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ハイメール通信No.653 拡張するイランの脅威を覚えて

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ハイメール通信No.653 2018.3.10
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拡張するイランの脅威を覚えて
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今週、ネタニヤフ首相が訪米し、トランプ大統領と会談しました。拡張するイランの脅威に触れました。イランの脅威について国際社会の反応は非常に冷淡ですが、イランは確実にイスラエルとの軍事対決に向けて準備を進めており、実際、シリアを舞台に抜き差しならない状態に近付きつつあります。

イランは、シリアで内戦が始まると間もなく、アサド政権の友軍としてシリアに進出。IS(イスラム国)との戦いでも政府軍と共に戦いました。今、ISは事実上消滅し、反政府勢力も弱体化、もはやアサド政権を脅かす存在ではなくなりましたが、イランはシリアに滞在し続けています。

隣国イラクの内戦で勝利し、イスラエルの国境まで地続きとなる勢力圏を得た今、武器も人員も自在に移動させることができるようになりました。米ニューヨーク・タイムズ紙によれば、シリア領内にイランの軍事施設が30カ所以上あるということです。イスラエルのゴラン高原から50Km圏内には、12もの基地が集中しています。

専門家は、「イランはイスラエルとの将来の戦いに向けて『統一戦線』を築こうとしており、そのために地元勢力と手を組み、資金を投入して戦闘員を訓練している」と述べています。イランの戦略は、地元の民兵を育成し、彼らとイスラエルを戦わせることです。現在、シリアには、革命防衛隊を主体とする2万人のイラン人戦闘員、軍事顧問や教官がいると見られます。加えて、イラクやパキスタン、アフガン系の志願兵や傭兵(ようへい)も大勢送り込まれています。彼らを通じて地元の勢力を正規軍レベルの戦力に磨き上げ、地続きの輸送能力をフル活用して軍備を増強。イランの『統一戦線』は現実のものとなりつつあります。いざ戦いとなれば、シリアとレバノンから容易にイスラエル全土を攻撃することができます。

2月、イラン製の無人機がイスラエル領空を侵犯し、イスラエルがこれを撃墜。さらに対抗措置として、シリア領内にある無人機の司令センターなど、幾つかのイランの軍事施設を空爆しましたが、その際、シリア軍の砲火を浴びて戦闘機が1機撃墜される事件が起きました(パイロットは事前に脱出)。両国の緊張は一段と高まっています。

<祈り>
1.国際社会がこの状況を正確に見ることができるように。
2.戦いを予見し、対策を講じているイスラエル政府首脳に、知恵と洞察力、決断力が与えられるように。
3.新たなテクノロジーを駆使するであろう戦争に対し、主がご介入くださるように。
4.内戦で疲弊しているシリアの市民を覚えて。

主は、その聖座が宮にあり、主は、その王座が天にある。その目は見通し、そのまぶたは、人の子らを調べる。(詩篇11:4)


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