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ハイメール通信No.879 レバノン侵攻の背景

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ハイメール通信No.879 2024.10.17
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レバノン侵攻の背景
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イスラエルが対ヒズボラ戦を本格化させ、レバノン南部で地上作戦を開始してから2週間余りがたちました。国際社会は、「強硬姿勢のイスラエル」への非難を一層強めています。しかしイスラエルが、孤立を覚悟でレバノン侵攻に踏み切り、首都ベイルートまでも攻撃しているのには理由があります。そして一般のレバノン国民を巻き込まないための努力は、ほとんど報じられることがありません。

2006年の第二次レバノン戦争後、国連安保理決議1701号により、イスラエルと国境を接するレバノン南部には、レバノン軍とUNIFIL(国連レバノン暫定軍)以外の軍隊が駐留してはならないことになりました。UNIFILは、この1701号を履行し、武装ヒズボラ工作員がここに存在するのを阻止する役目を負いました。しかしこの18年間、ヒズボラはレバノン南部を支配し、他ならぬUNIFIL基地の眼前にも拠点を築き、国境一帯を軍事基地化してきました。イスラエルは再三、レバノンや国連、国際社会に介入を要請してきましたが、何ら改善されませんでした。

そして昨年、ハマスの大襲撃が起きると、翌10月8日以降、ヒズボラは一方的にイスラエル北部を攻撃し始め、これまでに約1万発のロケット弾を撃ってきた他、これに対戦車ミサイルや無数のドローンが加わります。イスラエル北部では、約10万人が住む家を追われました。事態は、イスラエル国防軍が自らヒズボラを排除する以外にないところまで来ていたのです。イスラエル側はUNIFILが攻撃に巻き込まれないよう撤収を要請しましたが、UNIFILはこれを拒否。しかし、ヒズボラはこの1カ月だけでも25回、UNIFIL基地の近くからイスラエルを攻撃しています。事実上、ヒズボラはUNIFILをも盾に利用しているのです。こうして18年もヒズボラの活動を容認し、今はさらにヒズボラの盾になることも許しているUNIFILは、本来の任務を果たしているとは言えません。

レバノンへの空爆はすべて、イスラエルはガザ地区の時と同様、民間人を巻き込まないよう事前予告をしています。レバノン南部からは、地上作戦開始以前に数万人が退避しました。首都ベイルートでも標的を明示して予告が行われています。ベイルートにはヒズボラの本部機能が集中し、物流拠点の港があることから武器庫も多数存在します。ヒズボラが保有するミサイルやロケット弾は15万発とも言われていましたが、これまでに3分の1近くまで減らせたと国防軍は述べています。それでも約5万発が残っている他、無数のドローンが存在し、イスラエルへの攻撃が連日続いています。

幾重にも重なる痛みと悲しみの中で、イスラエルは16日夜から仮庵祭を迎えています。この祭りでは、7日間、主の前で喜び楽しむことが命じられています(レビ23:40)。この状況下で、果たしてどのように喜べるでしょうか。それでも、ゼカリヤ書の預言に目を留め、喜ぶことを決断する人々がいます。私たちも主の約束の日に目を留めながら祈りましょう。イスラエルの人々に、主の慰めと癒やし、平安と守り、悲しみの中にも人知を超えた喜びがあるように。世界中で反イスラエルの潮流が激しくなっていく中でも、多くの人がその流れから救われ、共にイスラエルの神を礼拝できますように。

「エルサレムに攻めて来たすべての民のうち、生き残った者はみな、毎年、万軍の主である王を礼拝し、仮庵の祭りを祝うために上って来る」(ゼカ14:16)

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