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ハイメール通信No. 115 平穏だった過越

イスラエルの過越(4月3日から9日)が平穏に終わりました。多くの人が、ビーチに行ったり、バーベキューをしたりするなど家族と共に休日のひとときを過ごしました。

さらにホロコースト記念日(4/15)独立記念日(4/23)と記念日、休日が続きます。テロからの守りを祈りましょう。

人質になっているイスラエル兵シャリートさんと交換で、ハマスが釈放するよう要求すると思われる45人の名簿がネット上で公開されました。遠慮のないリストです。イスラエルは対応をせまられています。

イスラエル通過のシェケル高が続いています。輸出業者に大きな打撃となっていますが、今のところ政府の介入はありません。

神である主、イスラエルの聖なる方は、
こう仰せられる。
「立ち返って静かにすれば、
あなた方は救われ、
落ち着いて、信頼すれば、
あなたは力を得る。」(イザヤ30:15)



■ 平穏だった過越

イスラエルでは4月3日から9日までがペサハ(過越)の休日でした。5日、嘆きの壁では、チーフ・ラビ2人が拉致兵士返還のための祈りをささげたあと、人々の祝福を祈る集会がありました。この日、嘆きの壁を訪れた人は5万人といわれています。(アルーツ7)

ペサハ期間中は、幸い国内外でユダヤ人を狙ったテロもなく、人々は平穏に家族とのひとときを過ごすことができました。国内組の人気は屋外バーベキュー。ビーチや市内の公園、自然豊かな国立公園ではイスラエル人家族の行楽客で賑わいました。

この時期には多くのイスラエル人が海外旅行にでかけますが、逆に海外に住むユダヤ人はイスラエルに来てペサハを祝います。エルサレムのあるアパートでは部屋の所有者の多くが海外在住のユダヤ人であるため、この時期にのみ賑やかになるということです。

<大型テロから守られたテル・アビブ>

ペサハ期間中はテロの危険性が高いため、治安当局はすべての検問所を閉鎖していました。また、ペサハ期間中も西岸地区ではテロリストの捜索逮捕が続けられ、西岸地区の町カルキリヤでは19人のハマス・メンバーが逮捕されました。これは最近の逮捕では最大です。

このうちの一人は、テルアビブで自爆テロを計画中でした。彼の所属するグループは、100キロ近い爆弾を乗せた車を準備していました。もし未然にグループが逮捕されなかったら、大惨事になっていたところでした。

問題はこのテロリストがイスラエル在住の家族を訪問するために入国許可を持っていたことです。彼はその許可証を利用してイスラエルに入って情報を集めていました。黄色のイスラエル車両ナンバープレートも使っていました。

治安当局によると、今回の事件を含めハマスの中にテロ活動が活発化しています。特にカルキリヤはテロの本拠地として警戒されています。カルキリヤ発のテロでは、2001年にテルアビブのディスコで10代の若者21人が死亡、2002年ではペサハの祝賀に集まっていた250人の中でテロリストが自爆し30人が死亡しています。

<イランとヒズボラの動き>

イランのアフマディネジャド大統領は9日、ウラン濃縮活動による核燃料の活用を商業規模で開始したことを発表しました。ナタンツの核施設に遠心分離器3000基を設置し、将来的には54000基に増やしていく考えです。この発表が事実であれば、この時点で核爆弾を作成しうるまでの期間は数ヶ月から1年とも言われています。アフマディネジャド大統領はあくまでも核の平和利用と訴え、もし国連が圧力をかけるならば、NPT(核拡散防止条約)から脱会するとも表明しています。

アフマディネジャド大統領は、この発表を、国際核技術デーであり、1979年のイラン革命の後にイランがアメリカとの国交を絶った日に行いました。国際社会への皮肉であり、さらに孤立を深めたことになります。

イランの支援を受けているヒズボラは、レバノンのシリア国境から武器を継続して運び込んでいます。イスラエルの訴えをようやく国連が受け入れ調査を始めました。イランにアメリカを始め国際社会が圧力をかけすぎると、イランがヒズボラを使ってイスラエルを攻撃させるのではないかとも懸念されています。

<祈り>

  1. テロが未然に防がれた事を感謝
    続けてテロが未然に防がれるように
  2. 今年嘆きの壁に集まった5万人の中から主に立ち返り、真の救いを得る人がおこされるように
  3. 祭日も最前線に出ている兵士の安全をとりなしましょう。
    (ヘブロンでは国境警備隊が2人がパレスチナ人にナイフでさされる事件がありました)
  4. あらゆる外的攻撃からイスラエルが守られるように

■遠慮ない要求:ハマス人質交換条件

パレスチナ系のホームページで、ハマスが拉致兵士のシャリートさんとの交換に要求すると思われる45人の名簿が公開されました。

トップはパレスチナ議会議員、ハマス高官でイスラム教指導者でもあるハッサン・ユセフ氏。続いてイスラエル観光相の殺害を命じたアフマド・サアダト、ファタハ指導者でもあるマルワン・バルグーティ、数々の自爆テロ首謀者アブダラ・バルグーティなど、イスラエルに20年以上収監されている大物テロリストが遠慮無くリストアップされています。

イスラエルのオルメルト首相は、この条件は受け入れられないと表明しています。しかし、人質返還への動きが全くないことから、世論からは何らかの譲歩をしてでも、今のうちに人質を返還させるべきとの声も上がっています。

懸念されているのはハマスの内部分裂です。ハマスが分裂すれば交渉はさらに困難になります。エルサレムポストによると、ファタハと連立を組もうとしているハニヤ首相を認めないグループがハマス内におこってきています。ダマスカス(シリア)に本拠地を置くマシャアル氏のグループ、元外務相サイード氏など3つに分裂する懸念があります。

オルメルト首相は15日、アッバス議長と会談をもつことになっています。

<祈り>

  1. オルメルト首相とイスラエル指導者に、上よりの知恵が与えられるように
  2. 3人の拉致兵士が無事に返還されるように

■ シェケル高騰

2007年に入ってからシェケル高が続いています。輸出業者の間で、すでに7億ドル(約500億円)の損失が出ています。イスラエル銀行総裁のスタンレー・フィッシャー氏は3月末の時点では金利の据え置きを決めています。

しかし、シェケルが引き続き高騰するのを受けて、企業連会長ブロッシュ氏は金利を0.5%引き下げるようフィッシャー氏に要請しました。

<祈り>

  1. イスラエルの経済を主が守り、人々の暮らしを支えて下さるように(特に輸出業を覚えて)
  2. 経済の指導者たちがタイミングを逃さずよい対策を打ち出せるように

■ ホロコースト経験者のための祈り

4月15日はホロコースト記念日です。イスラエル在住のホロコースト経験者は26万人。全体の73%は76才以上です。86才以上の人は5~6万人で要介護状態となっています。このうち8万人は貧困線以下の生活を強いられています。

しかし、政府が経済的に支援できているのは3万人にすぎません。ホロコースト経験者の支援団体では、政府が今年10億ドル以上の予算を計上することを願っています。

<祈り>

  1. ホロコースト経験者で要介護の方に、クリスチャンたちとの出会いがあり救われるように
  2. 高齢の犠牲者たちの必要が満たされ安心して老後を過ごせるように
  3. イスラエルが祝福され、福祉にも力を入れられるように

ニュース情報源:GPO(イスラエル・プレスセンター)、イスラエル外務省HP、ハアレツ、エルサレムポスト、アルーツ7、イスラエルインサイダー、CNN、BBC、イスラエル国防軍HP、外務省HP、アル・ジャジーラなど

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