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ハイメール通信No. 95 ガザ:地上戦始まる

6月29日、ガザにイスラエル軍が突入、地上戦「夏の雨作戦」が始まりました。ハマスらに拉致されたイスラエル兵を救出し、イスラエル南部都市へのロケット攻撃に終止符を打つためです。最前線にいる若い兵士たちのために、イスラエルの指導者たちの正しい決断のために、イスラエルとパレスチナ双方の平和のためにとりなしましょう。

神よ。私をお守りください。
私は、あなたに身を避けます。(詩篇16:1)



■ イスラエル軍地上戦の突入の経過

6月29日未明、イスラエル軍が北部ガザへ大規模な侵攻を開始、地上戦が始まりました。「夏の雨作戦」と呼ばれています。現在までにイスラエル軍は、ガザ北部のロケット弾が発射されている地域と元イスラエル人入植地2カ所を制圧しました。(オルメルト首相によると、イスラエルは、ガザに再度入植する意向はなく、紛争が鎮圧化すれば、撤退すると断言しています。)

また、イスラエル軍は、ハマスに所属する閣僚4名、議員30名を拘束しました。作戦開始から、現在までに、民間人2人(子供)を含むパレスチナ人23人、イスラエル兵1人が死亡しました。

国連はイスラエルに対し、すみやかに武力行使を停止し、ガザから退去するよう勧告しました。アメリカは、イスラエルを弁護する立場をとり、国連の勧告は「一方的だ」と非難しました。現在までの経過は下記の通りです。

(1)ガザ北部からスデロットなどイスラエル領内南部の町々へのロケット攻撃が激化していていました。

(2)6月25日、ハマスとPRC武装組織が、ラファ防護壁の下に掘ったトンネルを使って、イスラエルに侵入、国境にいたイスラエル軍を迫撃砲、並びに抗戦車砲で襲撃。イスラエル兵2名を殺害、1人を拉致しました。

武装勢力は、拉致された兵士ギラッド・シャリートさんと交換にイスラエルに拘束されているパレスチナ人1000人の釈放を要求。期限を7月4日としていました。オルメルト首相は、これに応じず、逆にガザでの武力行使を強化しました。期限切れの後、武装勢力は、シャリートさんを殺害しないと表明しました。理由はイスラムの教えに反するとか。しかし、その後のコンタクトは絶っています。イスラエル軍はシャリートさんの捜索に全力をあげています。

アメリカ、及びエジプトなどアラブ諸国は、ハマスを支援しているシリアのアサド大統領に、シャリートさんの返還に協力するよう圧力をかけています。イスラエル空軍は、アサド大統領を牽制するため、大統領宮殿上空に戦闘機を通過させました。しかしアサド大統領は要請に応じていません。

イスラエル軍のハルツ総参謀長はシャリードさんの家族を訪問。家族は息子の救出のため、パレスチナ人拘束者の解放を、政府に要請しました。

(3)シャリートさんが拉致された同日6月25日、西岸地区の入植地に住むエリヤフさん(18才)も登校中に拉致され、2日後、遺体で発見されました。加えてハマス武装勢力は、西岸地区に住む60歳代のイスラエル人男性を新たに拉致したと表明しています。

(4)7月2日、ガザからのカッサム・ロケットが、アシュケロンの小学校を直撃。幸い夏休みで、子供たちはいませんでした。武装勢力は、イスラエルの学校や病院を狙うと宣言していました。以前よりも長い射程のロケット弾であったことから、アシュケロンの住民は衝撃を受けています。本日、アシュケロンには2発目のロケット弾が市の中心部に着弾しました。

<一般パレスチナ人への配慮>

イスラエル軍は、ガザ侵攻の前に、一般住民に対して、避難をすすめるビラを上空からばらまきました。「夏の雨作戦」はまだ継続の様相を見せています。一般のガザ市民の生活が懸念され、イスラエルは7月2日、水と食料、医薬品、ガソリンを乗せたトラック100台以上をガザへ送り込みました。

<イラン大統領の過激発言再び>

7月7日、テヘラン(イラン)では反イスラエルデモが行われました。アフマディネジャド大統領が、「イスラエル軍による暴力のエスカレートが続けば、イスラム世界全体がイスラエルとその支援者を攻撃する」と発言しました。

<祈り>

  1. シャリートさんの無事救出のために。
  2. 最前線に立つ若い兵士たちが拉致や殺害から守られるように。
  3. 最前線にいるメシアニック・ジューの青年たちが守られ、主の証人として用いられるよう。
  4. オルメルト首相、ペレツ国防相、最前線にいる司令官たちの洞察と、判断力のために。
  5. アシュケロン、スデロットの他、イスラエルのすべての学校、病院が守られるように。
  6. すべてのイスラエル人が拉致から守られる。
  7. ガザにいる一般のパレスチナ人、特にクリスチャンたちを憶えて。

■ パレスチナ自治政府の反応

パレスチナ自治政府のアッバス議長とハマスのハニエ首相はイスラエル承認をめぐって対立し、武力による衝突に発展していました。しかし、ハニエ首相が柔軟な姿勢を見せ、両者は、挙国一致をめざして、イスラエル承認を含む「国民和解文書」に合意の見通しとなっていました。

ところが調印直前の25日、ハマスの武装勢力がイスラエル軍を襲撃してしまいました。ハニエ首相がハマスの過激派らを統制できなかったことを示唆しています。

ハマスのハニヤ首相は、シャリートさんを殺さず、丁寧に扱うように指示しましたが、武装勢力に対しての対策はとられていません。アッバス議長も、拉致について避難しながらも、パレスチナ人の釈放との交換については武装勢力に同意していることを表明しています。ハマスとファタハは、27日、「国民和解文書」に調印しました。今、彼らは共通の敵を介して、歩み寄りを見せています。

<祈り>

  1. 武装闘争に命をかけている人々の心をくじき、平和への思いを与えて下さるように。
  2. 主がイスラエルをあわれみ、パレスチナ人たちと和解を実現させてくださるように。

■ 北米からの移民

ガザで戦闘が激化する中、ジャンボジェットいっぱいの移民者が北米から到着しました。彼らは「シオンを建て直す」ために来たと言っています。子供をつれた家族連れ、イスラエルにいる親戚と合流するアメリカやカナダからのユダヤ人たちなどです。この夏、2000人の移民者が北米から到着する予定です。

<祈り>

  1. 彼らが運んできた励ましと祝福に感謝。
  2. 彼らがテロから守られ、イスラエルの生活になじめるように。
  3. イスラエルの平和が守られ、来る予定の人々がすべてイスラエルに到着できるように。

ニュース情報源:GPO(イスラエル・プレスセンター)、イスラエル外務省HP、ハアレツ、エルサレムポスト、イスラエルインサイダー、CNN、BBC、イスラエル国防軍HP、アル・ジャジーラなど

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