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ハイメール通信No. 244 イスラエル大使館の方からの情報より


■ イスラエル大使館の方からの情報より

昨日、イスラエル建国63周年の記念会が東京の麹町で行われました。通常なら建国記念祝賀パーティをするところ、今年は自粛し、その経費を東北支援に回すことに決定したそうです。記念会では、駐日イスラエル大使のニシム・ベンシトリット氏が挨拶に立ちました。大使自身、何度も被災地を訪れており、一昨日も被災地を訪れたばかりだということでした。大使は日本とイスラエル両国が今後も助け合っていくことを期待していると話しを締めくくりました。
イスラエルという人口700万人の四国ほどの面積しかない小さな国が、自国も中東情勢の不穏な空気の中、チャーター機を2機も飛ばして、日本にできる限りの支援をしてくれたことを改めて感謝しました。

イスラエル医療チームのコーディネートをしたイスラエル大使館員は、チームが南三陸を引き上げた後もさらに3週間の休暇を取り、個人的にボランティアを続けました。そして今日からまた南三陸町に行く予定とのことです。彼女の南三陸町でのボランティアは主に、役場の方々の補助です。南三陸町の佐藤町長は昨日2ヶ月ぶりの休みを震災以降初めて取ったということで、役場の方々の過労も心配されます。

実は南三陸町では、仮設住宅の建設が進み、3000世帯の希望を募ったそうです。しかし、その半分の1500世帯しか、仮設住宅への入居希望者がなかったそうです。避難所を出て仮設住宅に移れば、1日3食出ていた食事も無い、色々な支援も無い、自力で買い物をし、食事の支度をしなければなりません。また家のローンが一時停止になったはずが、依然として引き落とされているなど細かい問題もあり、多くの方が避難所を離れて自立することに不安を覚えています。そういった方々の多くは、高齢の年金生活者です。行政の立場としては、早く避難所を去って自立して欲しい。しかし、避難生活を送る一人ひとりにはそれぞれの事情があり、避難所暮らしを離れたくない。被災地の現場では、それぞれの思いが交錯しなかなか前に進まない現実があります。このような複雑な状況に希望の光を投げかけることのできるのは主だけだと実感させられます。お一人ひとりの細かい要望を満足させることは人間的には不可能ですが、主が一人ひとりの心の扉をノックしておられる、その音に気づき、消えない希望を得ることができるよう祈っていきたいと思わされます。

<祈り>

  1. 多くの被災地で、各自治体と避難者の思惑にはそれぞれの立場、事情によるズレがあります。
    それが批判的なムードになることなく、互いを理解し合う気持ちが生まれるように。
  2. 南三陸町に限って言えば、全てが流されてしまったこの地域で、自立した生活をするには遠くまで買い物に行くための自動車が必須です。
    自動車を持たない方々が買い物できるような店が町の中に一日も早く再開するように。
  3. 気温が暑くなって、集団食中毒や体調を壊す方が増加しないように。
  4. 被災地で活動されている教会の先生方、信徒の方々、ボランティアスタッフの方々が、充分な休養を取りながら、息の長い活動を続けることができるように。

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