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プロジェクトレポート

有事に直面するイスラエルに神の愛を

TEXT. レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

ガザからのグラッドミサイル攻撃犠牲者。キリヤット・マラキの町

このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせ、人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい。(マタイ5:16)

ガザ戦争に直面して

先日、ユダヤ・コミュニティセンターでユダヤ人とクリスチャンに向かってお話させていただく機会がありました。私はユダヤ人とクリスチャン両方の神である主が、どのように奇跡の御業をなしておられるかを語りました。そのとき誰もが、イスラエルに戦争という暗い影が忍び寄っていることを予感していました。

戦争の予感は的中しました。この原稿を執筆している最中、イスラエルはガザ地区を実効支配するイスラムテロ組織のハマスとの戦いに突入しました。事の発端は、ハマスによるイスラエル南部への無差別ロケット攻撃が急激に悪化したことです。もともと、ガザ地区から13年間にわたり繰り返されてきたロケット攻撃は、イスラエルにとって大きなストレスとなってきました。今年に入ってからも繰り返し本誌で皆様にお伝えしてきた通り、何百という数のロケット弾がイスラエルに向けて撃ち込まれています。11月には数日間の間に120発以上がイスラエル市民に向けて撃ち込まれ、死傷者が発生。

スデロット、アシュドッド、ネティヴォット、エシュコル、ベエルシェバ、オファキームなど、イスラエル南部の町の住民はシェルターに閉じ込められました。中にはBFP(ブリッジス・フォー・ピース)が支援するフレンドタウンも含まれています。PTSDに苦しむ人々やロケット着弾による負傷者、家屋の被害が増加。イスラエル政府は対抗措置として、ガザ地区の発射地点やその戦闘員、武器工場・倉庫などへの単発的な軍事作戦を行いましたが、ガザからの攻撃はさらに悪化。イスラエル軍は11月14日、「防衛の柱作戦」の展開に至りました。この間多くのテロ計画とテロリストの流入がイスラエル国内で確認されており、テルアビブでは実際にバスが爆破され重軽傷者が多数出ました。イランなどの支援により、長距離ミサイルを手にしたハマスは、エルサレムに向けてもミサイル攻撃を開始。あわや地上軍の投入かというところまで事態は深刻化しましたが、世界中のクリスチャンの祈りにより、奇跡的に停戦合意にこぎつけました。

世界中の誰もが奇跡を必要としています

今、世界中が奇跡を必要としています。10月の下旬にはハリケーン「サンディ」がアメリカ東海岸地域に大打撃を与えました。何百万人の生活が脅かされ、アメリカ人の一人として、私も心を痛めています。愛する家族を失った方、家を無くした人、電力不足で苦しむ人、彼らにも奇跡が必要です。同様に、2011年の震災以降、日本も多くの奇跡を必要としています。世界中の国、どこを見渡しても、奇跡を必要としていない国はないと言えるほど、多くの苦難があります。

スデロットの町でシェルターに逃げ込む人々。
ガザからの距離が近いため、 空襲警報が鳴ってから
シェルターに逃げ込むまでに15秒の猶予しかない

しかし、このようなすべての苦しい状況の中にあっても、私たちには答えがあります。それは、天の父なる神ご自身が、私たちを心配してくださっているということです。私たちの神は人間界の出来事にご介入できる方です。ときとして、人間側の方で、聖書に出てくる奇跡は過去のものだと決め付けてしまうことがあります。けれども、私は今も奇跡を期待して良いと思います。それは現実にイスラエルの地を見ているからです。イスラエルという小さな国の存在そのものが、神が人類の歴史にご介入されている動かぬ証拠、最も説得力のある証しそのものになっているのではないでしょうか。現代イスラエルを見るとき、私たちは神の忠実さ、その約束が決して変わらないことを現実の世界に見ることができるのです。

被弾したアシュケロンの民家

過去100年ほどの間に、私たちは聖書の預言が文字通り成就するという、奇跡に次ぐ奇跡を目撃してきました。ユダヤ民族のイスラエルへの帰還、イスラエル国家の再建、ヘブライ語の復興、荒れ果てた土地の回復…そして、今現在も続く戦いの中にも奇跡は現れ続けています。実際には少数の死者が出ていますが、これまで何千発ものロケット弾が市民生活のただ中に撃ち込まれていることを考えれば奇跡以外の何ものでもありません。

毎日が奇跡の連続です

これまで、BFPは戦争などの有事に備えてきました。今がまさにその有事の時です。必要は日々増えています。貧困に苦しむイスラエル人の多くが、さらに、戦争の影響をも受けて苦しんでいます。BFPの里親プログラムに登録したある家族のお話をご紹介します。その家族のお父さんは、40シェケル(約800円)を握り締めて、スーパーマーケットにいました。幼い娘に、今日必要な食料を買うためにお金が無いんだとつぶやいているのを偶然BFPのボランティアが耳にしました。ボランティアの彼女は、この貧しい一家を祝福したいと願い、ポケットから自分のお金を出して彼らに捧げました。そして後日、BFPに彼らを連れてきて、里親プログラムに登録しました。こうしてBFPがこの家族を毎月支援することができるようになりました。このことは、この貧しい一家にとっては奇跡的な出来事になりました。

里親プログラムに登録された一家

皆様のご支援とお祈りによって、BFPではこのような奇跡が毎日起こっています。忠実なボランティアスタッフが皆様の手となり、足となり、毎月2万8千人以上の奇跡を必要とするイスラエル人に神の愛を届けています。BFPという働きがこのイスラエルの地に置かれている、このこと自体が一つの奇跡。そして、神が今も生きて働いておられることの一つの大きな証明ではないでしょうか。神は私たちが主に信頼を置き、希望を置くとき、奇跡をもって働いてくださる方です。

しばらくの間、目を閉じて、神の力とご威光に思いを馳せてみてください。聖書時代、神がいかに力強く神の民のために働かれたか、思い浮かべてください。そして、今の時代もなお、神ご自身が働いておられるのかどうかを考えてみてください。現代イスラエルを知れば知るほど、そこには神の奇跡の御手が働かれた証拠がいくつも発見されるでしょう。今、私たちは神の見方へと視点を切り替えましょう。神ご自身に私たちの望みを渡しましょう。そして、神が私たちにもこの困難な時代にあって奇跡を起こしてくださることを信じましょう。

皆様ご自身が日々奇跡を体験することで、神の愛をイスラエルにあらわすこの働きに加わってください。皆様の経済がこの困難な世界情勢の中にあっても豊かに祝福されますように!イスラエルから心よりお祈りしております。

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