ホーム > 祈る > ハイメール通信 登録・停止 > バックナンバー > ハイメール通信No. 209 イスラエル医療チームの活動始まる
イスラエル医療チームの活動がスタートしました。
内科、産婦人科、小児科、整形外科、耳鼻科、眼科があり、レントゲンの機器類、手術のスペース、薬局などの施設を完備しています。(NHK、朝日、読売など多くのメディアが取材に訪れています)
医療支援チーム 活動概要 http://www.mofa.go.jp/mofaj/saigai/iryou_israel.html(外務省HP)
・南三陸町町長の言葉より
「私自身は一番の患者になります。震災のときに肋骨に損傷があったが、病院に行かれないまま今日に至った。」(実際に一番にレントゲンを受けました)
・イスラエル大使の言葉より
「イスラエル側にも日本側にも大切な使命がある。日本は最も進化した国。日本にはこれまでたくさんのことを教えてもらっている。日本は多くの災害を乗り越えてきている。私たちはベストを尽くします。町の人たちが元気になるまで頑張ります。」
・BFP通訳ボランティア 林尚美さんより
「イスラエルの医師団の人たちはとてもフレンドリーで哀れみを持って、被災者の人たちに接しています。とても感動しました。共に働けることを神さまに感謝します。被災者の人たちの心の傷は深いです。癒しと回復のためにぜひお祈りください。」
・クリニックでの状況
「津波ですべてが流されてしまい、薬の名前がわからない。お医者さんの電話番号もわからない。ここに来れば薬をもらえると思った。」と語るのは通風の持病を持つ男性。裸足にスリッパ履きで何もない状態の中、息子さんに連れられてクリニックに来ました。取材陣が殺到していたため、カメラのフラッシュにさらされ、気分を害しておられました。
そこで、急遽BFPのスタッフが取材陣にお願いし、撮影をやめていただくという一幕がありました。医師たちの必死の診察によって、無事にこの男性のため、必要な3種の薬を処方することができました。
また、60代の男性は、お孫さんと一緒に逃げたが、残念ながらお孫さんは波にさらわれ、自分だけ命からがら泳いで助かったという事でした。被災後、目がかすんで見えないことに気づき、しばらく我慢していたが、眼科が開設されたことを知って、病院に来られました。「もしかすると、あまりに辛い場面を見ないように、目がかすんでしまったのかも知れない。」と涙ながらに語っておられました。
このように、患者として来られる方々は皆、精神的なトラウマが大きく、診療において、デリケートな配慮が必要となっています。
その気持ちに寄り添い、イスラエル人医師と患者の間を取り持つためにBFPボランティアの方々が用いられますよう、お祈りください。
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