ハイメール通信No.867 ガザ地区に注がれる世界中の目
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ハイメール通信No.867 2024.6.8
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ガザ地区に注がれる世界中の目
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先週5月27日、ガザ地区ラファの避難区域でイスラエル国防軍(以下、国防軍)の空爆によって起きたとされる火災と民間人死亡のニュースに、世界中で非難がわき起こりました。そして昨日6月6日には、ガザ中部にある国連組織(UNRWA)が運営する学校に対する空爆のニュース。これらの報道に誰もが動揺したのではないでしょうか。
しかし実際には、先週国防軍が攻撃した場所はガザ市民の避難区域ではなく、そこから約2km離れた地点でした。ハマスの上級指揮官2人(イスラエル人に対するテロ攻撃を計画実行してきた人物ら)に対し、精密ミサイル2発が使用されました。これはイスラエル空軍の戦闘機で使用可能な最小のミサイルでした。火災の直接的な原因は、攻撃地点から100mほど離れた民間居住区にハマスが弾薬を大量に積載した車両を置いていたからです。これが誘爆して45人の生命を奪いました。
国防軍はハマスのテロリストらが自らこれを証言している会話を傍受していました。「彼ら(ハマス)の武器がすべて爆発し始めた」「札束の袋も飛び散った」「本当に我々のものか?」「そうだ、ここの武器庫だ。本当に爆発した」。さらにこう続きます。「ユダヤ人の空爆は強力なミサイルではなかった。その後でたくさんの二次爆発が起きた」
そして一昨日のUNRWAの小学校ですが、ハマスは一般市民30〜40人が死亡したと主張し、国際社会はそのまま報じています。一方国防軍は、ハマスとイスラム聖戦のメンバー20〜30人が潜む3教室を標的に精密ミサイルを使用したと述べています。学校には一般市民も避難していましたが、テロリストらの居場所は一般市民から離れていました。先のラファの事例同様、緻密な諜報に基づいて攻撃したとしています。身元が確認されたテロリストの中には10月7日の大規模越境攻撃に参加していた者らもいました。
ハマスは、女性や子どもら弱者の間に隠れ、民間施設や国連施設を拠点にするのを決してやめません。それは、イスラエルの非人道性を演出し、国際社会にイスラエルを非難させるのに最も有効な手段だからです。これが奏功し、国際世論はガザの悲劇をすべて「イスラエルの残虐行為」として非難、今ではそれが既定路線です。しかし、事実を検証もせずハマスの主張をうのみにするのは、実際にはパレスチナの悲劇を悪化させるだけなのです。
連日の報道を見ても、ハマスのうそを暴く報道はほとんどありません。そして、この戦争の発端でもある10月7日のハマスのテロと、彼らがいまだ拉致し続けている121人のイスラエル人の人質の存在は、全く忘れられたかのようです。イスラエル国防軍のハガリ報道官は、「ハマスはラファで私たちの人質を拘束している。それが我々の戦いの理由です。彼らを取り戻すまで我々の戦いは終わらない」と述べました。私たちのとりなしの祈りの戦いは、人々をイスラエルへの怒りや憎しみに駆り立てる力との、霊的な戦いです。主が、私たちの心を揺るがすものから私たちを守り、祈りを強めてくださいますように。イスラエルを、主がすべての局面で守り導いてくださいますように。
「私たちの格闘は血肉に対するものではなく、支配、力、この暗闇の世界の支配者たち、また天上にいるもろもろの悪霊に対するものです。ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、一切を成し遂げて堅く立つことができるように、神のすべての武具を取りなさい」(エペソ6:12-13)
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ハイナイト部