プロジェクトレポート

神の好まれる断食

フードバンクで新鮮なくだものを手にする日本人ボランティアの草彅詩恵さん

わたしの好む断食は、これではないか。悪のきずなを解き、くびきのなわめをほどき、しいたげられた者たちを自由の身とし、すべてのくびきを砕くことではないか。飢えた者にはあなたのパンを分け与え、家のない貧しい人々を家に入れ、裸の人を見て、これに着せ、あなたの肉親の世話をすることではないか。(イザヤ58:6-7)

イザヤ書58章によると、神の好まれる断食は、食べ物を除く事だけではありません。「悪のきずなを解き、くびきのなわめをほどき、しいたげられた者たちを自由の身とし、すべてのくびきを砕くこと」であり、「飢えた者にはあなたのパンを分け与え」ることです(イザヤ58・6-7)。BFP(ブリッジス・フォー・ピース)は何千人もの空腹な者のくびきを断ち切る助けをしています。しかし、イスラエルでは飢えに苦しむ人々が増えています。

私たちが協力する支援団体を訪れたとき、決まって話題になることがあります。それは、今日の生活費の上昇、低賃金(運良く仕事がある人の場合)、そして健康問題です。このような切迫した必要のために、生活苦に落ちる人が増えています。先日、私はイスラエル北部で大きな食料配給センターを管理しているチャバさんと話しました。BFPがその配給センターに提供している食べ物を、チャバさんはとても喜んでいます。また、BFPから来る食品の質がいつも高く、イスラエルでは珍しく決まった時間に配達が届く、ということに驚いていました。

先月、彼女のところで働いている倉庫の管理人が「在庫がほとんど空になっている」と慌ててチャバさんに電話をしてきました。チャバさんは、すぐにカレンダーをチェックし、心配しないように言いました。「BFPがあと数日で来てくれることになっているから大丈夫。倉庫がまたいっぱいになりますよ。」彼らはそれほど私たちの配達をあてにし、信頼してくれているのです。

チャバさんは「状況が厳しくて食料を買うことができない。BFPからもっと、たくさんの食料をいただけないでしょうか?」と困窮する人々を代表して思い切って尋ねてくれました。こうした訴えをするのは彼女だけではありません。できることならそのすべてに応えたいと切に願います。しかし現状では厳しく、そのすべてに応えることができません。それでも、BFPは世界中のクリスチャンの助けをいただいて、毎月、生命維持に必要な良質の食料を提供し、2万7千人のイスラエル人を祝福しています。

私たちは自治体の福祉制度や配給センター、移民の団体、近隣のコミュニティセンター、NGO等を通して、多くの家族に直接食料を提供しています。キリヤト・シェモナという最北部の地域から最南端のエイラットまで、全部で52の地域にクリスチャンの愛が届けられています。先月のプロジェクトレポートで取り上げたように、支援を受けている人の半数以上は子どもたちです。最近、私たちは新しい移民の家族から次のような感謝の手紙をいただきました。(名前はプライバシーを守るため変えてあります。)

ゲオルギとオルガより

フードバンクから送られる良質な食料

「私たちは奇跡を主に感謝しています。それは皆さんのような方々との友情を育み、支援を得ているからです。また主が、このような援助を受ける祝福にあずかる、素晴らしい機会を与えてくださったからです。皆さんを通して、私たちを助けてくださった神さまを信じます。

私たち家族の事を少し紹介させてください。私たちはウクライナのクリボイログからイスラエルに来ました。イスラエルへの帰還は長年の夢でした。その夢は長い間かなえられませんでしたが、ようやく、神さまのときが熟し、イスラエルへ戻ることができました。
 
私たちはイスラエルをとても気に入っています。イスラエルに帰還したのは、イスラエルの生活の方が良いだろうという思いからではありません。ここは聖なる地で、私たち皆が愛している神さまがここに住んでおられる地だからです。私たちは皆さんのために祈っています。神さまは他の人々を助ける人々を祝福してくださると信じています。私たちはこの地に住むことができて、とても幸せです。イスラエルに来て一年半が経ちました。私たちはとても低い給料で働いています。でも、神さまが必ずここから祝福してくださることを信じているので、そのことを悲しんでいません。

皆さんからの食料とバス定期券の支援にとても助けられています。ときどき、家に、十分なパンがないことがあったからです。私たちはヘブライ語がまだ分からないので、イスラエルに適応するのに苦労しています。今はヘブライ語の勉強に真剣に取り組んでいます。皆さんがしておられるように、他の人々を助けることができるようになりたいのです。

BFPからいただいている大きなご支援に対して、皆さんにもう一度、重ねて感謝の言葉をお伝えしたいと思います。この困難を伴う人生の大変化のときに、私たちに与えられた素晴らしい助けを、子どもたちと一緒に心から感謝しています。愛を込めて。」

ゲオルギ&オルガより

仕入れたバナナを降ろす

神の同労者になる

ユダヤ人を彼らの離散している国々から、昔の故郷に連れ戻すという神の約束が成就している時代に私たちは生きています。彼らの通っている道のりは困難です。ですから、どうか彼らのために祈ってください。私たちが支援の手をもっと多くの人々に伸ばせるように、資金が与えられるようにお祈りください。神は、イスラエル再建とユダヤ人の帰還を通して、世界にご自分が約束を守られる方であるのを示しておられます。神の同労者になること以上にやりがいのあることはありません。もし、私たちが「飢えた者に心を配り、悩む者の願いを満足させる」なら、神は私たちを祝福するでしょう。「そうすれば、あなたの光は、やみの中に輝き上り、あなたの暗やみは、真昼のようになる。主は、絶えず、あなたを導いて、焼けつく土地でもあなたの思いを満たし、…あなたは潤された園のようになり、水のかれない源のようになる。」(イザヤ書58・10-11)

マラキ書を読むと、このような約束を主が聞いてくださるかどうか、主を試みることができるかどうかが分かります。「十分の一をことごとく、宝物倉に携えて来て、わたしの家の食物とせよ。こうしてわたしをためしてみよ。-万軍の主は仰せられる-わたしがあなたがたのために天の窓を開き、あふれるばかりの祝福をあなたがたに注ぐかどうかをためしてみよ。」(マラキ3・10)

これらのみことばが皆様の人生の上に成就しますように。エルサレムから心をこめてお祈りしています。

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