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ハイメール通信No. 103 指導者の力量?

ガザ地区では、ハマスとファタハの勢力争いが激化する中、イスラエル軍による攻撃で武装勢力と市民にも死者が多数出ています。

現在の国防相は左派のペレツ氏ですが、防衛戦略に知恵が求められています。オルメルト首相は右派のリーバーマン氏を連立政権に加えました。

イスラエルではカツァブ現大統領の女性問題が明らかになりつつあります。11月のゲイ・パレードなど、罪の問題がクローズアップされています。

BFPエルサレム本部の活動は、今年30周年を迎えます。11月7~18日、各国支部長が集まり国際会議が開かれます。主がこの働きをさらに祝福してくださるようにお祈りください。

シオンに良い知らせを伝える者よ。
高い山に登れ。
エルサレムに良い知らせを伝える者よ。
力の限り声をあげよ。
声をあげよ。恐れるな。
ユダの町々に言え。
「見よ。あなたがたの神を。」(イザヤ40:9)



■ ガザ地区が第二のレバノンになる?

ガザ地区から、スデロットなどイスラエル南部の都市へのロケット攻撃が続いています。10月19日、イスラエル軍がガザ地区北部に侵攻し、24日、市民3人を含む武装勢力7人が死亡しました。ガザ地区では、15日にもイスラエルとの戦闘で武装勢力10人が死亡しています。イスラエル空軍は地上軍援護のため、またイスラエル都市へのミサイル攻撃を防ぐために空爆を行っています。

イスラエル軍は、武器庫やミサイル、ロケット弾の発射地のほか、武器密輸トンネルの摘発と破壊に全力を上げています。25日、ハルーツ総参謀長によると、フィラデルフィ回廊(エジプトとガザの国境)に、少なくとも100本のトンネル(全長1.5Km)が摘発されました。これらのトンネルから大量の対戦車砲などの武器が運び込まれていました。

ハルーツ氏は、フィラデルフィ回廊にはイスラエル軍が駐屯して監視することが望ましいと語りました。しかし、ペレツ国防相は、イスラエルがガザを再占拠することはないと語っています。これからの防衛戦略に知恵が求められています。

<パレスチナ自治政府の混乱続く>

ハマスのハニエ首相が「イスラエルを認める政府には関与しない。」として政権離脱したまま、パレスチナ自治政府内は混乱が続いています。ハマスとアッバス議長側のファタハの武力闘争が激しくなっています。20日、ガザでハニエ首相の車列が攻撃されました。ハニエ氏は脱出し助かりました。アッバス議長も以前より、暗殺予告を受けています。


■ イスラエルの連立政権に右派

オルメルト政権にとって、左派のペレツ国防相率いる労働党は最大のパートナーです(議席19)。従ってオルメルト政権に右派政党は加わっていませんでした。レバノン戦争で、戦略の甘さが指摘されていたオルメルト政権ですが、新しく右派の「イスラエル我が家」党のリーバーマン氏を政権に加える方針を固めました。

「我が家」の政権入りで、120議席中78議席を持つことになります。オルメルト首相は現政権の構成では、戦略構想など十分な議論が難しいと「我が家」政権入りの理由を語っています。

しかし、「イスラエル我が家」は極右的な政党であるため、左派議員やアラブ系議員らに波紋を呼んでいます。左派のペレツ労働党首は当初、もしリーバーマン氏が政権入りしたら、労働党は政権離脱すると言っていました。しかし、25日、オルメルト首相との会談で、すべての労働党議員が離脱を思いとどまることで合意しました。

<ドーハ(カタール)での国際会議>

192カ国が参加する国際会議が29日―11月1日までドーハ(カタール)で行われます。この会議にイスラエルのリブニ外相が出席することになりました。90%以上の国々が反イスラエル的である国際会議です。湾岸諸国にイスラエル閣僚が受け入れられるのは、1996年のペレス元首相の訪問以来になります。

リブニ外相は、拉致兵士返還に向けて、カタールが仲介に立つことを要請するものとみられています。(カタールはアル・ジャジーラTVを持つことで有名)。

<祈り>

  1. オルメルト首相・ペレツ国防相ら防衛戦略を担当する指導者たちに洞察と知恵が与えられるように。
  2. ガザで従軍している兵士らの安全のために。
    ガザ市民に神のあわれみがあるように。
  3. リブニ外相に知恵と力が与えられるように。
    よい結果を得ることができるように。
  4. 拉致兵士の早期返還のために。

■ エルサレム・ゲイ・パレード 11月11日

毎年持ち上がるエルサレム・ゲイ・パレード企画。今年は7月に行われる予定でしたが、レバノン戦争のため延期となっていました。パレードは現在、11月11日(現地時間)に予定されています。

チーフラビはじめ、正統派ユダヤ人たちは、パレードに反対して市内でデモを行いました。ラビたちは、ゲイ・パレードの実施が発表されたとたん、レバノンでの戦争が始まったと主張し、パレードが決行されることで、再びイスラエルが戦争になるのではないかと恐れています。

反対派は、ゲイ・パレードの2日前に、エルサレムで同様の対抗パレードを行う計画です。参加者25万人以上が推定されています。

ゲイ・パレードの責任者マイケル・ハメル氏は、アメリカやヨーロッパを巡回し、「イスラエルにもゲイ社会がある」ことを広めようしています。イスラエル外務省はこれを奨励し、イスラエルのゲイ社会を知ってもらうことで、イスラエルも人権を守る国であることを知ってもらいたいとしています。

<カツァブ大統領の女性問題>

イスラエルのカツァブ大統領が複数の女性にセクハラとレイプを行ったとして訴えられています。訴えている女性は8人。詳しい調査が進められていましたが、10月16日、警察は大統領を起訴すべきとの勧告を出しました。

これを受けて政府法律顧問のマズーズ氏は警察の勧告の大半を受け入れる意向を表明しています。大統領は容疑を否認していますが、冬季国会の開催式には欠席しました。

<祈り>

  1. 主がイスラエルをあわれみ、主の怒りの裁きをとどめてくださるように。
  2. ゲイを当然の権利と考える人々が主に立ち返って変えられるように。
  3. カツァブ大統領夫人、家族たちに主のあわれみと支えがあるように。

■ BFP イスラエル本部30周年

BFPイスラエル本部の働きが30周年を迎えました。11月7-18日、世界各国の支部局長が集まり、国際会議の時を持ちます。

日本からはスティーブンス・栄子師と高田篤美局長が出席します。

<祈り>

  1. これまで導き用いてくださった主と多くの先輩方の働きに感謝に。
  2. これからの導きと祝福のために。
  3. CEOレベッカ・ブリマー師と各国支部長のさらなる油そそぎのために。

ニュース情報源:GPO(イスラエル・プレスセンター)、イスラエル外務省HP、ハアレツ、エルサレムポスト、イスラエルインサイダー、CNN、BBC、イスラエル国防軍HP、アル・ジャジーラなど

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