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ハイメール通信No. 239 日本メノナイト・ブレザレン教団 いずみホープチャペル 田畑淳子先生より


■ 日本メノナイト・ブレザレン教団 いずみホープチャペル 田畑淳子先生より

被災地でのボランティア体験レポート

GWの3日間、宮城県仙台市若林地区と石巻市方面へボランティアに行き、様々なお手伝いをさせていただきました。津波被害に遭ったお宅の泥出しの作業や、宮崎県からの野菜や果物の配達です。宮崎県の野菜や果物は、丹精をこめて栽培されたにもかかわらず(新燃岳の噴火による)灰の被害で市場に出せない状況です。その作物を買い上げた団体に連絡し、宮城県の避難所への配達をお手伝いしました。被災地では食物と共に、伝道トラクトと小さな聖書も一緒にお渡しすることができて感謝でした。
泥出しをさせていただいたお宅では、その家の方々が、他人が家を出入りする事に対して、傷ついておられるご様子も見受けられました。というのは以前、何か商品を探すかのように家財道具の買い取り目的で他人が家に入ってくる事があったようです。その家の方は、泥出しをするボランティアさんに対しても不信感を隠せないご様子でした。しかしひたすら黙々と泥出しをするボランティア達の姿を見て、最後には「ありがとう」とおっしゃってくださり、とても感謝な気持ちになりました。まるでユダヤ人のお宅を修繕する大工チームのような光景がそこにありました。(*BFPにはクリスチャンボランティアによる貧しいユダヤ人の家屋を修繕する大工チームの働きがあります。)これ以上、この家の方が傷つく事が無いようにと祈るばかりです。
また、宮城県東北部にある牡鹿半島には小さな避難所が点在しています。被害の少なかった大きな家に何世帯も避難しているという状況があり、もうこれ以上は続けられないというほどにストレスが溜まっておられました。地域によって、また、人々のそれぞれの思いによって、ニーズは多様であることを思い知らされました。細やかな草の根的な支援の必要性を感じました。
ある保養施設のイベントでは自衛隊の音楽隊がプロ並みの素晴しい音楽を奏で、楽しい癒しの空間となっていました。被災した人々のみならず、ボランティアにとっても緊張感が解けるひと時となり、改めて自衛隊の方々に感謝な思いでいっぱいになりました。
仮設住宅のこと、仕事のことなど、さまざまな課題をクリアしてゆかなければならない、その重い現実に向かっておられる皆様の重荷を少しでも担わせていただけたのなら、とても感謝です。続けて、被災された方々と教会の復興と祝福を心よりお祈り申し上げます。

<祈り>

  1. 田畑先生のレポートにあったように、善意を持って行われているはずのボランティアの働きが、かえって被災地の人々を傷つけることの無いように。
  2. 国、行政、各支援団体が被災地のお一人おひとりが抱えている、多様なニーズを満たすことのできる、細やかな支援を展開していけるように。
  3. 自衛隊の方々の心身のケアのために、特にご遺体の搬送や検体に関わっている方々のために。
  4. 集団避難生活で生じるストレスや人間関係の問題から、人々の心が守られ、一日も早くプライバシーを守れる空間に入れるように。
  5. 被災地で御言葉の種が蒔かれていることに感謝すると同時に、続けて福音が語られていくように。

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