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ハイメール通信No.847 ラマダン(イスラムの断食月)を覚えて

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ハイメール通信No.847 2024.2.29
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ラマダン(イスラムの断食月)を覚えて
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イスラム教のラマダンが、今年は3月10日から始まります。世界中のムスリムが30日間の断食をする月として知られていますが、過激派のテロが増える時期でもあります。例年イスラエルでは緊張が高まりますが、今年は戦争のさなかにラマダンを迎えます。また欧米においても、反イスラエル・反ユダヤ感情が高まっており、予断を許さなくなっています。祈りによる警戒が必要です。

ラマダンとはイスラム暦の第9月の名前で、太陰暦のため季節は毎年変動します。預言者ムハンマドが啓示を受けた神聖な月とされています。日中の飲食や肉欲を一切断って信仰心を強める、自己犠牲と神への献身を表す重要な月で、人々は祈りや善行に励みます。一方で、ジハード(聖戦)と殉教の月としても認識されています。イスラム草創期において、ムスリムが数的不利を覆して大勝利した「バドルの戦い」(624年)が、このイスラム暦第9月に起こったからです。その後の歴史でもラマダン中に数々の戦いで勝利したことから、アッラーが軍事的勝利を与える月と見なされるようになりました。

断食とジハードには密接な関係があります。前者は内面のジハードで、罪を犯さないように欲望や自我と闘います。後者は、外敵すなわち異教徒との戦いで、世界にイスラム共同体を広げる戦いです。そして、断食は自己の内に、従順や献身、忍耐力を培うことから、外のジハードに向けてたましいを準備する最初のステップともされています。

さらに、コーランの中で明確に天国が確約されているのは殉教者、「アッラーのための戦いで殺し、そして殺される者」(第9章111節)だけです。コーランには殉教以外に確固たる救いの約束は無いので、どんなに善行に励み続けても、最期まで自分の救いの確信や保証がありません。そして、ラマダン中の善行(ジハードを含む)は、普段の70倍の報いがあり、殉教については天で2倍の報いを受けるとされています。

宗教心が熱くなるラマダン中は、イスラム主義者だけでなくイスラム社会の主流メディアさえも、ジハードや殉教をあおる言説をエスカレートさせます。こうしてテロが増えるのです。

クリスチャンになった元ムスリムがこう語っています。「彼らは何よりも神を求めています。でも、真の神を知りません。ラマダン中、彼らは神に近付きたいと、自分のすべてを注いで努力します。彼らが、真の救い主イエスの愛に出会えるように、神が彼らにご自身を現してくださるように、祈ってください」

ムスリムの救いのために、そしてラマダン中、イスラエルと世界中のユダヤ人社会が守られるように、私たちも心から熱く祈りましょう。

「あらゆる祈りと願いによって、どんなときにも御霊によって祈りなさい。そのために、目を覚ましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くして祈りなさい」(エペ6:18)

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