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ハイメール通信No. 102 仮庵の祭り 2006

7日から始まった仮庵の祭りが14日に終わります。南レバノンに駐留していたイスラエル軍は10月1日に一部を除いてほぼ完全撤退しました。従軍していた兵士たちも家族と休日をすごすことができました。今年も福音派のクリスチャン旅行者5000人が恒例の仮庵の祭り集会に参加してイスラエルの祝福となりました。

パレスチナ自治政府では、ハマスとファタハ(アッバス議長側)が武力闘争に及び、ガザ地区と西岸地区で11人の死者が出ました。さらにガザ地区ではイスラエル軍の空爆により6人が死亡しています。

エルサレムに攻めて来たもろもろの国びとの残った者は、皆年々上って来て、王なる万軍の主を拝み、仮庵の祭を守るようになる。(ゼカリヤ14:16 口語訳)



■ 仮庵の祭り2006日

イスラエル、また世界中のユダヤ人家庭は7日から14日まで仮庵の祭りを祝いました。仮庵の祭りは出エジプトの後、荒野に住んだ先祖を主が守り導いてくださったことを覚える例祭です。(レビ記23:34-36)

主の豊かな備えと守り、収穫に感謝します。ユダヤ人が必ずエルサレムに行くと言われている3大祭りの一つです。

ユダヤ人は仮小屋(スッカ)を建てて7日間、その中で食事をします。敬虔なユダヤ教徒は仮庵の中で7日間寝泊まりします。

8日目は「シェミニ・アツェレート」といい、トーラー(聖書)通読が終わったことを祝います。この日、嘆きの壁前広場では、トーラーの巻物を抱えて踊るユダヤ教徒たちが見られます。彼らはみことばを神からのおくりものととらえ、感謝し踊って喜びをあらわします。

仮庵の祭りは、新約聖書の視点で見ると、千年王国、また永遠の天を啓示していることがわかります。今の地上の家は仮であり、本当の国籍は天にあることを思う時です。

天に入るとき、みこととばなる主がいつもともにいて下さるので、聖書の通読も終わるのかもしれません。このため、仮庵の祭りには毎年、クリスチャンもエルサレムにやって来るようになりました。

仮庵の祭り期間中、公的機関などは休暇となります。業務再開は来週月曜からとなります。バスや店舗の一部は期間中も半日は営業しています。

毎年膨大な数のテロ予告があるため、今年も西岸地区、ガザ地区などに通じる検問所は閉鎖されました。今年はイスラム教のラマダンと時期が重なっていました。幸い国内外でイスラエル人をねらったテロは未然に防がれたようです。

<クリスチャン5000人もエルサレムで仮庵の祭り>

6日から仮庵が終る14日までの8日間、毎年恒例クリスチャンのための「仮庵の祭りSeason of our Joy」が開催されました。主催はエルサレム国際クリスチャンエンバシーです。今年で27年目になりました。

レバノン戦争の影響が懸念されているにもかかわらず、今年も5000人以上の福音派クリスチャンが80カ国からエルサレムに集まりました。

福音派クリスチャンは、アメリカからイスラエルへ来る旅行者の3分の1を占めると言われています。今回、集会へは地元イスラエル人2500人も招かれました。

ホテル宿泊などでイスラエルにもたらした経済効果は1500万ドル(約17億円)にのぼります。イスラエル観光省はイスラエル観光では最大の年間行事と位置づけています。集会の初日にはオルメルト首相のあいさつもありました。

また期間中に行われるエルサレム・パレード(エルサレム市長も参加)には上記の80カ国からのクリスチャンたちも参加しました。

各国の旗を掲げ、「イスラエルは私の心にある」と書いたTシャツを着るなどして行進し、イスラエルへの愛とサポートをアピールしました。民族衣装を着て行進する人もあります。

イスラエル紙各社は、遠くはコンゴやニュージーランドからも来ているとクリスチャンたちの訪問を報じました。

<クリスチャンのイスラエルへの影響力>

ハアレツ紙によると、1989年から現在までに福音派クリスチャン団体の支援によってイスラエル移住を果たしたユダヤ人の数は10万人。支援額はユダヤ機関(ジューイッシュ・エージェンシー)のイスラエル支援予算の2.5%にのぼります。福音派クリスチャンがイスラエルの友人であることは、定着した概念になりつつあります。

<祈り>

  1. 仮庵期間中、安全が守られ感謝。
  2. イスラエルとクリスチャンの関係が強まり感謝。
    さらに和解の祝福が広がるように。
  3. 仮庵最終日に西壁で踊るユダヤ人たちの目が開かれてみことばであるイエスさまが見えるように。(救いがあるように)。
  4. イスラエルへの旅行者がさらに増えるように、経済の発展のために。

■ イスラエル軍撤退完了

秋の例祭がはじまる直前の10月1日、イスラエル軍は、国連決議1701に基づき、国境の小さな村一つに少人数を残して南レバノンから撤退しました。従軍していた兵士たちの多くは、家族と共に休暇をとることができました。

イスラエルは、ヒズボラが武装解除しないことを受けて、いかなる攻撃でも反撃する用意があるといい、ヒズボラも、イスラエルがレバノンにいる限り(シェバア農地を含む)戦いは止めないといっています。火種はまだ十分に残っています。

レバノン軍がヒズボラの武器没収を行っているという報告もありますが、UNIFIL(国連レバノン暫定軍)の実行力はまだまだ不透明です。南レバノンではイスラエルの諜報期間モサドがヒズボラへの武器流入を厳しく監視していると言われています。

シリアのアサド大統領は、イスラエルとの和平交渉を示唆しましたが、イスラエルのオルメルト首相は、シリアがヒズボラ支援をやめない限り交渉の意思がないことを明らかにしました。逆にイスラエルが和平交渉を求めたレバノン政府のシヌエラ首相は、イスラエルとの交渉は最後までしないと明言しました。

<拉致兵士に関して>

返還にむけた進展はありません。エジプトの情報ではシャリートさんは健在、また、ロシアの情報筋も、ヒズボラに拉致されている2人は健在であると伝えています。

<祈り>

  1. 南レバノン地域の平穏が守られるように。
  2. 拉致兵士の健全と早期返還のために。

■ 北朝鮮の核開発とイスラエル

北朝鮮が地下核実験を行ったと発表したことについて、イスラエルは懸念をもって見守っています。北朝鮮はイランと防衛戦略で強い結びつきがあるからです。

北朝鮮は、イランがイスラエルにまで届く長距離ミサイルを保有できるよう技術協力しました。イスラエルは、イランと北朝鮮が核開発においてもなんらかの協力体制にあると見ています。もし国際社会が北朝鮮への対応を誤れば、イランはますます核開発に自信を持つことになります。

また、国際社会が経済制裁を強化した場合、北朝鮮が、経済支援目的に、イランに核技術を輸出する可能性もあります。

*イランは現在まだ核融合を始めたばかりの段階。核兵器開発に関しては北朝鮮よりかなり遅れていると思われます。

もし北朝鮮が核兵器を保有したとすれば9番目の国になります。現在、核を保有するのは、アメリカ、ロシア、フランス、中国、イギリス、インド、パキスタン、イスラエルです。

<祈り>

  1. 日本と世界諸国の指導者たちが最善の対応をとることができるように。
  2. すべてが明るみに出て、日本と世界諸国が今回の核開発危機を乗り越えられるように。
  3. イラン、シリア、北朝鮮の兵器開発の連携が阻止されるように。

■ ハマス・ファタハ武装闘争で11人死亡

パレスチナ自治政府(PA)が政府としてイスラエルの存在を容認することで、アッバス議長とハマスのハニエ首相が決裂しました。このため、ファタハ(アッバス議長側)支持者とハマス支持者の緊張が高まっています。

8日ガザで始まった武装闘争で8人が死亡、9日には、西岸各地にも戦闘がひろがって、計11人が死亡。最悪の事態となりました。カタール外相が急遽アッバス議長とハマスの仲介にあたりましたが、両者は決裂したままです。アッバス議長はハマス政権の解散を検討中です。

一方、イスラエル軍のガザへの侵攻も続いています。ハマスの武器保管場所なっている家屋を空爆するため、イスラエルは住民等に警告を出していました。しかし、11日の空爆でパレスチナ人6人(ハマス戦士4人、市民2人)が死亡。一般家屋への空爆で2人が死亡しています。

これを受けてガザからは数発のロケット弾がイスラエルへ向けて発射されましたが、被害はありませんでした。ハマスはイスラエルへの報復を叫んでいます。ガザが第二のレバノンになるのではないかと評する軍事評論家もいます。

<祈り>

  1. 西岸地区、ガザ地区の平穏回復のために。
  2. アッバス議長に知恵が与えられるように。
  3. パレスチナ側にいるクリスチャンたちの無事と信仰生活が守られるように。
  4. イスラエルがハマスのテロリストから守られるように。

ニュース情報源:GPO(イスラエル・プレスセンター)、イスラエル外務省HP、ハアレツ、エルサレムポスト、イスラエルインサイダー、CNN、BBC、イスラエル国防軍HP、アル・ジャジーラなど

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