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ハイメール通信No.667 複雑なシリア国境情勢を覚えて

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ハイメール通信No.667 2018.7.14
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複雑なシリア国境情勢を覚えて
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シリア内戦は、6月下旬、反体制派の最後の拠点の一つだった南部ダルアー県をロシア軍と政府軍が猛攻。避難民33万人を出す激しい攻撃に、反体制側は7月6日、武装解除と支配地域の明け渡しで停戦に合意。合意はロシアが仲介しており、アサド政権の優位を決定付けるだけでなく、ロシアの影響力も一層増すことになります。

イスラエルは、ゴラン高原の国境に押し寄せた避難民や負傷者に、医療や生活物資を援助して「良き隣人作戦」を継続しつつ、隣接するシリア南部の情勢を注視。ISを含む反体制諸派も危険でしたが、政権側による支配回復も、政権軍と行動を共にしているイランの部隊やレバノンのシーア派組織ヒズボラを招き入れることになり、イスラエルの安全を意味しません。

かねてからシリア国内のイランの活動を憂慮していたイスラエルは、ロシアと協議を重ね、5月、イランの部隊をイスラエル国境から段階的に60〜70Kmまで遠ざけることで合意していました(ロシア国連大使発表)。しかし、シリア政府は「国内にイランの部隊はいない」、イランは「そのような合意は関知しない」、さらには当のロシアも、ラブロフ外相が「シリア南部にいるのは政権軍のみであるべきだ」としつつ「イラン撤退の可能性はまったくない」と述べており、その実効性には疑問符が。

また、アサド政権が勢いに乗じて、1974年のイスラエルとシリアの協定を崩壊させる恐れも出ています。両国の間には、第四次中東戦争後も平和条約は結ばれておらず、休戦状態が続いているだけで、実は今も戦争は「継続中」です。その両国の間にある緩衝地帯(兵力引き離しのために設けられたゴラン高原の非武装地帯)にあるクネイトラという町に、シリアが軍を進駐したい意向を表明。非武装地帯への進軍は明らかな協定違反で、合意の遵守(じゅんしゅ)を求めるイスラエルは相応の対応を取ると警告しています。

16日には米ロ首脳会談が予定されており、シリア情勢も議題に上ると見られ、イスラエルはそれに先立ってロシアと協議、イランの撤退やシリアが休戦協定を遵守するよう影響力の行使を求める方針です。さまざまな思惑が渦巻くシリア情勢は、シリア国民だけでなくイスラエルの安全保障の行方も左右する瀬戸際に来ています。

<祈り>
1.激しい戦闘に巻き込まれたシリアの一般市民を覚えて。人々の慰め、癒やし、そして帰宅を始めた人々が守られ、生活を再建できるように。
2.7年に及ぶ内戦の痛みの中で、主が人々の心に触れ、救いに導いてくださるように。
3.米ロ会談、イスラエルとロシアの会談、その他関係各国の折衝に主の御心がなるように。
4.国防を左右するさまざまな判断を迫られるイスラエル政府。主が下さる知恵をもってすべての事態に臨むことができるように。

主は国々のはかりごとを無効にし、国々の民の計画をむなしくされる。主のはかりごとはとこしえに立ち、御心の計画は代々に至る。(詩篇33:10〜11)


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ハイナイト部

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