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ハイメール通信号外 カルメル山炎上中:42 人死亡、17000 人避難

12月2日午後、ハイファ近郊のカルメル山でイスラエル史上最悪の山火事が発生しました。空からの消火活動が行われていますが、火は勢いを増しながらまだ燃え広がっています。

記者は出火当時ハイファ大学にいたのですが、午後2時頃、学生全員に避難命令が出て、大変な混雑の中、山を降りました。太陽が不気味な赤色でした。

イスラエルではここ何ヶ月も全く雨が降っていなかったため、山の木々は乾燥し、相当燃えやすくなっています。火は追い風に乗ってどんどんひろがっています。近くのドルーズ村の住民には避難命令が出ており、午後には避難しています。しかし、カルメル山のふもとにある刑務所に救助に向かっていたバスに火が燃え移り、乗っていた刑務官42 人が死亡しました。28-34 才の若い刑務官ばかりでした。

イスラエルの消火用航空機の数は限られており、消火のための化学物質も底をつきました。ネタニヤフ首相は海外に支援を訴えています。昨日から、イギリス、スペイン、キプロスの他、ヨルダンやエジプト、また最近は敵意をむき出しにしているトルコも消火のための航空機を派遣しました。

朝からの必死の消火活動が行われていますが、時間がたつに連れて風も強くなり、火はますます勢いを増しています。初期の頃に住民が避難したベイト・オレンの建物は焼け落ちて、町がなくなってしまいました。
夜には空からの消火活動ができないので、夜間は地上の消防士による危険な消火活動が続けられています。

火の方向は風向きによって変わっており、現在火はハイファ大学方面へ向かっています。学生はすでに避難済みですが、消防士らも危険であるため先ほど避難を始めたということです。現時点での避難者は17000 人となりました。また、カルメル山の飛び火なのか、何者かに夜放火なのかわかりませんが、ガリラヤ地方各地でも火事が発生しています。

ヒズボラはイスラエルの消化能力の低さを指摘し、イスラエルは戦いの備えはできていないとあざけり、イスラエルで起きている惨事を見て祝っていると報じられています。

<主に目を向けるイスラエル人たち>第一列王記 18:16-46

今年イスラエルのひでりはひどく、3月から9ヶ月近くもまとまった雨がまったく降っていませんでした。乾燥が激しい上に、強風がふいています。また今日もハイファでは28 度を超えました。これでは消火のめどもたちません。
この非常事態に乗じて、ヒズボラやハマスなどが何か事を起こすのではないかとの懸念もあります。

人の力ではどうしようもない状況にさらされて、ネタニヤフ首相は「今は祈りしかない」と言いました。奇しくも今、イスラエルではちょうど主の奇跡を覚えるハヌカの時期です。また火事がカルメル山で起こっていることから、エリヤがここで大雨を受け取った事を思い浮かべる人もいます。

主は彼等を待っておられるはずです。人間の力の限界に達した今、イスラエル人たちが真に主に立ち返り、日頃主を無視してきたことを主の前に悔い改めに導かれるようにお祈りください。そして、主の赦しと共に一刻も早く大雨を受け取ることができるようにお祈りください。

ニュース情報源:GPO(イスラエル・プレスセンター)、イスラエル外務省HP、ハアレツ、エルサレムポスト、アルーツ7、イスラエルインサイダー、CNN、BBC、イスラエル国防軍HP、外務省HP、アル・ジャジーラなど

画像提供:www.israelimages.com、Isranet他

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