ホーム > 祈る > ハイメール通信 登録・停止 > バックナンバー > ハイメール通信No. 207 東日本大震災現地レポート(B.F.P.Japanスタッフ:田畑紗良)
昨日(25日)、給油缶とガソリン、レインスーツなどを車に積み、宮城県に行きました。
報道で何度も目にしてきた光景ではありますが、実際に目で見て、またその空気を吸うことで、この震災がもたらした被害のひどさに改めて、心がちぎれるような衝撃を受けました。
私たちの行った東松島市の役場では、役場の方々自身も被災者ということもあり、まだまだ情報の共有や物資の流通には混乱が続いている状況です。
自衛隊の方々もがれきをかきわけ、道をつくり、行方不明者の捜索にあたっているという段階であり、避難者の方々のケアまで行き届いていないという状況です。
泥だらけの役場には、未だ、安否の確認を問う貼り紙がたくさん並んでいます。また、ご遺体の火葬が追いつかず、土葬の受付所がありますが、そちらも順番待ちという、痛々しい光景がありました。
物資が有るところ、無いところの差も大きく、震災から2週間経った今でも、ライフラインの復旧度合も、ほんの数ブロックごとにまちまちという状態です。
今週の月曜日に現地入りしたBFPボランティア9名の方々は、当日の朝ボランティアの受付を知り、その日の午後には集合してくださったという猛者たちです。
現場では、物資の配布や、道路作りなど、刻々と変わるニーズにできる限り応えるため、臨機応変な対応を余儀なくされていますが、それぞれ伝道のスピリットをもって、精一杯尽力してくださっています。
彼らを受け入れ、現地の拠点となってくださっている教会、協力してくださっているキリスト教諸団体の皆様にもこの場を借りまして、心からのお礼を申し上げたいと思います。
長期戦が予想される復興への道のりは遠く、膨大なニーズに対して大海の一滴のような働きかも知れませんが、彼らが行動をもってあらわしている主イエス様の愛の一滴が、被災者の方々の心に光となることを祈ってやみません。
また、この現場を見、体験した9名の方々は、神学生や、若い牧師先生など未来の日本を担う方々です。このボランティアの期間を通して得たことをそれぞれの教会に持ち帰り、証ししてくださることによって、さらに被災地支援と祈りの輪が広がっていくことを信じています。
イスラエル政府を通して、イスラエル人の医療チーム(60人)が3月27日(日)PM8:00に、チャーター機2台で医療品と共に到着することになりました。
彼らは、宮城県の南三陸地区に臨時の野営病院(プレハブ)を設置し、2週間の医療活動を行うことになっています。
イスラエル大使館との話し合いの結果、B.F.P.Japanとして通訳およびヘルプのボランティアをのべ14名送ることになりました。
現在、イスラエルからの先発隊と現地の行政が急ピッチで準備を進めています。
準備のための時間がわずかしかなく、祈りが必要でしたが、主がその祈りに応えてくださり、関東、中部、関西の教会からボランティアが送られることになりました。
イスラエル大使館によれば、現地のニーズ次第でこのチームの滞在が延長されることもあるということです(現段階では未定)。
しかし、まずは最初の2週間、病院もすべて流されてしまった南三陸町で、できる限りのことをしたいという意向です。
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