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ハイメール通信No. 245 アガペーCGN スタッフ 井田知香様より


■ アガペーCGN スタッフ 井田知香様より

アガペーCGNは淀橋教会の主管牧師・峯野先生が今回の震災を受けて立ち上げた超教派の団体です。宮城、岩手、福島など各地に拠点を設置。毎週日曜日夕方~木曜日、宮城県と岩手県へ向けて2チームの被災地支援ボランティアを派遣しています。大きな団体による大規模な支援も必要ですが、それが届かない人々に対し、小回りのきく体制を整えています。 現在は、主に岩手県へのボランティアを中心として行っています。

岩手県は国からも民間からも、宮城県に比べ、支援が少ないという現状があります。宮城県には、様々な団体が入っており、支援物資も多くの場合は足りているという状況が続いているようですが、岩手県では未だに自衛隊が支援物資の配給をしている(民間のボランティア支援の手が入っていない)所もあります。先週アガペーCGNのチームが訪れた、岩手県のある避難所では、3月11日の震災以来、炊き出しが行われたのは、たった2回とのことでした。沿岸部(目に見える被害が大きい)の避難所に比べると格段に支援の乏しい状況がありました。
そのような取り残された環境にある避難所が、沿岸から30キロほどの山奥にあります。山奥に避難しておられたのは、実は最も海岸線沿いに住んでいた、家は全壊の方々でした。震災後、どこの避難所もいっぱいで入れず、めぐりめぐって山奥まで避難してきたそうです。しかも、その避難所には、つい最近までテレビがなく、情報が入ってこないために、自分たちだけが大変なのではなく、他の人達はもっと大変な被害状況、生活環境だと思っておられたようです。
その避難所では2ヶ月以上、おにぎりとカップラーメンと缶詰とレトルト食品しか食べていなかった様子で、アガペーCGNの炊き出しを大変喜ばれたそうです。

このように、地域によって受けられる支援に差が出ています。

そして、今とても深刻な問題が「魚の腐敗による悪臭」です。被災した水産加工業者から陸前高田市だけでも800トンの冷凍水産物が流出し、山のほうにまで津波で広がっていました。少なくともGWまでは、ある災害ボランティアセンターでは主な活動内容が、腐敗した魚の撤去を手作業ですることでしたが、ここ数週間で、ようやく重機も使用できるようになったようです。魚の腐臭は想像を絶するもので、作業後シャワーを浴びても体についた匂いは取れないということでした。こうした作業の中、気をつけてはいても釘を踏んでしまい、破傷風にかかるボランティアが続出するなど、がれきが残る現場での作業には危険がつきまとっています。

このような中でも、アガペーCGNが継続してボランティアを派遣していることは、被災地の大きな助けになっています。あえて福音そのものを語らなくとも、継続して会いに行くこと、誠実に仕事をする行動により、キリストの愛が表されています。未信者の方からも、「キリストさんのおかげや~ありがとう」、「クリスチャンは他の人とは違うな~」などと声を掛けられることもしばしばあるということです。被災地で希望を失っている方々に主の愛が届けられるように、お祈りください。

<祈り>

  1. 支援に格差が生じている状況が改善され、取り残されているかのような人々にも支援の手が届くように。
  2. 何のために生きているのか、自分だけが何故生き残ってしまったのか、答えもなく、希望を失っている人々がキリストにある真の希望を見出せるように。
  3. 「自分は(学校の)教師だから、子と妻は流されたけど、頑張らなくちゃ。」と、泣くこともできず、使命感によってひたすら頑張っているような方々の悲しみを、主が拭い去ってくださるように。
  4. 腐敗した魚による悪臭問題が解消されるように。
    撤去のための働き手が与えられるように。
  5. これまで公に報道されている情報によれば、少なくとも7人がボランティア中の事故で死亡しています。危険な作業をするボランティアの方々が守られるように。

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