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プロジェクトレポート

貧しい者に心を配る人を祝福される神

TEXT:レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

幸いなことよ。弱っている者に心を配る人は。主はわざわいの日にその人を助け出される。主は彼を見守り、彼を生きながらえさせ、地上でしあわせな者とされる。どうか彼を敵の意のままにさせないでください。主は病の床で彼をささえられる。病むときにどうか彼を全くいやしてくださるように。(詩篇41:1-3)

私たちの願い

「私の夢は、お腹がすいたままで寝ることがなくなること、お母さんが泣くのを聞かなくて済むことです。」

BFPに食料を取りにきた、小さな女の子がこのような言葉を口にしました。彼女はイスラエル南部の砂漠の町、デモナに住んでいます。そこでは、多くの人々が経済的に困窮しています。彼女のようなケースはまれであると言えたらよいのですが、残念ながらイスラエルの人口の25%が貧困の中にあり、そのうち約50万人が、この少女の家族のように赤貧の中で生活しています。

マイケルはホロコーストの生存者です。現在、年を重ね、助けを必要として、エルサレムのフードバンクに来ています。最近、彼が帰り際に次のように言いました。

「私の家族は、ナチスから逃れるため、あるクリスチャンの家庭に隠れさせてもらいました。そのおかげで生き延び、年をとった今、またこうして、クリスチャンから支援を受けています。本当に、本当に、ありがとう。」

イスラエルに諸外国から戻って来る移民は、新しい地で多くの困難に直面します。里親プログラムの支援を受けている、ある若い母親は、8歳の娘とイスラエルに帰還しました。彼女は生活のために二つの仕事を掛け持ちしています。それでも、収入は十分ではありません。BFPは食料の提供を通して、彼女が人生設計を立てる手助けをしています。彼女は懸命に働き、ヘブライ語を勉強し、娘の世話をし、毎晩疲れ果てて床につきます。しかし私が彼女に会ったとき、彼女は将来への期待に目を輝かせていました。彼女が困難の中を通りながらも、クリスチャンに対して感謝の思いでいっぱいの様子を見て、大変感動しました。

BFPが支援している別の移民の家族は、幼い息子が新しい言葉と学校に慣れるのに苦労しています。彼が早く適応できることを心から祈っています。現在、BFPから支援を受けている人は、2万7千人ほどです。エルサレムのような大都市に住んでいる人もいれば、ヤブニエル(北部)のような小さい町に住んでいる人もいます。年配者、若者、ホロコースト生存者、移民、シングルマザー、寡婦、そして孤児もいます。彼らは皆、神に愛されているイエスさまの兄弟です。クリスチャンの助けを通して、神の愛が彼らの心に流れ込んでいます。

BFPを通して支援を受けている、2万7千人への支援を続けられることが私たちの願いです。私たちは神に頼っています。これは神の働きです。神は弱っている者に心を配る人に、助けと幸せを約束しています。敵から救い、病の床でも支えてくださると、みことばにあります。

「幸いなことよ。弱っている者に心を配る人は。主はわざわいの日にその人を助け出される。
主は彼を見守り、彼を生きながらえさせ、地上でしあわせな者とされる。どうか彼を敵の意のままにさせないでください。主は病の床で彼をささえられる。病むときにどうか彼を全くいやしてくださるように。」(詩篇41:1-3)

里親プログラムの支援物資

厳しい状況

今日、私たちが直面している状況に目を置けば、心配の種が尽きることはありません。昨年から米ドルがイスラエルのシェケルに対して5%ダウンし、食料価格が平均5%上昇しました。加えて、フードバンクに対する献金が昨年の同時期と比べて、4%少なくなっています。ガソリンが値上がりし、1リットル当たり約170円になりました。燃料の値上がりに連動して、全ての物が値上がりします。ですから、私たちの支出も徐々に上がりつつあります。

BFPは大量に食料を購入することで、コストダウンを図っています。例えば、食料を購入するのに15ドル(約1,170円)掛かるとすれば、一般の個人が同じ物をスーパーで買うと、26ドル50セント(約2,070円)くらいになります。今のところ、価格が安いときに購入した食料を使っているので、食料価格の値上がりはプログラムに影響を与えていません。しかし、低価格で購入された備蓄がなくなり、高値で購入された食料と入れ替わるとき、物価上昇の影響を全面的に受けることになります。

しかし、神よ!

神が貧しい者の必要について、深く思いを寄せていることは事実です。私たちは、支援が増えるように祈っています。そうすれば、困っているより多くの人々に主の愛を示す事ができるからです。主がイスラエルのために捧げる人々を祝福してくださり、続けて捧げる事ができますように。ユダヤ人が困っているときに、クリスチャンの愛の行いを通して、彼らの魂の傷を癒やし続けることができますように。

フードバンクで支援している食料の一部

過去、ユダヤ人が困っているとき、クリスチャンが彼らに背を向けるという時代もありました。今日、私たちは、それとは反対の思いを持ってイスラエルに来ています。ロケット弾が飛び交うような危機に直面しても、私達は彼らと共にここに留まり続けます。また、悲しみがあるとき、私達は彼らに励ましを携えて行きます。親族の死で彼らが喪に服すとき、食料を携えて行きます。皆様の尊い愛の捧げ物と、篤いお祈りに心から感謝しています。経済的に困難な時代にあっても、収入が増えることを経験されますように、皆様のためにお祈りしています。

先ほど引用した詩篇には、貧しい人々に心を配っている皆様への、神の約束が満ちています。皆様が困難なとき、助けを経験するでしょう。神に守られ、祝福され、敵から助け出されるでしょう。

私は、神よりも多く捧げる事は不可能であることを学びました。私がより多く捧げると、主はもっと多く与えてくださいます。神が与えてくださるより、もっと多くを捧げようと試みたことがありますか?

ここで一つお願いがあります。皆様の捧げる額を一割増やしていただくことはできないでしょうか。もし、千円捧げておられたら、1,100円、5千円なら5,500円に。もし、皆様が一割の額を増やしてくだされば、現在食料受給リストにいる人々を減らすことなく、支援し続けることができるからです。

二番目のお願いです。BFPと私たちのプロジェクトについて、親しい人に伝えていただけないでしょうか。あるいは、知り合いのクリスチャンにこの冊子を渡していただけないでしょうか。もっと多くの人々が、BFPの働きを知ることによって、より多くのイスラエル人を助けることができます。

BFPが、イスラエルの人々に神の愛を伝えることを可能にしてくださってありがとうございます。また、皆様お一人おひとりが、祈りと支援を通して、「愛の大使」となってくださり心から感謝しています。同時にその祝福が、今、痛み苦しんでいる日本に霊的祝福となり、戻っていくことを信じ、心よりお祈りしています。

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