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プロジェクトレポート

私を見捨てないでください

TEXT.レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

アウシュビッツ解放から72年。今や生存者の大半が90代になる中、孤独と貧困に苦しんでいる方も少なくありません。ホロコーストを否定する風潮が世界的に見られる今こそ、彼らに寄り添い、手を差し伸べていくことが求められています。

ホロコースト生存者の方に誕生日ギフトを届けるBFPスタッフ Jason Naidoo/bridgesforpeace.com

玄関のドアをノックすると、中から喜び弾んだ足音が聞こえてきました。薄くなりつつある髪を整え、上着を羽織ると、ローズさんは駆け寄ってきて玄関のドアを開けてくれました。「私の誕生日を覚えていてくれたのね!」目の前に差し出されたギフトバスケットを見て、思わず泣き出したローズさんの姿に、私たちは完全に心を奪われてしまいました。

彼女のワンルームの部屋を見れば、持ち物の少なさに驚かれることでしょう。ローズさんはとてもはかなく見え、ずっと抱きしめていたいと思うほどです。ローズさんは、愛する者を失う経験、ごくわずかな食料で生き延びなければならない経験を痛いほど知っています。ホロコースト(第二次世界大戦時の、ナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺)で味わった自らの体験は、とても口には出せません。その代わり、「夫はホロコーストで親族を92人も失いました」と、自分以外の人の体験談については冷静に語ってくれます。しかし、夫を失った寂しさはいまだにローズさんの心に痛みをもたらし、涙が頬を伝います。

食料支援プログラムの受給者であるもう一人の生存者、エドワードさんは、決して過去の話をしません。つらすぎて考えることさえできないのです。代わりに、困難が過ぎ去った後の時代に目を向けています。壁一面に貼られた写真を前に、エドワードさんは自身の誇りであり喜びでもある家族と共に過ごした、楽しく、貴重な日々を得意げに語ってくれます。現在、イスラエル国防軍で兵役に就いている、イスラエル生まれの孫たちの写真も嬉しそうに見せてくれました。

寂しさを測ることができますか

家族の写真を前に喜び語るエドワードさん
Jason Naidoo/bridgesforpeace.com
涙を流し、誕生日ギフトを喜んだローズさん
Jason Naidoo/bridgesforpeace.com

イスラエルの高齢者が苦しんでいるという、思いもよらない記事を最近読みました。イスラエル中央統計局の調査によると、悲しいことに、75歳以上のイスラエル人のうち42%が孤独にさいなまれているとのことです。こうした現実に心が痛みます。イスラエル全土に孤独を抱えた高齢者が大勢いるのです。その多くはホロコーストの生存者の方々です。孤独は耐え難いものですが、それ以上に彼らが心配しているのは日々の糧です。ホロコースト生存者の心の奥深くには、食べ物が無くなることへの恐怖が根付いています。それは何年もの間、食料制限をされていた体験から来るものです。現在、イスラエルでは何万人ものホロコースト生存者が貧困線以下で暮らしており、日々を生きていくためにBFP(ブリッジス・フォー・ピース)のような団体の食料支援に頼っているのが現実です。

食料支援プログラムを利用しているローズさんやエドワードさんを含め、多くのホロコースト生存者の方たちにとって、BFPは単なる団体ではなく家族です。BFPにとっても、ご支援をしている方々は私たちの家族なのです。

最近、あるホロコースト体験者の女性が天に召されました。彼女とは多くの懐かしい思い出があります。BFPボランティアたちは、その特別な女性と過ごした日々を思い出し、涙を流しました。

ホロコースト生存者へ食料を配達することは、単に食料を提供する以上の意味があります。それは神の愛を示すことです。定期的に食べ物を持って彼らのもとを訪れ、ハグをし、笑顔と共に誕生日ギフトを届ける時、その日は彼らにとって特別な日となるのです。

どのような変化をもたらせますか

皆様のご支援が、イスラエルにいる高齢になられたホロコースト生存者の方々の空腹や孤独といった問題を解決する鍵となります。高齢者の方であれば誰もが、多くの問題に直面せざるを得ないかもしれません。ただし、この方々はたった一人でそれに向き合わなければならないのです。皆様には、それを変えることができます。皆様のご支援によって、ホロコースト生存者の方々に「あなたは忘れられていないし、見捨てられてもいません。世界中のクリスチャンに覚えられ、愛されているのですよ」と知ってもらうことができます。BFPスタッフが彼らの家を訪問し、十分な食料を届け、誕生日にはギフトバスケットを贈る時、彼らは神の愛を感じるのです。

より多くのホロコースト生存者の方々が支援を受けられるように、どうか食料支援プログラムに寛大なご支援をお願いいたします。もうじき冬がやって来ます。イスラエルの高齢者にとっては大変厳しい季節です。聖書を信じるクリスチャンの一人として、皆様にお願いいたします。どうか神のみことばに心を留め、彼らの必要を覚えてください。

年老いた時も、私を見放さないでください。私の力の衰え果てたとき、私を見捨てないでください(詩71:9)

この愛すべき方々は長年にわたり多くの苦難の道のりを歩まれました。彼らにとってBFPのスタッフは、本物の愛と思いやりを示した最初のクリスチャンなのです。必要を抱えた人たちは本当に大勢いらっしゃいます。その方たちに手を差し伸べられるよう、BFPをぜひお助けください。

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