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ハイメール通信No.865 イラン情勢を覚えて

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ハイメール通信No.865 2024.5.22
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イラン情勢を覚えて
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既に報じられているように、19日、イランのライシ大統領がヘリコプター墜落事故で死亡しました。強硬な反米・反イスラエル、国内においては反体制派の厳しい取り締まりで知られていましたが、彼の死後もイラン政府の体制は大きく変わらないと見られています。イランで実際に意思決定権を握っているのは最高指導者ハメネイ師だからです。政府は、盤石な体制に変わりはないとし、モフベル第1副大統領を暫定大統領に据え、次の大統領選挙を6月28日に行う予定です。

しかし国内では、長年のイスラム政権の圧政に対する反発が強まっています。1979年のイスラム革命から45年。今、政権を支持しているのは、主に政権の縁戚や利害関係者だと言われています。かつて革命を支持した世代はイスラム原理主義体制に幻滅し、革命後生まれの世代はネットを通じて外の自由な世界を知っています。一般市民の間には閉塞感が蔓延(まんえん)しているのです。自由と民主化を求める抗議デモがこれまでに何度も起きましたが、そのたびに武力で鎮圧され、多くの犠牲者を出して終わりました。絶望感から自殺したり薬物中毒になったりする人も多く、社会問題化しています(推計約280万人が薬物で苦しんでいます)。

一方で、政権による厳格なイスラム解釈の押し付けは、人々のイスラム離れを招きました。無神論やイラン古来の宗教に転じる人の他、キリストの福音に心を開く人々が増え続けています。イスラム教の棄教は禁じられ、厳しい迫害があるにもかかわらず、イランは世界で最もリバイバルが起こっている国の一つです。

こうした中、イスラム原理主義政権こそが国民の敵であるとして、むしろ政権が敵視するイスラエルを支持する人々が増えています。昨年10月7日にハマスがイスラエルを攻撃して戦争が始まって以降は、SNS上でイスラエル支持を大胆に表明する人が後を絶ちません。欧米諸国に亡命しているイラン人の中には、各国の都市で行われているイスラエル支持集会に参加する人たちがいて、イスラエルの国旗と並んでイランの国旗が翻っています。イラン政府がイスラエル殲滅(せんめつ)を誓い、国際世論がますます反イスラエルに傾く中にあって、イランの人々のイスラエル支持は際立っています。当然ながらイラン政府はこの風潮に業を煮やし、4月にはイスラエルへの大規模攻撃が失敗に終わったこともあって、威信回復のために取り締まりを再び強化し始めました。

イスラエルにとっては、レバノンのヒズボラやガザ地区のハマス、イスラム聖戦などのイラン代理組織との戦いは今日も続いており、イランが当面最大の脅威であることに変わりはありません。しかし、その中にあって大勢の飢え渇いたたましいが福音に出会っています。イラン国内外の情勢を注視しつつ、さらに多くのたましいが救いに導かれるように祈りましょう。イスラエルに敵対する国家体制の中でも、人々がイスラエルを祝福する者への祝福へと導かれますように。そして、イスラエルの守りのために続けて祈りましょう。

「わたしは、あなたを祝福する者を祝福(する)」(創12:3)

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