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ハイメール通信No.881 イスラエルのイランへの反撃と多方面の戦闘を覚えて

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ハイメール通信No.881 2024.10.28
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イスラエルのイランへの反撃と多方面の戦闘を覚えて
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報じられているように、26日(土)未明にイスラエル空軍がイランに大規模な空爆を行いました。標的は、首都テヘランとその周辺にある軍事関連施設約20カ所で、石油施設や原子力施設は含まれていません。約3時間で作戦は終了し、民間人の犠牲は報じられておらず、いかに精密な攻撃だったかが分かります。
イラン政権は被害の詳細を明らかにしていませんが、衛星写真には、ミサイル工場などが打撃を受けた様子が写っています。中には、かつて核兵器の研究開発が疑われたものの、イランがIAEA(国際原子力機関)の査察を拒否した武器工場もあります。2018年にイスラエルが暴露したイランの機密資料によれば、この建物に重要な機材があったことが明らかになっていました。

イランは、ハマスやレバノンのヒズボラ、イエメンのフーシ、シリアやヨルダン、イラクのシーア派武装組織に大量の武器を供与し、これら代理組織を使って昨年10月7日以降イスラエルを攻撃し続けています。イスラエルの今回の空爆は、直接的には、今月1日のイランによる180発以上のミサイル攻撃への反撃とされていますが、イスラエルはイランの間断ない攻撃への対抗措置だと述べています。これは主権国家の自衛権行使であり、欧米諸国はこれを認め、イランに「報復」の自制を求める動きが見られます。中東諸国はイスラエルを非難する声明を出しましたが、紛争を拡大させないために双方に自制を求めるにとどまっています。カタールとエジプトは、ガザ地区に捕らわれている人質解放のために、交渉の仲介も再開しました。
今回のイスラエルの反撃がイランの武器製造能力や代理組織らの今後の戦い方に、また中東情勢にどのような影響を及ぼすのか、注目されます。

レバノン南部ではヒズボラ掃討作戦が続いており、25日には、これまでに発見された中で最大の、総延長1.5km以上の地下基地と計400トンの爆発物が爆破されました。その衝撃で地震計が作動し、イスラエル北部やシリア、ヨルダンではM4.9の揺れが観測されました。それでもなお、ヒズボラは連日イスラエルに数十〜百発超のロケット弾を撃ち込んでおり、その無差別攻撃でアラブ人ムスリムの町でも犠牲者が出ています。先週金曜から日曜にかけて、ナザレ市やカーミエル市の近くの村々で2人死亡、9人が重軽傷を負う悲劇が起きました。
掃討作戦は南部のガザ地区でも続いており、こちらではハマス戦闘員の投降が相次いでいます。一方で、海外在住のハマス指導部は、ガザの組織が武器を置いて人質を返還することを否定し、戦闘の継続を示唆しています。実に、イランもハマスもヒズボラも、イスラム原理主義がもたらすのは、際限のない憎しみと死と破壊のみです。

続けて、イスラエルとそこに住むすべての人々が守られるように、ガザに捕らわれている人質が一日も早く帰還できるようにお祈りください。また、イスラム原理主義の下で苦しむすべての人々のたましいの救いも覚えてお祈りください。

「見よ イスラエルを守る方は まどろむこともなく 眠ることもない」(詩篇121:4)

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