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プロジェクトレポート

「私たちのやってきたことは無駄ではありませんでした!!」

「涙とともに種を蒔く者は、喜び叫びながら刈り取ろう。種入れをかかえ、泣きながら出て行く者は、束をかかえ、喜び叫びながら帰って来る。」(詩篇126・5)

それぞれの状況の中で

先日、ある支援者の方からお電話を頂きました。その方は、一家の大黒柱であるご主人が病気になられて以来、収入が絶たれ、家計が非常に逼迫しているということでした。それでも、何とか里親としての支援を続けようと頑張ってこられましたが、ついに断念せざるを得ない状況になりました。

「今の里子さんについては、支援期間が終わるまで、責任をもって献金させていただきますので……本当は継続できたら、どんなにいいか……本当にごめんなさい。また我が家の経済が回復しましたら、再開させていただきたいと思いますので」

「とんでもございません……本当に今までご支援いただきまして本当にありがとうございました。ご主人のご回復のためにもお祈りさせていただきます――。」電話の向こう側で、心を痛めながらご連絡してこられたこの方の胸中をお察しし、スタッフも精いっぱい、心を込めてお礼を申し上げました。

こうしたご連絡を、時折、支援者の方々から受けることがあります。「本当にすみませんねえ……」そうしたお言葉を頂くたびに、私たちは「いいえ!いいえ!とんでもありません!!これまでのご支援が、どれほど大きな力となり、イスラエルの助けとなったことか……」という思いでいっぱいになります。限りある言葉では、その万分の一も感謝を表すことができず、本当に申し訳なく思います。

イスラエルで結ばれている実

昨年末、B.F.P.Japanは「第8回イスラエルツアー」を催すことができました。今回のツアーには、ガイドのスティーブンス・栄子師のほか、二人のスタッフが同行しました。そしてそれぞれが、ほんのひと時、素晴らしい出会いをプレゼントされました。それは、「皆様がこれまで、イスラエルにしてくださったことは、決して無駄ではなかった!!」と改めて再確認する、最高のごほうびでした。

死海で出会ったイスラエル人女性

「死海のホテルに隣接するビーチで、二人の高齢のイスラエル人女性と出会いました。『どこから来たの?』と尋ねられ、日本から来た、BFPという団体のツアーです、と答えると、『まあ、ブリッジス・フォー・ピース!!知っていますよ!!良い働きをなさっていますよね~!』と、満面の笑みで答えてくださり、優しさにあふれた目を輝かせて去っていかれました。お客様のお世話があるので、引き止めてお話することができませんでしたが、BFPの働きが、イスラエルの人々の間で良い証しになっていることを改めて知り、心が熱くなりました。」(添乗員/妹尾始子談)

思いがけない出会い

「ホロコースト記念館の前で、二人のユダヤ人女性と出会いました。私たちがBFPのツアーで来ているということを聞いた途端、親戚か長年の古い友人にでも会ったような喜びようで、こちらが面食らうほどでした。これまで積み上げてきたBFPの働きが、こんなにもユダヤ人に浸透していることを知ることを目の当たりにし、感動しました。『私たちの両親は、映画「シンドラーのリスト」の登場人物のモデルだったのよ……』と、このクリラ&ハダサ・バウ姉妹は誇らしげに語ってくださいました。私たちとじっくり語り合いたいようでしたが、残念ながら次の場所に移動しなければならず、後ろ髪を引かれる思いでお別れしました。

また、エルサレムのホテルでは、里親と里子の対面の通訳をさせていただきました。里子のお一人は、結婚している若い女性でしたが、ご主人の給料の半分はアパートの家賃に消え、残りの半分ですべてを賄わなければならず、爪に火をともすような生活をしているとのことでした。イスラエルに到着した時、アパートは備えられたものの、中には家具はおろか、日用品にいたるまで何一つなく、少しずつ揃えていった……そんな中で、ヘブライ語を学び、仕事を探さなければならなかった。BFPが日々の食料と物資を支給してくれなかったら、何をすることもできなかった。今でも生活はギリギリだが、明日はきっと良くなっていると信じ、ベッドに入りますと、淡々と語ってくれました。BFPを通して受ける支援が、どんなに大きな支えになっているかを改めて実感することができました。……最後には、里子と家族が一つになって、満面の笑みと涙で別れを惜しむこととなりました。」(スタッフ/植啓子談)

青年の心に芽生えた尊敬

「ツアーの皆様が12月1日にイスラエルを発ち、私はアメリカへ戻るために、一日余分に滞在しました。1月にはイスラエルに戻ってくる予定なので、イスラエルへ残していく荷物を箱に入れ、ホテルのポーターさんに、タクシーまで運んでくださるようお願いしました。若い青年でしたが、大変親切で、必死にタクシーを捜し、自力で荷物を載せようとする私に、『私がしますから、あなたは何もしないでください。』と優しく言ってくれました。そして、私に労を負わせまいと、一生懸命荷物をトランクへと運んでくれました。イスラエル人ではあまり見掛けないこの優しい彼に、『そんなに重くないんだから、私がやりますよ……』と言うと、『いいえ、私にさせてください。あなたはBFPの方なのですから。BFPの方々ほど、私にとって感謝するべき人々はいません』と言ってくれました。

後で分かったのは、この青年は、BFPから援助を受けている学生だったということです。彼は、『里親プログラム・学生支援』の支援を受けていたのです。次世代を担い、国をしょって立つ若いユダヤ人に、クリスチャンに対して良いイメージをもってほしいという願いから、このプログラムが始まりました。

あの青年の心の中に、汗水たらして働き、支援してくださっているお一人おひとりの愛が、しっかりと届いていました。それをこの目で見届けることができたことが、言葉に言い尽くせない喜びとなりました。」(現地ガイド/スティーブンス・栄子談)

涙と共に種を蒔く者は……

これらすべての体験談は、皆様がイスラエルに示してくださった愛の証しです。皆様の人生の中で、なぜ、あえてイスラエルなのか?なぜBFPなのか?疑問に思われることもあると思います。しかし、それぞれ戦いの中、涙の中で捧げてくださった祈りとお捧げ物は、イスラエルで確かに根を張っています。心の目を開いて見るとき……天国の銀行口座には確かに、皆様の貯蓄が豊かに蓄えられていることを確信しております。

心からの感謝をもってお礼を申し上げると共に、ますます祝福が注がれますよう、心からお祈り申し上げます!

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