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ハイメール通信No.675 イスラエルアップデート

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ハイメール通信No.675 2018.10.13
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イスラエルアップデート
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2018年も第4四半期に入ったところですが、イスラエルは幾つもの安全保障上の危機に直面しています。

1.イランの核問題
9月、国連総会でネタニヤフ首相は、イランの核関連倉庫の存在を、写真や座標を示して、IAEA(国際原子力機関)に訴えたものの退けられました。将来的なイランの核開発再開の危険性を認識し、さまざまな手段でそれを訴えていますが、国際社会の反応は鈍く孤立感は否めません。

2.シリアとレバノンにおけるイランの軍事プレゼンス
イスラエル攻撃用の陣地構築や、高性能兵器がヒズボラに渡るのを防ぐため、イスラエルはたびたび、イランの関連施設を空爆してきました。が、事態はモグラたたきの様相を呈しています。加えて、イスラエル機に対するシリア軍のやみくもな反撃が激化しており、ロシア機が誤って撃墜される事故が発生しました。誤射したのはシリアですが、両国はイスラエルの責任だとしています。

3.次世代型の地対空ミサイルS300
ロシアは事故を受け、自軍の安全確保と称してS300を24基シリアに贈与しました。イスラエルのほぼ全域が射程に入り、今後のイスラエルの航空作戦に影響を及ぼす他、これがヒズボラの手に渡る恐れも出てきました。また、ロシアとの関係が今後どうなるかは、イスラエルにとって大きな懸念材料です。

4.ガザ地区
ガザ地区のハマスと自治政府の和解が決裂。自治政府が送金を止めたため、ハマスはもとより、すでに困窮していた市民の不満が暴発しかねない状況です。イスラエル境界での暴動や火炎凧テロは連日激しさを増し、死傷者も増える結果となっています。自治政府としては、ハマスの弱体化と国際社会のイスラエルバッシングという一挙両得を狙う計算もあるようです。

5.西岸地区
アリエル近郊の工業団地で、ユダヤ人2人がパレスチナ人の同僚に刺殺されました。同工場は従業員同士の交流も盛んで、共存の象徴的存在でした。が、自治政府のテロ報酬の姿勢は変わらず、同テロリストの家族にも11月から月額1万5千シェケル(約46万8千円)が支給されると言われています。2018年のテロ報酬の予算は2億ドル(約226億円)近くに達し、国際援助がこれに充てられています。「最後の1ペニーであっても“殉教者”の家族が優先する」と公言するほどに、自治政府はテロを奨励しています。

イスラエルを取り巻く問題の複雑さは、実際問題、相手が平和を望んでいないという現実にあります。

<祈り>
1.あらゆる方面、状況、外交努力において、イスラエルの指導者たちが主に助言を求め、的確な判断と行動を取れるように。
2.IDFが力を過信することなく、しかし、あらゆる事態に対して十分に備えられるように。
3.火炎凧やテロの緊張と隣り合わせにある人々を主が励まし、守ってくださるように。

ある者は戦車を ある者は馬を求める しかし私たちは 私たちの神 主の御名を呼び求める(詩篇20:7)【新改訳2017】


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ハイナイト部

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