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プロジェクトレポート

暗闇の中に希望をともす

文:ピーター・ファスト(BFP CEO)

ハマスのテロとそれに続く戦争で家族を失った人々にとって、
祭りの時期はなおいっそう家族の不在を感じる時です。
私たちは、特に助けを必要とする寡婦と子どもたちに目を注いでいます。

今、多くのイスラエルの家族が暗い時期を通る中、私たちの愛と支援は光として用いられています
Photo by KseniiaB/shutterstock.com

23年10月7日――。この日、イスラエル南部のオファキムに住むショシャナさん一家は、いつもと変わらない日常を送るはずでした。自宅は、ガザ地区からわずか24kmほどの場所にあります。

あの恐ろしい朝、ハマスがイスラエルに向けて数千発のロケット弾を発射し始めた時、住民たちは「いつものことだ」と考えていました。テロ組織のそばに住む人々にとって、こうした攻撃は日常茶飯事だったからです。

しかし、その朝はまるで違っていました。住民たちは夢にも考えていなかったのです。ロケット弾に加え、数千人のハマスのテロリストたちがイスラエルの境界を突破し、平和なユダヤ人コミュニティーを襲撃して虐殺を繰り広げることになるとは……。

ショシャナさん宅の防空シェルターは、自宅の外にあります。最初の警報が鳴った時、家族はベッドから飛び起き、安全な場所に移動を始めました。よもやハマスのテロリストたちが既に町に侵入しているとは知る由もありませんでした。

ショシャナさんと幼い2人の子どもたちは、無事にシェルターへ。しかし、夫は避難中にテロリストたちに見つかり、銃撃され、命を奪われてしまいました。一瞬にしてショシャナさんは寡婦となり、子どもたちは父親を失ったのです。

喜びと悲しみが交錯する時

光の祭りと呼ばれる「ハヌカ」。イスラエルと世界中のユダヤ人コミュニティーは、8日間にわたってこの祭りを祝います。ユダヤ人家庭の窓辺に飾られるハヌキヤ(9枝の燭台)は、寒く暗い冬の夜に明るく輝き、まるで希望の灯台のようです。

ハヌカは喜びの季節です。家族や友人が集い、ハヌカの伝統的な歌を歌い、「油の奇跡」を祝い、揚げ物をほおばります。子どもたちが興じるのは、ドレイドルというコマ回し。金紙に包まれたコインチョコも子どもたちに大人気です。

一方で、ショシャナさんと子どもたち、そして数え切れない多くの人々にとって、今はハヌキヤの明かりでさえ、かすんでしまうほどです。10月7日の恐ろしい事件以来、ろうそくの明かりは以前ほど明るく感じられなくなってしまいました。この日、ハマスが殺害した人々は約1200人。しかし、それ以上に大きな影響をイスラエルにもたらしました。お一人おひとりの死は、無数の人々に深い傷と悲しみを残しています。

ショシャナさんと家族は10月7日のテロの前日、シムハット・トーラー(律法の歓喜祭)を楽しみにしつつ眠りに就きました。それからわずか数時間後、世界は一変してしまいました。ショシャナさんと子どもたちは、初めて夫そして父親がいない中で眠りに就くこととなったのです。

テロに続いて勃発したイスラエルとハマスとの戦争により、犠牲者の数はさらに増えました。イスラエルが人質救出に尽力し、ハマスによる残虐行為が二度と再び起こらないよう戦い続ける中、さらに多くの家族が究極の代償を払いました。

今回の戦争により寡婦となった女性は351人(うち3分の1が10月7日に夫を失いました)。少なくとも片親を失った子どもは885人(うち250人は5歳未満)。『エルサレム・ポスト』紙によれば、この戦争により孤児となった子どもたちは過去10年間の合計数の4倍に上ります。

351人の女性が、ハヌキヤに灯をともし、子どもたちと伝統的なハヌカの歌を歌いながら、祝祭の料理を準備しました。しかし、そこに夫の姿はありません。885人の子どもたちが、父親や母親のぬくもりを探し求めながら、ドレイドルを回し、歌を歌い、甘いスフガニヨット(ドーナツ)を食べました。食卓にぽつんと空いた席は、家族の不在を強烈に感じさせるものです。なつかしい歌声を聞くことも二度とありません。

女性たちが抱いた未来への希望と夢は、根こそぎ断たれてしまいました。子どもたちは今後、父や母が不在の中でバル・ミツバ(ユダヤ教の成人式)や誕生日、祝祭を祝うことになります。輝かしい未来は、悲しみと喪失で曇ったままです。

闇に輝く光

悲しみに暮れ、未来への不安にさいなまれている寡婦と孤児たち……。彼らは神にとって特別な存在です。使徒ヤコブは次のように記しました。「父である神の御前できよく汚れのない宗教とは、孤児ややもめたちが困っているときに世話を(することです)」(ヤコブ1:27a)。これは、孤児ややもめたちの悲しみに寄り添い、必要を満たし、祝福を与えるようにとの呼び掛けです。

世界中のユダヤ人がハヌカを祝い、多くのクリスチャンが主イエスの誕生を祝う中、私たちの目の前には光を輝かせる素晴らしい機会が広がっています。BFP(ブリッジス・フォー・ピース)は一昨年のハヌカで、友人のラビであるイェフダ&ハダス・グリックさん夫妻と協力し、イスラエル全土の孤児たちへ5千個のハヌカギフトを配送しました。今年はさらに多くのことを成し遂げたいと願っています。慰めと喜びをもたらし、彼らが孤独ではないことを具体的に示したいのです。

ショシャナさんは、BFPを通じてクリスチャンから受けた支援に驚き、「心から感動しました」と語りました。寡婦と孤児へのご支援は、ショシャナさんのような家族を祝福し、最も必要な時に慰めと希望、そして具体的なケアを提供するために用いられます。

喜びと分かち合いのこの季節、ユダヤ人が光の祭りを祝う中、暗闇に光をともすお手伝いをしていただけませんか。皆さんの寛大な心は、慈愛のろうそくのように輝き、悲しみを温もりで、恐れを信仰で、絶望を神の愛で、貫くでしょう。

イスラエルの寡婦と孤児を照らす明るい光となりましょう。彼らが見守られていること、大切にされ、愛されていることを共に伝えていきましょう。

寡婦や孤児へのご支援は、「必要のために」の欄に「寡婦や孤児」とお書き添えください。ご入金方法は、下記バナーよりリンク先をご覧ください。

※銀行またはゆうちょダイレクトからの送金の際は、必ずご連絡をお願いいたします。

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