■ 福島県在住の菅千春様より、祈りの課題が届きました
福島県民は地元に根ざした報道から最先端の情報を入手しており、首都圏の人々より落ち着いているかもしれません。
しかし、漁業、農業、酪農業、福島県産の食品が地震・津波・原発の被害を受けているのも事実であり、それらを仕事にしておられる方のショックは計り知れません。
直接できることが見当たらなくても、流通が可能な福島県産の食材を買うようにしたり、相馬や南相馬、双葉町やいわきなど( 総称して「浜通り(はまどおり)」といいます。)から避難してきている方たちを、温かい気持ちで迎え入れること。
たじろがず、安全な限りは福島に居続けることが、今できる最善だと思っています。
そんな中で、祈りの課題として幾つかお願いできればと思います。
- 原子力発電所の問題
人間が築き上げてきたものですが、すでに人の英知を超えた事態が生じています。
- ・現場で作業に入っている方の安全が守られますように。
- ・現場で監督をする立場の方に知恵が与えられますように。
- ・現場の監督の家族が色々な批判にさらされることが無いように。
- ・本社で指示する東電の方にも神様が働かれますように。
- 農家の方が自殺されました
自殺された方の住んでいた須賀川市は地震でも大きな被害があったようですが、それ以外にもここ数年豪雨や冷害など立て続けに打撃を受けている地域です。
ショッキングな災害が起こる度ごとに必死で立ち上がってきたところに、今度は畑を耕してはいけない、田んぼを作ってはいけないと言われ、さすがに心がなえてしまったのでしょう。
- ・今は辛すぎるぐらい辛いかもしれませんが、必ず光が見えてくるまで、耐えることができるように。お祈りください。
- ・被災で何もかも失ってしまった方が、一人ではないことを知ることができますように。
- ・復興は生きている人にしかできないので、あなたが必要だということを知ることができますように。
- 浜通りの方々のために
浜通りの方は、津波で家族や友達、家が流されたまま、原発のために探すこともままならず、内陸の市や他県に避難しています。(福島県では死者数が宮城、岩手に比べて少ない人数となっていますが、現実は原発の影響のため捜索が難航している。)
家族や親族の弔いができず、遺留品を探すこともできず、復興も見通しがなく、その心中を思うと非常に心が痛くなります。少しでもその辛さを忘れる瞬間をと、ボランティアや芸能人が笑いと励ましのために訪れています。特に身寄りのない方、親をなくされたお子さん、高齢の方の上に神様からの慰めがありますようにお祈りください。
- メディアの報道を覚えて
被災地にいる私たちには、首都圏から発信される情報に辛さを覚えることがあります。現地の現実はもっとすごいのに、みんな冷静に耐えています。一方方向からでなく、不安な視点からでなく、人間ではどうしようもできない神の力に畏敬の念をもち、その中で、自分たちができることに希望を与えるような報道ができると良いと思います。
- 国会の再開を覚えて
被災地では市議会議員も県議会議員も党派を超え、協力して24時間事態に対応しています。
しかし、国会を見てみると、野党は与党の揚げ足取りで、前に進まず、今こんな時なのに・・・と被災者の私たちは思ってしまいます。
与野党を超えて国民のためにひとつとなって対応してほしいと願います。
今こそ、党派を超えて一致して復興のために対応できるようにお祈りください。
<祈り>
- 原発に関わる全ての人が守られ、主がこの問題に早期解決を与えてくださるように。
- 福島県の農家など窮地に立たされている方々が絶望せず、希望を持つことができるように。
- 福島県でも特に地震、津波の被害が大きかった浜通りの方々のために
- 首都圏のメディアが冷静に、正確な報道ができるように。
- 国が与野党を超えて一致して復興に立ち上がることができるように。