ハイメール通信No.901 喜びと苦悩、そして悲しみの中で ー第一段階の終了と今後の人質解放ー
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ハイメール通信No.901 2025.3.4
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喜びと苦悩、そして悲しみの中で
ー第一段階の終了と今後の人質解放ー
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3月1日(土)、喜びと苦悩、悲しみに満ちたハマスとの停戦第一段階が終了しました。この間、ガザから解放された人質は、33人。そのうち、生存者は25人、遺体で戻ったのは8人。加えて、タイ人5人が解放されました。イスラエル側では、沿道に数千、数万の人々が集まり、遺体の車列を見送りました。特に人質最年少のビバス家の母子(生後9カ月と4歳の兄弟と母親)の惨殺のニュースは、世界中の人々の心を引き裂きました。2人の子どもたちは赤毛だったことから、オレンジ色がビバス家の象徴となり、葬儀の日、イスラエル国内のみならず、ニューヨーク、パリ、ベルリン、ブエノスアイレス、シドニー他、世界の主要都市のランドマークがオレンジ色にライトアップされ、哀悼と連帯が示されました。
第一段階でイスラエル側が釈放したパレスチナ囚人は約2千人。中には、多くの死傷者を出したテロ実行犯も多数含まれています。イスラエルにとって、これは将来のテロ攻撃のリスクを負うことです。また、かつてテロで愛する人を失った人たちにとっては、その実行犯が釈放されたという苦悩があります。しかし、イスラエルは「命を守る」選択をしました。
現在、ガザに残された人質は59人で、うち生存者は24人と見られています。当初の予定では、第一段階の間に、第二段階、第三段階へと協議が進むはずでした。しかし、事態は膠着し、先行きは不透明です。当初の第二段階、第三段階はこのような内容でした。
第二段階:
・ハマスは、残りの人質の生存者を解放
・イスラエルはガザから完全撤退
・恒久的な停戦に入る
第三段階:
・ガザの長期的な復興についての協議を行う
・ハマスは残りの人質の遺体を返還
第二段階に当たり、イスラエルは、ハマスの排除なしに安全の確保は難しく、ガザからの完全撤退もできないという難しい決断を迫られています。一方、ハマスは、ガザでの影響力を増強するために、イスラエルの完全撤退を主張しています。
こうした中、イスラエルは、第一段階を6週間延長し、人質解放とパレスチナ囚人釈放を継続するよう提案しましたが、ハマス側はこれを拒否。その後、アメリカの中東特使が第一段階を50日間延長することを提案。この間、残りの人質の半数(生死を問わず)を解放し、その後、恒久停戦か、長期停戦かについて話し合い、合意に至った場合は、暫定停戦終了時に、残りのすべての人質を解放するというものです。しかし、ハマスはこれに対して、これまで以上の高い代償を要求することが予想されます。
こうした中、イスラエルはハマスへの圧力を強めるため、2日(日)から、これまでガザに供給してきた人道支援物資の搬入を停止。停戦中に運び込まれた物資により、ガザには数カ月分の食料が確保できているはずであること。またハマスが現在、ガザ地区に送られるすべての物資を掌握しており、援助を受けようとするガザ住民を虐待し、銃撃し、人道援助を略奪、転売してテロ予算にしていると指摘しています。これに対しハマスは、拘束中の人質を使った卑劣なプロパガンダ映像を発信し続け、心理作戦を行っています。
イスラエルとハマスの駆け引きが続いています。解放された人質の告白から、過酷な拘束生活の実態が明らかになり、残された人質たちの一刻も早い解放が叫ばれています。困難な交渉に臨んでいる国のリーダーたちに、人知を超えた主の知恵が与えられるように。拘束中の人質たちを主が守り続けてくださり、生きる力が与えられるようお祈りください。
「正しい人の救いは 主から来る。苦難のときの 彼らの砦から。主は彼らを助け 解き放たれる。悪しき者どもから解き放ち 彼らを救われる。彼らが主に身を避けているからだ」(詩37:39〜40)
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