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ハイメール通信No. 167 新学期はじまる

かんかん照りが続いていたイスラエルですが、若干涼しくなってきています。

日本と同様に、イスラエルでも9月1日が新学期。学校をめぐる様々な問題が明らかになっています。

新型インフルエンザの死者が21人となりました。しかし社会生活には何の影響もありません。マドンナがテルアビブで5万人を集めてコンサートを行いました。9月、10月と福音派クリスチャンの大きなイベントが続きます。

不祥事発覚の続くヒズボラ。国防軍のアシュケナージ参謀総長の暗殺を試みていたことが事前に発覚しました。

9月18日から秋の例祭シーズンです。安全と主の祝福のために祈りましょう

わが子よ。もしあなたが、
私のことばを受け入れ、
私の命令をあなたのうちにたくわえ、
あなたの耳を知恵に傾け、
あなたの心を英知に向けるなら、
もしあなたが悟りを呼び求め、
英知を求めて声をあげ、
銀のように、これを捜し、
隠された宝のように、これを探り出すなら、
そのとき、あなたは、主を恐れることを悟り、
神の知識を見いだそう。(箴言2:1-5)



■ 新学期始まる

日本と同様、長い夏休みが終わり、全国の子どもたちが登校しました。

毎年の恒例ですが、始業式の1日、ネタニヤフ首相、ペレス大統領、バラク国防相がそれぞれ地域の小中学校を訪問しました。(写真:地元小学校を訪問するネタニヤフ首相)

ある中学生が「僕たちが兵役の年齢になって入隊したら、軍は誘拐などから守ってくれるのですか」という質問に対し、バラク国防相は「絶対の保証はできない。私たちの国は難しい状況に置かれており、これからもっと難しいことがおこるだろう。泣き言を言うのはやめなさい。」と答え、新聞の記事になりました。

バラク氏はこの後にも「現実を考えよう。戦いに出る国防軍兵士は命を失うリスクを追っていると覚悟するべきである」とも語り、イスラエルの置かれた難しい状況を示唆しました。

<エチオピア系移民の子どもたちを差別扱い?!>

ペタ・ハティクバのラメラヴ小学校が、エチオピア系移民の女児4人を差別扱いしていたことがわかり、問題になりました。(写真:エチオピア移民の女の子*今回の事件とは関係ありません)

同小学校では4人だけを特別なクラスとし、一人の教師が全教科を教えていました。他の一般のクラスは教科により教師はかわります。登下校についても、4人は他の子どもたちとは別の扱いになっていました。

校長のラビ・グラネビッチによると、4人を別にしたのは、この学校はユダヤ教正統派の小学校であり、彼らがユダヤ教の律法を十分守っているとは言えないからだと答えています。

4人の子どもたちは口数が減り、落ち込んでいる様子とのこと。父親の一人は、校長に直談判に行ったものの、追い返されたと語っています。

このことが発覚すると、他の子どもたちの親たちも立ち上がり、「特別扱いをやめるまでは子どもを学校に行かせないない」などと、小学校に対してデモを行いました。
ペタ・ハティクバのオハヨン市長はじめ、リクードのリブニ党首も「許し難い人種差別。このようなことがあってはならない。」と、憤慨の意を語っています。

ペタ・ハティクバでは、今年36人のエチオピア系の子どもたちが、新入学のリストからもれており、9月2日になってもまだ学校が決まらないままでした。

最終的に36人の子どもたちは、10人はユダヤ教宗教学校、11人は宗教的シオニストの学校、15人は超正統派の学校へ入ることになりました。しかし保護者からは、上記のような差別扱いへの懸念が出ています。

ペタ・ハティクバでは、2年前にも80人のエチオピア系移民の子どもたちが小学校に入学を拒否され、問題になりました。このときも宗教的なことが原因で、議員の一人が「エチオピア系の子どもたちは世俗派の小学校へ入れるべき」と発言して問題になっています。

<子どもが多すぎて入学拒否>

東エルサレムのアラブ人学校では、子どもたちが増えすぎて教室に入りきれず、5人が入学を拒否されました。

この小学校ではより多くの子どもたちを受け入れるため、防空シェルターをコンピューター学習室として利用しています。そのため、警報がなっても子どもたち全員をシェルターに入れることができなくなっています。

エルサレム市が十分な予算を割いていないと問題になっています。

<祈り>

  1. 差別を受けた4人の子どもたちを覚えて
  2. 新学期を迎えたイスラエルの子どもたち、アラブ人の子どもたちの祝福のために
  3. イエスを信じる子どもたちは一般の学校でいじめの対象になりやすいとのことです。
    主を信じている小学生、中学生、高校生を覚えて。

■ 目白押し・秋のイベント情報

<マドンナが5万人コンサート>

9月1日、アメリカのポップ歌手マドンナがテルアビブでコンサートを開くために、ボーイフレンドと共にイスラエルに到着。コンサートのチケット5万枚は数時間で売り切れたとのことです。

到着後1日休んだ後、マドンナとそのボーイフレンドは、(マドンナのリクエストにより)リクードのリブニ党首夫妻と4人で夕食のひとときを過ごしました。

4日にはエルサレムでネタニヤフ首相にも面会する予定です。

マドンナがイスラエルに敬意を払っていることは、イスラエルにとって外交上のイメージアップにつながっていると言われています。

マドンナはユダヤ教神秘派のカバラ信者であることが知られています。カバラのラビが「コンサートでは服装に気をつけるようにとマドンナに伝えた模様です。(マドンナのステージ衣装は、露出が激しいため)

<福音派クリスチャンの世界規模カンファレンス>

イスラエルでは、18日のロシュ・ハシャナから、贖罪の日、仮庵の祭りと10月11日まで例祭シーズンとなります。こ時期、エルサレムでは福音派クリスチャンが集まるイベントが続きます。

9月6・7日には、世界中から約3,000人の福音派クリスチャンがイスラエルに対するサポートと平和への祈りのために訪れます。イベントにはバルカット市長も参加、スピーチを行います。

また10月4日は国際的にエルサレム祈祷デーでエルサレムでも、屋外での大きな祈祷会が計画されています。

10月2日から8日までは、毎年恒例の、国際クリスチャンエンバシー「仮庵の祭り」が予定されています。

http://www.icej.org/articles/_feast_highlights(2008年ビデオ・スライドショーなど おすすめです)

参加は1万人以上、100カ国以上の世界諸国から福音派クリスチャンが参加します。初日は、エンゲディの砂漠で、1万人以上のクリスチャンが共に食事した後、ポール・ウイルバー師が賛美を導き、一斉に主に賛美と祈りをささげます。その様相はまるで出エジプトのようです。

このイベントには毎年イスラエルの首相がスピーチを行うことになっています。ネタニヤフ首相は、特に福音派クリスチャンに対し友好的であることで知られています。

このカンファレンスの恒例行事は、エルサレム市内のパレードです。主催はクリスチャンエンバシーとエルサレム市。

世界各国から集まった1万人以上のクリスチャンたちがそれぞれの国の旗を掲げつつパレードし、イスラエルにむかって「あなた方は孤独ではない。私たちが共にいる」と伝えます。

この日エルサレムの通りはパレードを見に来るユダヤ人でいっぱいになります。兵士や警察も多数警備しながら、このパレードを見ることになります。

このイベントにより、エルサレム市内のホテルはほぼ満員、おみやげ店もうるおうことになり、大きな経済効果をもたらし、イスラエルの祝福となっています。

*超正統派とエルサレム市の対立

表題についてはこれまでにもお伝えしてきましたが、先週末にも両者の衝突がありました。原因は同じく駐車場を安息日に開けるかどうかということです。

今回は負傷者も出ています。安息日に暴力をふるうことは律法にかなわないのではないかとの批判の声があがっています。

<祈り>

  1. クリスチャンの各カンファレンスの安全と成功、霊的な祝福のために
  2. カンファレンスに参加するエルサレム市長やネタニヤフ首相、パレードを見るイスラエル人に主が語ってくださるように

■ インフルエンザの死者21人に

前回8月19日のハイメールでは死者7人とお伝えしましたが、9月3日現在で死者は21人となりました。

最後に亡くなったのは26才の男性。基礎疾患がなく、インフルエンザのみが原因とみられています。

イスラエルでは、先週も27才の女性が新型インフルエンザからの肺炎で急死したばかりでした。イスラエルでは、カンファレンスやコンサート等の中止はありません。

<祈り>

  1. インフルエンザで急に息子、娘を失った家族を覚えて
  2. インフルエンザの蔓延と死者がひろがらないように
    新学期を迎えた中高生たちが守られるように

■ ヒズボラ、アシュケナージ参謀総長暗殺未遂

7月、南レバノンのヒズボラの武器庫と思われる場所が大爆発を起こしました。また先月はイスラエルとの国境付近の村に武器を持ち込もうとしたヒズボラの武装組織を住民が追い出すという光景が目撃されました。

不祥事の発覚が続いているヒズボラですが、今回は、国防軍のアシュケナージ参謀総長の暗殺計画が未然に発覚しています。(写真:エクササイズ中のアシュケナージ参謀総長)

イスラエル国籍のアラブ人であるスルタニ(23)が、アシュケナージ参謀総長が通っているジムで、自分も通いながら情報収集をしていたところを発見され、31日、逮捕されました。

スルタニによると、この夏、モロッコでのキャンプに参加してヒズボラに接触したとのことです。スルタニは犯行を認めています。

<祈り>

  1. スルタニがヒズボラに深く関わる前に未然に逮捕され感謝。
    悔い改めと、彼が埋め込まれてきたイスラエルに対する虚偽をはっきりと知ることができるように
  2. ヒズボラのイスラエル人誘拐計画などがすべて失敗に終わるように

■ その他

1.日本の新政府に懸念

ハアレツ紙によると、日本政府が自民党から民主党にかわることについて、新首相となる鳩山代表はアラブ寄りで、イスラエルに厳しい人物であると報じました。

また前内閣と違って、アフガニスタンやインド洋におけるアメリカ軍への軍事協力を拒んでいることから、日本とアメリカの関係悪化が懸念されています。

最大の懸念はアメリカが日本の安全保障から手を引いてしまうと北朝鮮を制することができないという点、また日本の経済が悪化するという、すべてが否定的な内容でした。

日本とアメリカは、反イスラエル政策においては一致するかもしれないと皮肉が書かれていました。

2.エルサレム「ダビデの町」で巨大なカナン人の壁発掘

エルサレムで旅行客に人気の遺跡「ダビデの町」で、新しく3700年前の壁と見られる遺跡が発見されました。

高さ8メートルある大きな遺跡で、カナン人のものとみられています。ヨシュアがエリコに来たころのものです。

<祈り>

  1. 日本の新政府を覚えて
  2. 新しい聖書の考古学的な発掘に感謝
    さらに新しい発見が与えられるように

ニュース情報源:GPO(イスラエル・プレスセンター)、イスラエル外務省HP、ハアレツ、エルサレムポスト、アルーツ7、イスラエルインサイダー、CNN、BBC、イスラエル国防軍HP、外務省HP、アル・ジャジーラなど

画像提供:www.israelimages.com、Isranet他

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