ホーム > 祈る > ハイメール通信 登録・停止 > バックナンバー > ハイメール通信No. 243 夏に向けて、気温が上がる被災地を覚えて
徐々に気温が高くなり、東北でも昼間は汗ばむような陽気になりつつあります。特に避難所となっている体育館のような場所では、密閉すれば今日のような気温でもかなり蒸し暑くなります。まして仮設住宅が建つと言われているお盆までの間、避難所で生活しなければならない方にとって、体育館生活は過酷です。未だがれきの片付けの進んでいない地域では、津波によってもたらされたヘドロが乾いた毒性を帯びた物質や、建物に使われていたアスベストが粉塵となって舞い上がり、健康に影響を及ぼします。そのため体育館の窓やドアを開放することが難しい状況です。
また、夏に向けて、病原菌を媒介するダニや蚊など害虫の大量発生も懸念されます。電気や水などのライフラインが回復していない中、食物の保存が難しくなり、集団食中毒の可能性も高まります。何より、去年のような猛暑となれば、熱中症患者の増大が懸念されます。大きな体育館、学校などの避難所を冷やすには、それなりに大型の冷房設備が必要です。また、虫よけネットなども必要です。避難所を抱える各自治体が、それらの暑さ対策をすることができるように。必要な助け、寄付が与えられるように、お祈りください。
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