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ハイメール通信No. 76 家がなくなった…

8月、ガザに住んでいた8500人の人がマイホームを失いました。9月、ニューオーリンズの27万人がハリケーンによって家を失いました。10月、パキスタンとインドの人々20000~40000人が死亡、家を失った人は数百万人に上ります。

昨日まであった普通の幸せが今日は粉々に崩されている……。終わりの日は、確かに近づいています。主の御前にへりくだる時がきています。日本のために、イスラエルと世界のためにとりなしましょう。教会が真にへりくだるとき、リバイバルがきます!

また、シロアムの塔が倒れ落ちて死んだあの十八人は、エルサレムに住んでいるだれよりも罪深い人たちだったとでも思うのですか。
そうではない。わたしはあなたがたに言います。あなたがたも悔い改めないなら、みな同じように滅びます。(ルカ13:4-5)



■ 贖罪の日:被災した人々の今

12日の日没から、贖罪の日(ヨム・キプール)が始まりました。午後1~2時には、イスラエルの交通機関が止まり、13日の日没までの断食に入ります。イスラエルでは90%近い人が、水も飲まない断食(抜くのは2食)を実施しています。

~ 13日には、シナゴーグ(ユダヤ教会堂)の礼拝に歩いて出席し、神の前にへりくだって罪の赦しを乞い、あがないを受け取ります。かつて神殿があった頃は、雄牛やヤギがいけにえとして捧げられていましたが、今は神殿がないため、いけにえは捧げられていません。

一部の超宗教派ユダヤ人の中には、鶏をいけにえに見立て、頭上で振り回したのちに、ほふることで旧約の教えを倣うグループもあります。

<ガザ撤退者>

ガザに住んでいた撤退者の中で、ホテルに仮住まいをしている人々には、寂しい新年となりました。政府は、撤退者のいるホテルには新年の食卓をホールに用意しましたが、撤退者には「ホテルの新年」であり、「我が家の新年」でないことを痛感する例祭でした。

<祈り>

  1. 神の前にイスラエル人たちが祈りました。
    主があわれんでくださり、誠の悔い改めと、救いを受け取る人が起こされるように。
  2. 主がイスラエルの罪を赦してくださり、主の怒りではなく、あわれみのうちに平和を与えてくださるように。
  3. 主が、ガザの撤退者に、新しい生活を始める希望と力、永住の地を与えてくださるように。

<ニューオーリンズ>

ハリケーン・カトリーナの被害を受けたニューオーリンズでは、被害がピークに達した9月8日の段階で、27万人が家を失いました。その後、被災者の多くがホテルや友人宅、トレーラーハウス(仮設住宅のようなもの)に移動しましたが、まだ22,000人が避難所やテントでの暮らしを余儀なくされています。避難所では犯罪が多発しています。ホテルや友人宅にいる人々のために、あと40万戸ほどの住宅が必要であるとみこまれています。

<パキスタン>

インドと国境を接しているパキスタンのカシミール地方で発生した大地震。13日にマグニチュード5.6の余震がありました。この地震で死亡した人は35,000人以上、家を失った人は500万人にも上ると言われています。破壊があまりにもひどいため、被災者が避難する建物すらありません。日本を含め、各国が救援に乗り出していますが、被害はまだまだ拡大しそうです。パキスタンはイスラムの国。ラマダン(日中断食)の期間中です。神に祈っている最中の災難となりました。

*イスラエルも支援を申し入れていますが、パキスタン政府からは正式な要請が届いていません。

カシミール地方はパキスタンとインドの間で紛争が続いている場所。しかし地震直後、インドの首相からパキスタンのムシャラフ大統領に必要な支援を行う旨、申し出をする電話があり、ムシャラフ大統領はこれを「感謝している」とコメントしています。

クリスチャンたちも救援活動に動き始めています。パキスタンで支援活動を25年間続けてきた「チャーチ・ワールド・サービス(CWS)」(プロテスタント教会などのNGO)のイスラマバード支局が、10万人を治療できる医療体制を提供しています。CWSでは、全世界に向けて790万ドル(約10億円)の支援を呼びかけました。

<祈り>

  1. パキスタンで、いまだがれきの下にいる生存者の発見が早まるように。
  2. ニューオーリンズ、パキスタンのすべてを失った人々のためにとりなしましょう。
  3. 教会の名で、支援がなされていることに感謝します。
    働きを通して、神に絶望している人がイエス・キリストを知ることができるように。
  4. 日本でも、地震の発生が心配されています。
    いつ何が起こるか分からない時代、日本が罪に気付き、悔改めが起こるようとりなしましょう。

■ 未然に防がれたテロ

イスラエルでは、相次いでテロが未然に防がれたというニュースが流れています。

4日、西岸地区のナブルスの検問所で、ナイフによるテロを3回試みたテロリストが逮捕されました。被害者は女性兵士などでしたが、いずれも軽傷でした。

12日、数々のイスラエル国内での自爆テロにかかわっていた指名手配中のハマス幹部の一人が逮捕されました。また、パレスチナ人テロリスト6人を逮捕したうち一人は14歳の少年で、自爆テロを決行するところでした。少年は、ハマスに、「自爆テロを決行しなかったら、イスラエルへのスパイだとみなす」と脅されていました。もし決行していたら、最年少の自爆テロリストになるところでした。

ハマスは、女性を武装活動に引き入れています。イスラエル国防軍の掃討作戦で逮捕された117人の武装テロリストの中に、爆弾製造の女性専門家が含まれていました。

*イスラエルはガザからのロケット攻撃を予知するため、ガザ地区周辺に新しいレーダー探知システムをとりつけました。

<混乱の続くガザ>

ガザでは主導権をめぐって混乱が続いています。あるイスラム武装組織が西岸地区に住むハマスの戦士3人を誘拐しました。ハマスが法律を無視していることに抗議するものでした。パレスチナ自治政府に関係する武装組織ファタハはこの事件との関連を否定していますが、政治的に自治政府が打ち出している法律に従うことをアピールするための事件だとの見方もあります。アッバス議長とシャロン首相は今週、会談をもつ予定でしたが、成果が見込めないとして、時期を延期しました。

イスラエルにも明るい?ニュース

ヘブライ大学経済学教授のロバート・J・オーマン氏(75)が、『ゲーム理論』で、ノーベル賞を受賞することになりました。

『ゲーム理論』は、イスラエル・パレスチナ紛争についての理論です。この理論によると、過去80年の間に形成されたパレスチナ紛争は、今後少なくとも80年は続くと推測しています。

<祈り>

  1. 祈りが用いられ、多くの命が守られています。
    続けてテロが未然に防がれるように。
  2. ハマスの活動が弱体化していくように。
  3. ハマスなどに脅されている若者たちが解放されるように。

■ イスラエル政府、福音主義クリスチャンにガリラヤ湖周辺土地を提供

イスラエルへの旅行者はほとんどがクリスチャンです。現在旅行者の数は増加の一途をたどっています。イスラエル政府はガリラヤ湖北部(カペナウム、山上の垂訓教会、タブハ)の125エーカー(約500km3)を福音主義クリスチャンたちに貸し出し、クリスチャン向けのセンターを建てる計画をしました。見学者がイエス・キリストに触れることができる施設です。

観光相のヒルチソン氏は、福音主義クリスチャンなら、イスラエルにふさわしいクリスチャン・センターを建てるため、5,000万から7,000万ドル(60~80億円)は投資すると見ています。これにより、さらに年間150万人の旅行者増が見込まれています。ガリラヤ湖には毎日10万人が訪れ、13,000ドル(160億円以上)の利益が上がると予想されています。

ヒルチソン氏がイスラエルのユース・ホステル協会のダグール氏と会談した結果、福音主義クリスチャンたちはカトリックよりもイスラエルに関心を持っていることがわかりました。福音主義クリスチャンは、イスラエルを聖書預言の成就とみているため、イスラエルを訪問する人が多いのです。アメリカだけで福音主義に立つクリスチャンの数は9,000万人、全世界には3億人に達しています。他宗派の教会からは福音主義のグループだけに任せるのはおかしいとの声も出ていますが、イスラエル政府は「いずれにしても、センターはクリスチャンすべてに開かれる」と返答しています。

ユダヤ人団体の中には反対派もいます。理由は、福音主義クリスチャンはイスラエル人に伝道するという“苦い”経験があるからです。イスラエル政府は「センターは旅行者のためのもので、イスラエルのユダヤ人の子供たちがクリスチャン・センターに行って、イエスのことを学ぶことはない」と語っています。

ヒルチソン氏は11月にも契約を締結することを望んでいます。複数の福音主義団体にアプローチがなされていますが、鍵となる人物はアメリカのパット・ロバートソン師(イスラエルを支持する著名なクリスチャン・シオニスト)であるとヒルチソン氏は語っています。

この計画に先立ち、元首相のネタニヤフ氏が諸国の著名な福音主義クリスチャン団体(オーストラリアのヒル・ソング・チャーチもそのうちの一つとの情報があります)代表らと面会し、すでに同意を得ています。

<祈り>

  1. イスラエル政府と福音主義クリスチャンとの信頼関係が構築されていることに感謝しましょう。
  2. この計画が、イスラエルの祝福として用いられていくように。

ニュース情報源:ハアレツ、エルサレムポスト、イスラエル政府プレスセンター、イスラエルインサイダー、イスラエル外務省HP、CNN:HP他

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