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ハイメール通信No. 166 罪・伝染病・紛争・・・

テルアビブの同性愛者パーティで乱射事件がありました。その後、同性愛者を支持するデモがあり、ペレス大統領はじめ2万人が参加しています。

イスラエルで豚インフルエンザの死者が7名になりました。30歳以下の若い世代で感染が広がっています。市民の間にパニックはありませんが、イスラエルのチーフラビが、感染が止むよう断食の祈りを呼びかけています。(写真;夜涼しくなってからにぎわうイスラエルのビーチ:ホフ・カルメル・ハイファ)

エルサレムで、神殿の丘を見下ろす場所に、第二神殿の大きなモデルが設置されました。設置したユダヤ教の団体は、人々にここにユダヤ人の神殿があったことをもっと身近に感じてほしいと語っています。

パレスチナ自治政府の中央委員会で選挙がありました。次世代への世代交代の傾向はあるものの、腐敗を暴露しました。ガザでは、パレスチナ人同士で紛争があり、30人が死亡、混乱が続いています。

わたしが、あなたの神、【主】である。
わたしはあなたをエジプトの地から連れ上った。
あなたの口を大きくあけよ。
わたしが、それを満たそう。
しかしわが民は、わたしの声を聞かず、
イスラエルは、わたしに従わなかった。
それでわたしは、
彼らをかたくなな心のままに任せ、
自分たちのおもんぱかりのままに歩かせた。
ああ、ただ、わが民がわたしに聞き従い、
イスラエルが、わたしの道を歩いたのだったら。
わたしはただちに、彼らの敵を征服し、
彼らの仇に、わたしの手を向けたのに。(詩篇81:10-14)



■ 同性愛を認めるイスラエル国家

8月1日、テルアビブで乱射事件がありました。場所は10代の若者も多く集まるゲイ・レスビアンセンターの地下です。犯人は夜11時にセンターに侵入し、そこにいた人々に向かって乱射、2名(24歳男性と17歳女性)が死亡し、15名が負傷しました。

犯人はまだ逮捕されていませんが、同性愛を憎む者の犯罪であるとみられています。若い同性愛者の中には、この事件によって親たちに自分の性癖がばれると恐れる人もいるようです。事件後、警察は付近の他の同性愛者センターを閉鎖しました。

この事件の一週間後、テルアビブのラビン広場で、同性愛者を支持する集会があり、2万人が参加しました。イスラエルのペレス大統領は「ゲイ」ということばは使わなかったものの、個人の自由は守られるべきと、同性愛者を支持するスピーチを行いました。

最大野党のリブニ・カディマ党首も、同性愛者にむかって「ゲイであることをやめる必要はない。あなたがたの生き方を続けなさい」と励ましの言葉をおくっています。(写真はテル・アビブのゲイ・パレードの時のもの)

<祈り>

  1. 乱射事件の現場にいてショックや混乱に陥っている若者たちを覚えて。
    聖書に定めに従って生きることができるように。
  2. 国家をあげてこうしたことを支持するイスラエルを主が哀れんでくださり、激しい怒りを燃やされることを思いとどまってくださるように。
    主に立ち返る人々をおこしてくださるように

■ 豚インフルエンザで死者7名に

イスラエルでは4月26日、海外で感染したと見られる男性が豚インフルエンザによる最初の死者となりました。その後、国内でも感染する者が出始め、12日2人が死亡、死者は7名になりました。

8月に入ってから現在まで、急に感染率が3.6%と上昇しています。イスラエルではこれまで2,148人の感染者が報告されていますが、そのうち50%は、30歳以下となっています。

エルサレムの患者数は週に355人増えており、7月下旬に比べて4.4倍となっています。イスラエル第三の都市ハイファ(写真)では、患者数が週に348人の増加で、7.9倍で、最も感染率が上がっています。

この勢いで行くと、冬には死者は700人に達すると予測されています。政府は冬に向けてワクチンを準備するため、特別予算を計上しました。しかし、実際にはまだワクチンは市場に出回っておらず、感染してもどうすることもできないということです。

これを受けてチーフラビが「19日、イスラエル人はいっせいに断食をし、この伝染病の終焉を祈るように」と呼びかけました。しかし、市民の間にパニックはまったくなく、誰も気にしていない、死者が出ていることすら知らないというのが現状です。

<祈り>

  1. 豚インフルエンザの勢いが止まるように
  2. 現在感染の疑いのある人が皆回復するように

■ 第三神殿をめざして!?

エルサレムで、正統派ユダヤ教徒と世俗派のバルカット・エルサレム市長の対立が続いていることは前回お伝えしましたが、先週、バルカット市長の乗った車が正統派に襲撃されるという事件がありました。

そうした中、神殿の丘を見下ろすユダヤ人地区のイシバ(ユダヤ教神学校)の屋上に、史上最大の第二神殿の模型が設置されました。この建物全体がユダヤ人の歴史を伝える博物館になる予定です。

模型を見ることによって、現在はイスラムの黄金のドームが建てられている神殿の丘に、ユダヤ人の神殿があったこと、ユダヤ人と神殿の丘との関係などをより理解することができるようになると語っています。また、ユダヤ人だけでなく、クリスチャンや他の宗教の人々にも公開したいと語っています。

<祈り>

  1. 世俗派と正統派との対立が深まっています。
    エルサレムの平和のために。
  2. バルカット・エルサレム市長の目が開かれ、主と出会うことができるように。命が守られるように。

■ パレスチナ自治政府、国家建設へマイナス1歩

パレスチナ自治政府の母体である、ファタハの中央委員会メンバーの選挙がありました。結果は、多くが新世代に交代したものの、体質は古いままで、相変わらず内部の腐敗による不正行為があったと反発を受けています。

革命議会選挙では120議席に対し600人が立候補しました。結果、エルサレム出身のユダヤ人ウリ・デイビス氏が選出され、話題になっています。デイビス氏はユダヤ人でありながら、反シオニストです。

イスラエルの市民権を放棄して、パレスチナ自治政府の市民となり、ファタハに入党しました。デイビス氏は自分を「パレスチナ・ヘブル人」と自称しています。パレスチナ側は、彼の入党を、喝采を持って受け入れたということです。

<ガザで撃ち合い 30名が死亡>

14日、ガザで、もっとイスラムの法に忠実になろうとするアルカイダ系のグループとハマスが衝突。首謀者が射殺され、30人が死亡しました。ガザでは女性は外出時に顔をおおうなど、すでにイスラム化が進んでいます。

人権監視のグループが白旗を揚げて降参しているガザ市民を、イスラエル軍兵士が射殺したと訴えました。しかし、その前に市民の多くいる建物に武装者が入り込み、市民たちが白旗を揚げたところが写されていました。

この後、イスラエル軍は、市民のいるところへ逃げ込んだ武装兵を逮捕しています。ガザでは混乱が続き、正統なルールは働かなくなっています。なにが起こっても不思議はないと思わざるをえません。http://wejew.com/media/5741/Hamas_Terrorist_Hides_Behind_White_Flag_in_Gaza_Strip/

<経済的な成長を見せる西岸地区各都市>

ネタニヤフ首相は西岸地区の経済発展をめざしています。エルサレムポストの記事によると、西岸地区のラマラや、ナブルスでは、経済的な成長がみられています。町の様子は私たちが想像している以上に近代化しているようです。英語ですが、ぜひごらんください。http://www.jerusalemonline.com/specials20.asp 

<ハイファのランバンホスピタルで治療を受けるパレスチナ人600-700人>

西岸地区からイスラエルの病院に来て治療を受けるパレスチナ人が多数いることはあまり知られていません。ハイファのランバンホスピタルの外来には、毎日600~700人が来ています。

2才のアヤ・アイードちゃんは、重篤な腎不全のため、西岸地区のジェニン近郊から母親と毎日ハイファの病院に透析に来ています。

アヤ・アイードちゃんの一家はすでに同じ病気で子どもを失っており、母親はイスラエルの病院が助けてくれなければ、アヤちゃんも死亡していたと感謝を述べています。

親子がイスラエルに毎日通うことができるのは、「デレフ・ハハルマ」という団体によるものです。この団体はパレスチナ人がイスラエルのランバンホスピタルで治療を受けることができるよう助けています。現在600-700人のパレスチナ人が治療にきているということです。

<祈り>

  1. パレスチナ人は、まだ国家を運営する状況にありません。
    世界がパレスチナ側の現状とイスラエルの和平への努力をはっきりと見ることができるように。
  2. イスラエルで治療を受けている人々はイスラエル人とよい関係をもつことができています。
    彼らから、パレスチナ人の間で広がるイスラエルに対する誤解がとけていくように

ニュース情報源:GPO(イスラエル・プレスセンター)、イスラエル外務省HP、ハアレツ、エルサレムポスト、アルーツ7、イスラエルインサイダー、CNN、BBC、イスラエル国防軍HP、外務省HP、アル・ジャジーラなど

画像提供:www.israelimages.com、Isranet他

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