プロジェクトレポート

暗闇に輝く光

文:ピーター・ファスト(BFP CEO)

イスラエルは2023年、
言語に絶する深い傷を負いました。
一方、世界では反ユダヤ主義の嵐が吹き荒れています。
私たちBFPは、この暗闇の時代に沈黙することなく、
イスラエルと共に立ち続ける決意です。

Photo by Michio Nagata/bridgesforpeace.com

2023年は、BFP( ブリッジス・フォー・ピース)にとって特別な年として歴史に刻まれることでしょう。イスラエルとユダヤ人を愛し、祈り、共に立つ世界中のクリスチャンのおかげで、私たちは例年以上に幅広い活動を行うことができました。

BFPは、イスラエルの困窮者を支援し、世界中のクリスチャンとユダヤ人の間に愛の関係を築くという召しに応えています。この聖なる召しは、神が世界中のクリスチャンに与えられたものです。神が愛されるものを愛し、イスラエル及び諸国民に対する神の約束に堅く立つためです。

BFP活動紹介

昨年1月〜10月までのBFPの活動内容をご紹介します。私たちは、イスラエルの23の町と団体(ユダヤ系55団体、アラブ系6団体)を支援しました。食料支援では、2万4240人の方々に食料をお届けできました。イスラエル国民の20%が貧困線以下で生活する中、こうした毎月の支援は私たちの無条件の愛を実践するものです。

「キッズプログラム」では、イスラエル全土の5都市にある11の学校を通じて、貧困家庭の子どもたちを支援しています。毎日の温かいランチと学用品を提供することで、子どもたちは他の同級生と同じように勉学に励み、疎外感を覚えずに済みます。彼らはイスラエルの未来を築く原石ですから、私たちがもたらす影響は長期的に続いていきます。

「救出作戦」を通じて思うことは、神がご自分の民を約束の地に連れ戻すという契約に誠実であられるということです。この約束は聖書の預言書だけでも63回繰り返されています(一例は、エゼキエル書36章22〜24節)。私たちは現代における預言成就の証人なのです! BFPは救出作戦を開始して以来、光栄にも10万7705人のユダヤ人の帰還を支援できました。

ブラック・シャバット

そして、10月7日の事件が起こりました……。

イスラエル人が「ブラック・シャバット」(黒い安息日)と呼ぶこの日の朝、ガザ地区を実効支配するテロ組織ハマスが、大規模に計画された攻撃をイスラエルに仕掛けました。11月時点で分かっていることは、ハマスの侵攻により1200人以上のイスラエル人(乳幼児から高齢者まで含む)が殺害され、240人以上がガザ地区に拉致され、6千人以上が負傷し、1万発以上のロケット弾がイスラエルの都市や町に撃ち込まれたということです。1945年にホロコーストが終わりを迎えて以来、一日にユダヤ人の命が失われた出来事としては最大を記録しました。

イスラエル国は大きな破壊を受け、砕かれました。しかし、国民は一致団結し、悪に立ち向かう決意を固めています。イスラエルの意図は明確です。拉致された人質を解放し、ハマスを徹底的に消滅させることです。そうしなければ、イスラエルの安全は確保されず、ガザの一般市民もハマスの支配から解放されません。

戦時体制に入ると、すべてのことが変わります。攻撃が起こったわずか数時間後、BFPは、悪夢が現実となった状況を受け、押し寄せる必要に応えようと行動を起こしました。皆さんのような忠実なクリスチャン支援者がいなければ、これほど膨大な必要に応えることは決してできなかったでしょう。皆さんは暗闇を押しのけ、光となるために自らの財産と祈りを捧げてくださいました(創12:3)。

多くの必要と支援

開戦から30日間にわたる私たちの活動をお伝えします。まず、ハマスの標的とされている二つのコミュニティー(キリヤット・エクロンとマズケレット・バティア)のために、六つの防空シェルターを購入しました。現在もガザ地区からのロケット弾攻撃は続いているため、この新しいシェルターは間違いなく多くの人々の命を救うことになるでしょう。また、イスラエル版赤十字「マゲン・ダヴィド・アドム」に集中治療用の救急車を寄贈することを約束しました。さらに、何千もの避難家族や緊急時対応者のために、魚、鶏肉、温かいスープ、ホットドッグ、その他多くの医療援助と食料品を提供しました。

戦争が始まってから最初の数日間で、私たちは最も被害の大きかったスデロットやオファキームに1050袋の食料と衣類を届けました。長年にわたり関係を築いてきた団体と協力し、避難している200世帯の家族も支援しました。攻撃ですべてを失った家庭の子どもたちが、避難先の町でも授業に参加できるよう学用品を提供しました。私たちBFPチームは、生存者の話に耳を傾け、ホテルに避難しているユダヤ人家族に安息日(シャバット)の食事を提供し、喪に服す家族を訪ねました。イギリスからは700㎏に及ぶ緊急医療品がイスラエルに空輸されました。さらに、今回のテロで犠牲になった方々の死亡証明書を印刷できるように、自治体に専用コンピューターとプリンターを寄贈しました。こうした支援リストは枚挙にいとまがありません。

BFPは必要のあるところに立ち続けます。「このような時のために」(エス4:14)という聖句をただ引用するだけでなく、実践します! 主から明確な呼び掛けを受けた諸国の民も集まり、ユダヤ人コミュニティーと共に立ち上がっています。

イスラエルの人々を祝福するために、ぜひ祈り、私たちの働きに参加してください。ホロコーストの時代、多くのクリスチャンが沈黙を貫きました。けれども、今回は沈黙しないでください。むしろ、この暗黒の時代にイスラエルと共に立ち上がり、声を上げ続けましょう。

皆さんが主からの勇気(ヨシュ1:9)に満たされ、行動を起こすことができるように祈ります。同時に、私たちが皆さんの手足となって活動を続けられるよう、ぜひ「危機基金」へのご支援もご検討ください。

私たちは、悪に対抗し、イスラエルと世界中のユダヤ人コミュニティーに彼らが孤独ではないことを示し、私たちの人生に与えられた神の召命を果たしていくために活動してまいります。ぜひ祈りと共に支援による光をもって、闇を押し返していきましょう。

「「危機基金」へのご支援方法は、下記バナーよりリンク先をご覧ください。

※銀行またはゆうちょダイレクトからの送金の際は、必ずご連絡をお願いいたします。

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