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ハイメール通信

ハイメール通信No.728 イスラエルの現状を覚えて

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ハイメール通信No.728 2021.5.20
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イスラエルの現状を覚えて
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ガザとの交戦が始まって11日目。日本でもニュースで連日取り上げられていますが、実際に現地の人々はどんな思いなのか。今日はBFPエルサレムのメディア部で奉仕する永田道生さんからのレポートをお分かちいたします。

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現在、永田家はイスラエルに来て5年目になりますが、今までどこか傍観者的な感覚がありました。よく歴史も知らないし、それぞれの言い分もあるし……と。しかし、実際に自分が住んでいるところにミサイルが飛んできて、そしてまたさまざまな意見が飛び交う中で、悲しみと怒りを覚える中、ただ傍観者でいてはいけないなと思わされました。

一人のユダヤ人新聞記者の方が、先日タクシーを呼んだ時のストーリーをシェアさせていただきます。

タクシー運転手:「タクシーの注文をキャンセルしないでくれてありがとう! 水いる?ガムいる? 水は未開封だよ。安全だよ」

記者:「なぜキャンセルするの?(イスラエルではアプリでタクシーを呼ぶシステム)」

運転手は「モハメッド」という名札を指差しながら、「この1時間の間に、アプリで自分の名前が出てきた途端、4人の人がキャンセルしたんだよ。車の中では、イスラエル国防軍のラジオを流して、少しでもユダヤ人に安心してもらおうと努力しているんだ」

記者:「とても残念ですね……」

運転手:「はい、これ、新しいお水。未開封だよ。毒なんて入っていないから」

記者:「ありがとう、でも今は結構です。このような状況になって、本当に残念です」

運転手:「今は多くの人は恐れを抱いている。ユダヤ人は私たちを恐れているし、正直なところ、私たちもあなたたちのことが怖い……自分の娘が、ユダヤ人のタクシーに乗るのも、考えてしまう。ガムほしい?」
記者はガムを受け取りながら、「本当に今の状況は残念です……と」

運転手:「本当に残念です……でもこの状況から前に進んでいくには、お互いを信頼することから始まると思う。でも同時に、そこに「問題が無い」と装うことはできないし、すべて大丈夫と一言で片付けることはできないのも分かっているし、長い間対立が続いていることも事実である。でも、どこからか始めないと進まないよね……」

記者:「アラブ人の名前を見ただけで、タクシーをキャンセルしないところからかな?」
運転手は「そうそう!」とバックミラー越しに、ウィンクしながら言いました。

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現在イスラエルではガザでの紛争と同時に、ユダヤ人とアラブ人の対立が広がっています。私たちの住んでいるアブトアという街も、ユダヤ人とアラブ人が共に住んでいる地域です。歩いて3分ぐらいの場所で、ゴミ箱が燃やされ、車が破壊されたというニュースも入ってきています。今ジュダ(道生さん長男)は、どれぐらい状況が分かっているか分かりませんが、外で花火の音がすると、「怖い怖い」と言っています。

祈祷課題
1.主の霊が、あらゆる憎悪、怒り、恐れに触れてくださいますように。人々が主の平安で満たされますように。
2.状況に対応するイスラエル政府に主の知恵が与えられるように。
3.BFPボランティアとその家族が守られるように。 


B.F.P.Japan
ハイナイト部

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