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ハイメール通信No.669 混乱が続くガザ地区のために

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ハイメール通信No.669 2018.8.11
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混乱が続くガザ地区のために
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ガザ周辺で大きな動きがありました。8月8日(水)夜から9日(木)朝にかけて、ハマスが180発以上のロケット弾を発射。ガザ周辺のコミュニティーやアシュケロン、スデロットに数発着弾し7人が負傷、建物に被害が出た他、約40km離れたベエル・シェバまで飛んだものもありました。アイアンドーム迎撃ミサイルシステムが30発近くを撃墜。イスラエル南部地域では朝まで警報が鳴り続け、数万人がシェルターで夜を明かしました。その後も、いつでも避難できるようシェルター付近で過ごすように指示が出ています(9日現在)。

この攻撃に対し、IDFはガザ地区150カ所、武器工場や武器庫、ハマス司令部や軍事訓練場、トンネル資材工場などを爆撃。その一つは「文化センター」と称していました。ハマス幹部によると、少なくとも3人が死亡、5人が負傷しました(無差別攻撃ではないため、犠牲は最小限にとどめられています。

ここ数カ月、ガザ地区に端を発するテロ行為はエスカレートを続け、イスラエル側に多大な被害が出ています。このため、大規模な軍事作戦の可能性が高まっており、必要であればガザ周辺のキブツなどの住民の疎開も視野に入れられています。

イスラエルは、2005年にガザから25の入植地を撤去、住人9千人を強制退去させ、完全撤退しました。パレスチナ人は、その後、自ら経済を発展させ、自由で民主的な社会を築くことができたはずでした。イスラエルは撤退の際、ガザ発展の元手となるよう、入植者が築いた温室千棟をそのまま残しましたが、パレスチナ人は即座にこれらすべてを破壊。ある資材はその後ロケット弾となってイスラエルに飛んできました。07年、ハマスがガザを実効支配するようになると、直ちに火薬31t、ライフル1万4千丁が運び込まれ、初年から数百発のロケット弾がイスラエルに撃ち込まれるようになりました。

以来、インフラ整備目的で搬入された1億2千万ドル相当のセメントが、武器の密輸やイスラエル攻撃用の巨大な地下トンネル網に転用され、工事の事故では400人が亡くなっています(うち160人は子ども)。武器密輸は海上でも行われ、これを阻止する海上封鎖をもたらすことになりました。執拗(しつよう)なロケット弾攻撃はイスラエル側でアイアンドームの開発につながりました。物資搬入口でもある検問所や送電所さえも攻撃対象とするハマス。その傍らで、イスラエルは食料や医薬品などの人道物資の搬入をひたすら続けています。

終わりの見えないガザ地区の問題は、自分たち市民の命よりもイスラエル破壊という、自らの目的を追求し続けるハマスにその責任があります。イスラエルは、自国の安全と市民を守るためのあらゆる措置を取りつつ、ガザ市民の犠牲を抑える最大限の努力をしています。

<祈り>
1.イスラエル南部住民の守りを覚えて。負傷者や、ショックに苦しむ人々の癒やしのために。
2.イスラエル政府、IDF幹部ら、国防に関わる決断をする人々に主が臨んでくださるように。
3.破滅の道を歩むガザの人々の救いを覚えて。

主は、ご自分の羽で、あなたをおおわれる。あなたは、その翼の下に身を避ける。主の真実は、大盾であり、とりでである。(詩篇91:4)


B.F.P.Japan
ハイナイト部

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