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ハイメール通信No.852 データが物語るガザの被害の実態

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ハイメール通信No.852 2024.3.19
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データが物語るガザの被害の実態
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ガザ市民の犠牲について、連日のように報道がなされています。一方、その真偽のほどは検証されていません。現在、ガザの死者数は約3万人と報じられ、国際社会はこれを民間人の犠牲者数として受け入れています。一方でイスラエル国防軍は、これまでにテロリスト9千人以上を殺害したと述べました。また、昨年末の時点でテロリストと民間人の死者数の比率を約1:2と見ています。その後、軍事作戦が次段階に入って死者数が減少し、比率もさらに下がっていると思われます。国連によれば「戦時中の死傷者の9割は民間人」という報告(2022年)があります。それに照らせば考えられないほど低い数字です。

もちろん民間人の犠牲は、数字の大小ではなく、あってはならない悲劇です。しかしガザでは、ハマスが一般市民や民間施設を意図的に自分の盾にしており、状況は複雑です。そのような中でイスラエル側は、攻撃を予告したり人道回廊を設けて避難を誘導したりと、あらゆる努力をしてきました。それでも国際社会から「虐殺」という声が上がるのは、ガザ保健省(ハマス)の発表する死者数が全く検証されていないためです。

ハマスは民間人と戦闘員の死者を区別していません。テロリストらが軍服でなく私服で戦闘行為に関わっていることは周知の事実です。さらに、武器弾薬はガザ全域のモスクや学校、一般住宅にも備蓄されており、手ぶらで移動して戦うことが可能です。死亡した際、私服で武器を所持していなければ、「民間人」を装えるのです。

また、ハマスの数字には、自分たちのロケット弾による犠牲者も含まれています。誤射や性能不良による落下率は、発射総数の1〜2割に及びます。ロケット弾が連日発射されていた12月末までの発射総数は約1万2千発。つまり、この間だけでも1200〜2400発が民間人の頭上に無差別に降り注いでいたことになります。しかも発射場として、人口密集地のモスクや公園、学校、さらには避難所さえも使われています。その犠牲者数は誰にも検証できません。

さらには、数字そのものの信頼性にも問題があります。昨年10月に「イスラエル軍が病院を爆撃、500人死亡」と速報が出された際は、実際にはイスラム聖戦のロケット弾の落下で駐車場の一部が焼け焦げただけでした。しかし、訂正されないまま加算され続けています。このような事例が他に何件あるのか、数字が都合よく操られている可能性も排除できません。ハマスにとっては、犠牲者が多いほうが国際世論を味方につけるために有利なのです。

イスラエル国防軍が虐殺を試みているのであれば、ガザを無差別爆撃して焦土と化させ、何十万人という犠牲者を出し昨年中に戦争は終わっています。この戦争がイスラエル兵の犠牲を出しながら長引いていること自体、人道に配慮していることを表しているとも言えます。主がガザの無実の人々を、そして国防軍の兵士一人ひとりを守ってくださるように。人質たちの心身が守られ、一日も早くこの戦いが終わるように、続けて祈りましょう。

「主よ 私はあなたの救いを待ち望んでいます」(詩篇119:166)

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