ホーム > 祈る > ハイメール通信 登録・停止 > バックナンバー > ハイメール通信No. 294 茨城県 高萩キリストの教会 小岩豊彦先生より
太平洋に面した茨城県北東部に位置する高萩市。3.11の津波は、海岸沿いの4m程の高さの堤防を越え、地震の激しい揺れで道路の陥没、家屋の倒壊といった被害が出ました。震災から半年が経ち、取り壊された家も多く、以前より空き地が目立つようになってきています。一方で、資材や業者の不足などから屋根の修理はなかなか進まず、未だにブルーシートがかぶせられたままの家が多く、あまり良心的ではない修理業者が外部から入ってきていると心配する声も聞かれます。
高萩キリストの教会は、今でも続く余震によって、壁等に亀裂が目立つようになっています。また、陥没したり亀裂が入ったりしている教会周囲の道路の修復工事がいつ行われるかまだ決まっていないため、地震で崩れた教会の塀も修理出来ないままでいます。
放射能汚染の影響も懸念されています。間もなく収穫を迎えるお米など農作物の汚染の恐れや風評被害は大きな問題です。収穫した野菜等を近所の方にお裾分けをする事は、例年ならばよくある事なのですが、「今年はなんだか差し上げにくい…」とおっしゃる生産者の方もいらっしゃるそうです。
また、子どもたちが楽しみにしている運動会も放射能の心配からは逃れられません。グラウンド表面の土を取り除き、その日の放射線量の数値を発表した上で運動会を開催したり、プログラムを極力短くしたりしています。教会に隣接している幼稚園では、近くの小学校の体育館を借りて、屋内で運動会を開催することになっているそうです。今は何よりも子どもたちの事が気がかりです。福島原発の問題が1日も早く解決し、子どもたちが放射能汚染の心配なく自由に外で遊び回れる日がくることを祈っています。
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