ハイメール通信

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ハイメール通信No.880　2024.10.18
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「終わりの始まり」ネタニヤフ首相　〜ハマス最高幹部の死亡を受けて〜
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昨日17日、ハマスの最高幹部ヤヒヤ・シンワルの死亡が確認されました。前日、ガザ地区の南部ラファでハマスの掃討作戦を続けていたイスラエル国防軍の部隊が、建物に逃げ込んだ3人のテロリストを殺害。その1人がシンワルに酷似しており身元確認の鑑定を急いだ結果、当人だと判明しました。イスラエル破壊のためにすべてを注ぎ込み、住民を盾に戦争を繰り広げ、イスラエルだけでなくガザ地区全体に多大な犠牲と破滅をもたらした首謀者の意外な最期でした。

ハマスはこの1年の戦争で軍事部門の指導部を次々と失い、7月には政治部門の最高指導者イスマイル・ハニヤを失い、既に指揮系統は崩壊している状態です。残存勢力による散発的な戦闘は続いていますが、今後の動きが注目されます。

以下はネタニヤフ首相の声明です。
「1年前、テロ組織ハマスの主将ヤヒヤ・シンワルは、イスラエルに10月7日の大虐殺を仕掛けた。ホロコースト以来最も血が流されたユダヤ人攻撃、そしてイスラエル建国以来、ユダヤ人国家に対する最悪の攻撃だった。シンワルのテロリストらは、冷血にも1200人もの人々を殺害した。高齢者、ホロコースト生存者、子どもも。女性たちを残酷にレイプし、男性たちを斬首し、赤ん坊を生きたまま焼き殺した。そして251人の男女、子どもたちを人質としてガザの地下へ連れ去った。今日、この純然たる悪が行われた日の首謀者は、もはや存在しない。ヤヒヤ・シンワルは死んだ。これはガザの戦争の終わりではないが、終わりの始まりである。
ガザの人々へ、私はシンプルなメッセージを送る。この戦争は明日にも終わらせることができる。ハマスが武器を置き、我々の人質を返しさえすれば、終わる。ハマスはガザに101人の人質を捕らえている。23カ国の人々、イスラエル人だけでなく他にも多くの国々の人々だ。イスラエルは彼ら全員を家に帰すために、全力を尽くす覚悟だ。そしてイスラエルは、人質の返還に応じる人の安全を保証する。しかし人質に危害を加える者たちには、別のメッセージを伝えたい。イスラエルは、おまえたちを追い詰め、その裁きを受けさせる。
私はまた、中東の人々に希望のメッセージを伝えたい。イランが築いたテロの枢軸は、我々の目の前で崩壊しつつある。ナスララ（ヒズボラ党首）は去り、副党首モフセンも去った。ハニヤもデイフ（ハマス司令官）も、そしてシンワルも去った。イラン政権が自国民のみならずイラク、シリア、レバノン、イエメンの人々にもたらしてきた恐怖政治も、終わりを迎えるだろう。中東の未来の繁栄と平和を願うすべての人々は、より良い未来を築くために団結すべきだ。私たちは、共に暗闇の勢力を押し返し、私たち全員にとって光と希望の未来をつくり出すことができる」

人質の帰還のために祈りましょう。生きている人質が守られ、亡くなっている方も遺体や大切な形見が家族の元に戻るように。また、ハマスメンバーらの心が変えられ、ガザの人々に死ではなく命と再生の未来がもたらされるように、祈りましょう。

「雄々しくあれ。心を強くせよ。すべて主を待ち望む者よ」（詩31：24）

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