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ハイメール通信No. 145 みことばが与えられた日

10日はシャブオット(7週の祭り、または五旬節、ペンテコステ)。シナイ山でみことばが与えられたことを祝いました。

その一週間前の2日は、六日戦争でエルサレムが統一されたことを祝う“エルサレム・デー”でした。

6日、今年もゲイ・パレードがテルアビブで行われ数千人が“自由”のパレードを行いました。

オルメルト首相の汚職疑惑が明らかになるにつれ、首相退陣の声が強くなっています。

ガザからのミサイル攻撃で、また一人犠牲者が出ました。ハマスへの報復攻撃により、ガザで1人死亡、巻き添えで4才の子どもが死亡しました。ハマス支配のガザでは、クリスチャンへの迫害がひどくなってきていると報告されています。ガザへの大規模掃討を求める声が高まっています。

しかし、今は、私たちは自分を捕らえていた律法に対して死んだので、それから解放され、その結果、古い文字にはよらず、新しい御霊によって仕えているのです。(ローマ7:6)



■ エルサレム・デーとシャブオット

<エルサレム・デー>

2日はエルサレム・デー。1967年の六日戦争で、エルサレムが統一されたことを記念する日です。六日戦争までエルサレムは東西に分割されていました。東エルサレム(エルサレム旧市街を含む)はヨルダンの領地で、ユダヤ人は立ち入ることができませんでした。

1967年、6月7日、六日戦争が始まって3日目にイスラエル軍が旧市街に突入、嘆きの壁に至って東エルサレムを掌握しました。この時から、エルサレムは統一された町となりました。

それから41年、主はエルサレムを繁栄させて下さいました。2007年末、エルサレム市のデータは以下の通りです(中央統計局とエルサレム市が採用しているデータ)。

人口746,300人(うちユダヤ人は489,480人・全体の66%) アラブ人は256,820人で全体の34%

人口の出入りは-6390人で減少傾向

貧困線以下のユダヤ人は減少傾向にあり、全体の27%(前年度30%)
貧困線以下のアラブ人は増加傾向にあり、全体の68%(前年度67%)

2007年エルサレムのホテルに滞在した人は3,521,000人(うち2,896,000人は外国人)

<シャブオット>

シャブオットは7週の祭り、または五旬節とも言われ、イスラエルの民がエジプトを出てから50日目に、モーセを通して律法を授かったことを記念する日です。過越、仮庵と並ぶ三大例祭の一つです(出エジプト34:22、申命記16:10)。今年は6月8日の日没から9日の日没までが

シャブオットの祝日となりました。

トーラー(モーセ五書)を授かったことを記念して、ユダヤ教徒たちは夜を徹してみことばを読みます。シナゴーグでは徹夜のバイブルスタディクラスが持たれます。エルサレムでは嘆きの壁に行ってみことばを読む人が多いため混雑します。

日が上る早朝に特別な賛美と「朝の祈り」が捧げられます。この祈りは、みことばを授かったことを喜ぶ祈りで、ダンスをして喜びを表現します。

シャブオットにはルツ記が読まれることになっています。ルツ記が現しているのは、神と人との関係と共に、人と人との関係に重点をおいているといわれています。

ルツ記のふさわしく、この時期は、大麦の収穫が終わり小麦の収穫が始まる季節です。収穫祭としても祝われています。

シャブオットは国民の祝日で、安息日のようにバスなど公共機関が止まり、店舗もしまっています。
チーズやヨーグルトなどの乳製品を食べる習慣があります。

クリスチャンにとって、五旬節は聖霊が下った日です(使徒2章)。書いたみことばではなく、心に主の教えが書かれます。またルツ記はユダヤ人と異邦人が結ばれたことで生まれた子がダビデの祖父にあたると結論づけられている書物です。

両者の和解が再臨につながることを示唆しています。ユダヤ人も異邦人も主にあってひとつとなることの祝福を期待させる例祭です。

<同時進行でゲイ・パレード>

6日、今年もテルアビブで同性愛者のパレードに数千人が参加しました。同性愛者のシンボルはレインボー。パレードはカラフルな風船などが使われ盛大に行われました。テルアビブ市はこのイベントのために25万シェケルを投資しています。

イスラム過激派は、イスラエルのこのような堕落を見て、イスラエルは抹殺されなければならないと言います。

<祈り>

  1. エルサレムの平和と繁栄のために
  2. イスラエルと日本にリバイバルが来るように。
    両者が真に和解し、主にあってひとつとなれるように
  3. 同性愛の人々の上に、主が豊かに働いてくださるように

■ オルメルト首相と汚職疑惑

エルサレム市長時代からの汚職疑惑の捜査が、オルメルト首相の身辺で行われてきました。

先週、ニューヨーク在住の富豪モリス・タランスキー氏に8時間に及ぶ証人喚問があり、オルメルト氏に現金による資金援助をしてきたことを証言しました。

資金は政治面だけでなく、首相私用の旅費や超高級なホテル代等にも使われていたことが明らかになっています。オルメルト氏が、露骨に現金を要求していたと報告する記事もあります。75才のタランスキー氏にはストレスが大きかったのか、感情失禁する場面もみられました。(写真:ノーコメントのタランスキー氏)

タランスキー氏は友人として援助しただけで見返りはいっさいないと証言していますが、政府内では「たとえ汚職でなかったとしても、国民に与えた不信感は大きすぎる」として首相退陣の声が高まっています。

バラク国防相(労働党)は「このような私的な問題を抱えて、ヒズボラなどとの交渉を乗り切ることは不可能。オルメルト首相は退陣し、カディマ党は次期首相を立てるべきである。もし立てられないなら、総選挙するべきである。」と公言しています。

オルメルト首相の所属するカディマ内で、次期首相ポストを担うのは現副首相で外相の女性ツィッピー・リブニ氏とみられています。もし総選挙が行われるとすれば11月と推定されています。

オルメルト首相本人は今回も退陣する気はいっさいないようです。

<オルメルト首相が直面する現状>

  1. 対ヒズボラ交渉・・・拉致された2人のイスラエル兵とヒズボラ大物の交換に関する交渉が水面下でおこなわれています。
  2. 対シリア交渉・・・シリアがゴラン高原をめぐっての和平交渉を求めてきています。しかしシリアは「まずゴラン高原を返還してから和平交渉」との態度を変えていません。
  3. 対パレスチナ自治政府・・・パレスチナ自治政府のアッバス議長が、ガザのハマスとの交渉なしに和平はありえないと、ハマスとの直接交渉に乗り出しています。イスラエルとしてどう対応するのか対策が課題となっています。
  4. 対ガザ情勢・・・ガザからのミサイル攻撃で、また一人犠牲者が出ました。ガザへの総攻撃が叫ばれています。決断は最終的には首相が行います。

10日、オルメルト首相、バラク国防相、リブニ副首相がこの件について3者会談を行います。

*ガザからのミサイルでまた一人死亡

6月5日、正午前、ガザ地区に近いキブツ(スデロットの西南25Km)に、120mm迫撃砲弾が着弾。キブツ内のペンキ工場で働いていたアモノン・ローゼンバーグさん(51)が死亡しました。妻と2人の子どもが遺族となりました。負傷者4人は病院に収容されています。

ハマスが犯行声明を出しました。イスラエル空軍がガザへ報復を行いパレスチナ人1人が死亡。巻き添えで4才の子どもが死亡したとハマスは訴えています。

ミサイル攻撃、報復攻撃を繰り返しながらも、イスラエルは多量の人道支援物資を連日ガザへ送り込んでいます。男性が一人犠牲となった5日も、イスラエルから医療物資などの人道支援物資を積み込んだトラック70台がガザに入りました。

http://jp.youtube.com/watch?v=TD9NauMmEpk(ユーチューブより ベツレヘム郊外にてパレスチナ人の子供と遊ぶイスラエル兵)

<ガザで迫害されるクリスチャン>

5月31日、ガザのアル・マナラル小学校を銃弾によって襲撃され、車輌が盗まれました。この学校はガザ・バプテスト教会が基盤となるブックストアと関係のある学校です。

イスラエル諜報機関によると、昨年7月にハマスがガザを占拠して以来、学校を中心とするクリスチャンや西側関係施設に対する攻撃が増えています。攻撃にはアルカイダが関わっており、ガザからクリスチャンを一掃したい考えです。 イスラムの究極の目標は世界にイスラム教国のエリアを増やしていくことです。

<ブッシュ大統領からお別れのプレゼント??>

先週ワシントンを訪問していたオルメルト首相に、任期終了も近いブッシュ大統領が最新のステルス機能つきの戦闘機F35を25機(2億ドル相当)送ることを約束しました。F35はレーダーに発見されにくいという特徴があります。

<祈り>

  1. 現職中のオルメルト首相が支えられ、常に国のためを思うことができるように
    決断が主によって導かれるように
  2. イスラエルにとって益となる次期首相を主が与えてくださるように

■ モファズ交通相(元国防相)イランに爆弾宣言

先週、モファズ交通相(シャロン政権時代は国防相)が、イランに対し「イランが大量破壊兵器の開発を続けるなら、イスラエルはイランを攻撃せざるをえない。」と爆弾宣言をしました。

モファズ交通相は6日インタビューの中で次のように答えました。「国際社会はイランが核兵器を開発していることに有効な手だてをとることができていない。イスラエルは独自で行動をしなければならない。そのような日が近づいている。」と答えました。

モファズ氏は、1年ほど前にもしイランに対する制裁が有効でないなら、半年後には攻撃もあり得ると発言していました。

これに対し、イランのムスタファ・モハンマド・ナジャール国防相は、「攻撃すればイスラエルは手痛い報復を受ける」と発言しかえしました。

ナジャール国防相はさらに「イスラエルが一昨年レバノン戦争で見せた様子やガザからの攻撃に対する対策をみれば、イスラエルがイランを攻撃するほどの強さを持っていないことは明らかだ」とも言明しました。ナジャール国防相は2006年に「イランは核兵器を開発し、あらゆる攻撃に対処できるようにする」と明言した国防相です。

<イランとイラクが同盟関係にサイン>

イスラエルがイランを攻撃した場合、中東にどのような影響がでるかが懸念されています。9日、イランはイラクと防衛に関する協調に関する同意書にサインしました。これにより、イラクのアメリカ軍は撤退へとさらに圧力がかかることになります。イランは同様の同盟関係を昨年シリアとも結んでいます。従って、イスラエルがイランを攻撃すれば、これらの国がイラン側につくことになります。

<祈り>

  1. 主がイスラエルをあわれみ、主がイスラエルの守り手となってくださるように
  2. イラン攻撃について、主の完全な支配があるように

ニュース情報源:GPO(イスラエル・プレスセンター)、イスラエル外務省HP、ハアレツ、エルサレムポスト、アルーツ7、イスラエルインサイダー、CNN、BBC、イスラエル国防軍HP、外務省HP、アル・ジャジーラなど

画像提供:www.israelimages.com、Isranet他

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