ホーム > 祈る > ハイメール通信 登録・停止 > バックナンバー > ハイメール通信No. 212 長期戦を予想される被災地復興に向けて
震災で被害を受けた地域の下水道の本格復旧には数年かかる見通しと発表がありました。福島県の原子炉からの放射能物質漏出の抑止にも数ヶ月かかるという見解です。また、急を要する仮設住宅の建設も、用地や資材の確保が困難で、宮城県内だけでも必要に対して4%しか着工できていないようです。復興への道のりは長く、長期戦となることが必至です。国や自治体、各支援団体が息切れすることなく、着実に復興に向けて支援をしつづけることができるように。また、震災から数ヶ月、数年経っても祈りの支援をし続けることが必要です。年月の経過とともに人の記憶が薄れ、祈り心も薄れてしまうのが、悲しいかな人間の性質です。
私たちクリスチャンがこのことを次第に忘れてしまうのではなく、復興に向けて日々祈りを強めていくことができるように、お祈りください。
現在、宮城県、南三陸町に派遣されているイスラエル医療チームと日本人医療団体との連携が日々強まっています。
津波で流されてしまったために、日本人医師が持っていない検査機器で検査をし、今まで診療設備が無かった耳鼻科や眼科の患者さんを受け入れたりしています。
又、近辺に存在する数箇所の避難所を巡回し、妊婦さんの容態を確認しています。
又、診察内容をデータ化して、自分たちが去った後も別の病院で引続き治療を受けることができるようにし、患者さんにお渡ししています。
クリニックへ来られた時は、大体の方が緊張したご様子です。
しかし、イスラエルDrたちのリラックスした雰囲気と温かな声かけに、とても優しい雰囲気に包まれます。
災害時の緊急医療の経験を持った彼らは、ただ肉体的な必要を見るのではなく、今患者さんが遭遇しておられる大変な全ての状況に対して、心からの同情の眼差しを向けておられます。あまり馴染みのないイスラエル人に診てもらうというのは、現地の方にとって少し勇気が必要です。精神的にも肉体的にも傷付いている患者さんは、ただ適切な薬をもらうだけでなく、心にお薬を塗ってもらえているご様子で、本当に喜んでおられます。お帰りになる時の笑顔は安心に包まれておられます。
お薬がよく効き、不快感や痛みから解放されるように、そして心が少しずつでも落ち着くことができ、安心できる瞬間が増えるようにお祈りください。
ボランティアチームは、毎朝一緒にデボーションを行い、その日の仕事に入ります。
「イスラエル医療チームの助けをする」この目的をいつも心に持ち、良い助けができるように頑張っています。
それぞれが、一生懸命に心と体を従わせて、頑張っています。
彼らの仕事は自分が担当させていただく患者さんを最初から最後までエスコートし、そっと寄り添うことです。「大変でしたね」という言葉に、涙があふれる患者さん。翌日も訪れてくださり、「具合が良くなっています。本当にありがとう」という言葉に、ボランティア自身も励まされ力をいただいています。
少しでもお役にたてたという安堵感に包まれます。
津波で流され荒れ果てた場所を見、ご家族を亡くされたその現実の中にいらっしゃる方々に接する時、自分たちには本当に何もできないという事を目の当たりにします。
しかしイスラエルチームを助けることによって、少しでもお役に立つことができる、この現場に立たせていただいていることを、心から感謝しています。
患者さん一人一人が違う悲しみを持ち、違う状況に置かれている中、通訳ボランティアはイエスさまの愛をもって寄り添い、耳を傾けています。
ハイメールを通して祈っていただいている方々やボランティアを送り出してくださった教会や家族の方々の熱い祈りによって、通訳チームが神様の協力者として用いられています。引続き、通訳ボランティアが患者さんに対応するに適切な言葉が与えられるように、体力がささえられ、油注ぎがあるようにお祈りください。
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