文：ピーター・ファスト（BFP CEO）
深い悲しみがイスラエル全土を覆っています。
彼らがこの悲劇を乗り越えるために、
私たちは最大限の力を発揮してイスラエルを支えてまいります。
10月7日のテロによる犠牲者のための追悼集会 Photo by Ron Adar/shutterstock.comイスラエルは永遠に変わってしまいました。この先、イスラエル国家と国民が元どおりになることはないでしょう。1千人以上のイスラエル人が惨殺され、多くの血が流されました。戦争による混乱、痛み、悲しみ、悲嘆の中で、私の心にこだまするのは神がカインに語られた創世記のことばです。「いったい、あなたは何ということをしたのか。声がする。あなたの弟の血が、その大地からわたしに向かって叫んでいる」（創4：10）
不特定多数の市民や兵士が拉致され、ガザに強制的に連れていかれました。救出されるまでの間、彼らは極限の恐怖にさらされながら拘束生活を送ることになります。この悲劇的な現実の中で、私は心が張り裂けそうになりながらエレミヤ書9章1節を思い起こしています。「ああ、私の頭が水であり、私の目が涙の泉であったなら、娘である私の民の殺された者たちのために昼も夜も、泣こうものを」
ハマスのテロリストたちは、ガザから何千発ものロケット弾をイスラエルに向けて発射しました。イスラエルの都市や町に死と破壊と恐怖をもたらし、何百万人もの人々が防空シェルターに駆け込み、何時間も身を寄せ合いました。私自身も、恐怖におびえる子どもたちと共にシェルターに逃げ込む経験をしました。こうした光景が脳裏から消え去ることはないでしょう。詩篇83篇1〜3節を思います。「神よ 沈黙していないでください。黙っていないでください。神よ 黙り続けないでください。ご覧ください。あなたの敵が騒ぎ立ち あなたを憎む者どもが頭をもたげています。彼らは あなたの民に対して 悪賢いはかりごとをめぐらし あなたにかくまわれている者たちに 悪を企んでいます」
私たちは、イスラエルの神が全能であられ、この大嵐を乗り切る力をイスラエルに与えてくださることを知っています。また、主が世界中の何百万人ものクリスチャンに向けて、イスラエルのために立ち上がり、支え、祈るよう呼び掛けておられることも知っています。
祈りは強力な武器です。クリスチャンは、力強い祈りの聖句を黙想することができます。「私たちの戦いの武器は肉のものではなく、神のために要塞を打ち倒す力があるものです。私たちは様々な議論と、神の知識に逆らって立つあらゆる高ぶりを打ち倒し、また、すべてのはかりごとを取り押さえて、キリストに服従させます」（Ⅱコリ10：4〜5）。祈りは実に大きな力を持っています。イスラエルと共に立つクリスチャンとして、私たちはこの国の癒やしと、アブラハム、イサク、ヤコブの主なる神に逆らう悪の力に対して叫びます（詩83篇）。
と同時に、私たちは行動を起こす必要があります。イスラエルは、今この瞬間にも祈りと支援を必要としています。それは、彼らの人生を変える力となり、神の愛による回復、慰め、癒やしをもたらすものです。
BFP（ ブリッジス・フォー・ピース）は声の限り、皆さんに呼び掛けます。私たちと共にこの国に変化をもたらしましょう。神が教会に与えてくださった重要な任務のために今立ち上がり、ぜひその役割を担ってください。私たちには、イスラエルと共に立ち、シオンを慰め、打ち砕かれたイスラエル南部の地域社会に緊急支援を提供することが求められています。
BFPは、今回テロの標的となった、ネティボット、スデロット、オファキーム、キリヤット・エクロンといった地域で長年にわたり支援活動をしてきました。10月7日、まだ暗い夜明け前、各地でスコット（仮庵の祭り）の最終日を迎え、多くのユダヤ人家族がシムハット・トーラー（律法の歓喜祭）を祝おうとしていました。律法が与えられたことを喜び、トーラー（モーセ五書の巻物）を持って踊り、楽しむ祭りです。
しかし、10月7日の日の出と共に、これらの地域で悪夢が現実のものとなりました。流血、家族の虐殺、泣き叫ぶ子どもたち、屋根の上に逃げる人々、覆面をしたハマスのテロリストたちとの遭遇……。後に、多くの人々が当時の状況を「地獄」と称しています。
今こそ、私たちクリスチャンは結集する時です！
ガザ地区とイスラエルの境界線に設けられたフェンスを破壊するハマスPhoto by APAImages/shutterstock.com
私たちBFPは行動に移さなければなりません。
ぜひ皆さんもこの働きに加わってくださるよう祈ります。どうか、この重大な時に、私たちが長年共に働いてきた人々に神の愛を示せるよう、「危機基金」への特別献金をご検討ください。長年にわたり、私たちは神がいつくしみをもって私たちの面倒を見てくださることを彼らに伝えてきました。今、想像を絶する苦しみを通っている彼らに、私たちはその愛を具体的かつ現実的な方法で示す機会を得ています。今この時、私たちの働きに加わってください！ 祈り、捧げましょう！
「危機基金」へのご支援方法は、下記バナーよりリンク先をご覧ください。
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