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プロジェクトレポート

子どもたちにより良い将来への希望を

TEXT:レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

BFPが町ごと支援しているベイトシェメシュ市の学校に入っていくと、子どもたちの生き生きとした笑顔、楽しいおしゃべり、走り回る姿を見ることができます。彼らの姿を見ることは、私たちにとって毎回大きな祝福です。

数年前、私たちが『キッズプログラム』を始めたとき、貧困のために学業をあきらめざるを得ない子どもたちの話を聞きました。これらの子どもたちの多くは、新しく移民して来た子たち、あるいは、移民後なかなかイスラエルで自活することができない家庭の子どもたちです。イスラエルでは、義務教育中でも学校を辞めることができるので、退学する子どもたちが後を絶ちません。彼らは、将来に対する希望が持てず、可能性を十分に活かせない状態にあります。多くの可能性を秘めている子どもたちが、それを活かすチャンスに恵まれないのは悲しいことです。キッズプログラムでは、このような子どもたちに、安心して勉強できる環境と必要な経済的支援を提供しています。

ベイトシェメシュ市のみならず、BFPが支援している七つの学校の校長先生が、キッズプログラムを絶賛しています。以前は教科書もなく、空腹でいたために成績が悪かった子が、今ではクラスのリーダーになっている姿をしばしば見かけます。キッズプログラムの支援を受けるようになってから、学校全体の成績が上がっています。これは子どもの必要に支援の手を差し伸べているクリスチャンのお陰だと彼らは言っています。

BFPを支えてくださっている皆様に、この子どもたちに実際に会っていただけたら、どんなに素晴らしいだろうと思います。

これから、その中の3人の子どもたちをご紹介します。

才能のある生徒が、能力を発揮しています

ガイ君はベイトシェメシュ市のアバヤフ小学校の4年生です。彼は1年生のときから、キッズプログラムに登録されています。母親はシングルマザーで、年老いた親の面倒も見ています。正社員になることができず、賃金は最低ライン以下です。アパートはとても狭く、親子で一つの部屋を使っています。こういった困難な中でも、彼女は息子の将来のために一生懸命努力しています。息子が学業を身に付け将来に生かすことができるようにと、心から願っています。また、息子が家族の中で貧しい生活を経験する最後の一人になると確信しています。そして、彼のためにできるだけの愛情を注ぎ、時間を割いています。ガイ君は、よい成績を修めています。2年生のとき、能力の高い子どもたちを発掘するための全国テストを受けて、才能を認められました。キッズプログラムによって、彼はベイトシェメシュから離れた場所にある、優秀な子どもたちが通う特別な学校で、週に一日勉強しています。また、地元の科学センターでもレベルの高い教育を受けています。彼は学力が低い他の子どもたちを助ける優しさと、知的好奇心にあふれている明るい生徒です。「もし、キッズプログラムがなく、海外の皆様からの祈りや支援にあずかれなかったら、彼がどうなったかを考えるとぞっとします」と校長先生のオタニエル・ガリリーさんは言っています。ガリリーさんの学校では、36名の子どもたちがキッズプログラムに登録しています。

ノガ・ゴールドバーグ

心理学者になる夢を持つノガ

「木は人のようです。耕され、水を与えられれば与えられるほど、より多く花が咲き、成長し、生き生きと茂ります。そのようにして愛された木は、より美しく、強くなります。皆様は私にとって雨のような存在です。私の学業に投資をしてくださり、育て、栄養を与えてくれました。木のように生気に満ち、成長し、もっと向上したいと願っています。」

これはノガ・ゴールドバーグという、ベイトシェメシュ市に住む若い高校生の言葉です。彼女はキッズプログラムをどんなに感謝し、喜んでいるかを語ってくれました。そして、毎月支援してくださる方々に、何とかご恩返しをしたいといつも願っています。皆様のご支援のおかげで、ノガは勉強を続け、良い成績を修める事ができるようになりました。いつか心理学者になり、悩める人々を助け、イスラエルで結婚し、自分の家庭を持つことを夢見ています。

ノガのような子どもたちがキッズプログラムにはたくさんいます。世界中のクリスチャンの助けと愛の行動によって生活が変わった子どもたちが増えています。ノガはその一人です。当然、これらの子どもたちの多くが、進んでサポートしてくださる支援者の皆様に関心を持っています。ノガの手紙の最後には、次のように書かれていました。「私の成績がどんなに上がったか、皆様に報告できるようになればと思い勉強に励んでいます。」

ヴィッキー(右)とローネン(左)

ヴィッキーとローネンの家族に与えた影響

ヴィッキーは10歳の愛らしい少女で、イスラエルで生まれました。ローネンという8歳の弟がいます。ウクライナからの移民の父親との三人暮らしです。片親なので、父親は家庭を支えるために、長時間、工場で働かなければなりません。

キッズプログラムのおかげで、子どもたちに温かい食事を食べさせることができるようになりました。また放課後、父親が働きに出ている間、課外授業に参加することができるようになりました。これらの支援を父親は大変喜んでいます。ヴィッキーが放課後に参加している活動の一つが、アクセサリー作りです。彼女はデザインを考え、さまざまなアクセサリーをつくるのに、とてもやりがいを感じています。彼女の夢はいつか医者になることです。

キッズプログラムに参加されませんか?

毎月6,000円×12カ月のご支援によって、困窮している家庭の子どもに希望を届けることができます。子どもたちの登校日に温かい食事と学用品のたくさん詰まったバッグ、イスラエルでは高額な教科書、課外活動に掛かる諸費用、特別な個人指導や必要な活動費を提供します。また、子どもの誕生日にはプレゼントが贈られます。

キッズプログラムの子どもたち

キッズプログラムの里親の皆様には、子どもの写真とプロフィールをお送りします。このプログラムを通して、皆様は一人の子どもの人生に大きな変化をもたらすことになります。この天に宝を積む行いには、素晴らしい副産物があります。登録された子どもとその家族は、クリスチャンが彼らを支援しているのを知ります。それは、クリスチャンの迫害によってユダヤ人が受けてきた何世紀にもわたる傷を癒やす助けとなります。

一年を通しては難しいが、このプログラムの必要の一部を担いたいという方も大歓迎です。そのような温かいご支援によって、学用品を購入したり、学校にコンピューター室を備えたり、スマートボード(コンピューターに接続して双方向で学習できる器具)を提供したりすることができます。

主イエスは子どもを愛し、祝福しました。今日、皆様も主と同じ視点で子どもたちを愛し、慈しみ、育む役割を共に担っていただければ幸いです。

「子どもたちを許してやりなさい。邪魔をしないでわたしのところに来させなさい。天の御国はこのような者たちの国なのです。」(マタイ19:14)

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