ハイメール通信

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ハイメール通信No.869　2024.6.17
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BFPエルサレム本部　翁長怜さんより
鎖が解かれた奇跡
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６月８日（土）に人質４人が救出されたというニュースが報じられてから、イスラエル中で喜びの声が上がりました。解放直後、テルアビブのビーチで、ライフセーバーが人質救出の速報をアナウンスすると、ビーチ中から拍手と歓声がわきました。喜びの一方で、まだガザに捕らえられている全人質解放のための祈りと気運もますます高まっています。

私はその前日の金曜日の夜、普段礼拝に集っているコミュニティーのシャバットディナー（安息日のディナー）に参加しました。そこには、最近まで戦地にいたラビを始め、今も実際に戦場で戦っている信徒や、その家族、負傷者を日々手当てしている医療関係者、報道関係の人などもいました。みんなそれぞれ、この戦争の最前線で戦っている人たちです。

私は当初、そのシャバットディナー行く予定ではありませんでした。しかし、「ギターを弾いてほしい」と頼まれ賛美チームに加わることになりました。通常、食事の席では賛美はしませんが、今回は特別に30分ほど賛美の時間が持たれました。すると、期待していた以上に喜びに満たされ、力にあふれ、この日の賛美はみんなで一致した礼拝の時間となりました。

そこには喜んで賛美し、イスラエルのためにとりなし、何より主に感謝を捧げるユダヤ人の姿がありました。私たちは、戦争の渦中にあっても疲労困憊することなく、心からの感謝と歌を捧げて、その日は結局夜１０時ごろまで賛美をして帰りました。

４人の人質が救出されたのは、その翌朝のことでした。とても大きな喜びと、まるで賛美の中で鎖が解かれた奇跡のような感動が沸き起こりました。一緒に賛美をした方と「主は素晴らしい」と喜びを分かち合いました。世界各地で捧げられている祈りと賛美に、主が応えてくださったのだと思います。

賛美と祈りには鎖を解く力があります。今もまだ100名以上がハマスに拉致されたまま帰ってきていません。今日も彼らを待ち続けている家族の元に、彼らが無事に帰ってこられるよう続けてお祈りください。

「わたしはあなたに天の御国の鍵を与えます。あなたが地上でつなぐことは天においてもつながれ、あなたが地上で解くことは天においても解かれます。」（マタイ１６：１９）

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