プロジェクトレポート

今、何ができるのか

文:レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

世界的に物価が上がり、困窮者はますます苦しい生活を強いられています。
特にイスラエルでは、世界的にも類を見ないほど物価が高騰しています。
今、私たちに何ができるのか――。
そのことを主に尋ね求めながら、支援を続けています。

ウクライナでの戦争では、特に体の弱い高齢者が苦難を強いられています
Photo by European Union/ECHO/Oleksandr Ratushniak/flickr.com

先日、アメリカのミズーリ州にあるスーパーを訪れました。巨大な店内には、どの通路にも食料品がどっさりと積まれていました。その後、イスラエルに戻ってスーパーに立ち寄り、同じように食料品が積まれている棚を見ました。ところが、目を見張ったのはその価格です。驚くほど高騰していました。ウクライナで戦争が勃発して以来、イスラエルの食料品の価格は16%も跳ね上がっているとのことです。

その後、ニュースに目を向けると、一人のウクライナ人男性が悲痛な声を上げていました。「もう5カ月も年金が支給されていない。ジャガイモも底をつき始めているよ」。絶望に満ちた男性の声が私の心にこだまします。「これから、いったいどうすればいいんだ」。ウクライナのニュースは、もはやトップニュースとして報じられることはなくなりました。しかし、戦争は今も続いており、人々は激しい苦痛を味わい続けています。

必要は膨大

「主よ、私たちはこれから何をすべきでしょうか」。さまざまな現実を目の当たりにしながら、私は主に叫び求めずにはいられませんでした。イエスさまは、有名なオリーブ山の説教の中で(マタ24〜25章)、将来について、また困難な時代にどう行動したらいいのかについて弟子たちに語りました。「ですから、主人によってその家のしもべたちの上に任命され、食事時に彼らに食事を与える、忠実で賢いしもべとはいったいだれでしょう。主人が帰って来たときに、そのようにしているのを見てもらえるしもべは幸いです」(マタ24:45〜46

「希望の糧」では、ウクライナ在住の
ユダヤ人の必要に応えています
Photo by Project Tikvah/bridgesforpeace.com

BFP(ブリッジス・フォー・ピース)は、このような時代のために主のしもべとして立てられ、活動を続けてきました。私たちは今後も困窮者に食料を提供します。寡婦や孤児を助け、助けを求める人々に仕えていきます。そして、ユダヤ人が祖国に帰還するのを支援していきます。いずれか一つの方法に絞るのではなく、多方面で支援を続けていきます。主は、私たちが目の前に置かれたすべての領域で、誠実かつ具体的に行動し続けるよう召されたからです。

9月が意味すること

9月、イスラエルでは新年度が始まります。私たちは、キッズプログラムで新たに支援する子どもたちを検討中です。今年はウクライナから多くの移民が到着したため、例年にも増して必要を抱えた子どもたちが大勢います。孤児となった子どももいれば、親がいたとしても、経済的余裕がなく食料が乏しい家庭もあります。そのためキッズプログラムでは、より多くのペアレント(里親)を必要としている状況です。皆さんからのご支援によって、子どもたちは自らの将来を切り開いていくチャンスを得ることができます。

キッズプログラムの支援内容は、栄養満点の給食、通学用カバン、放課後の児童クラブの費用などです。子ども1人につきペアレント2人で支援していきます。

ウクライナから新たに帰還してきた移民たちは現在、何も無いアパートに引っ越し、イスラエルでの生活をスタートしたところです。私たちは彼らのために家電を購入する予定です。

また、ウクライナ、ロシア、エチオピアのユダヤ人を肩に担ぎ(イザ49:22)、彼らの祖国であるイスラエルに連れ戻す働きも継続していきます。「見よ。わたしは国々に向かって手を上げ、わたしの旗を諸国の民に向かって揚げる。彼らは、あなたの息子たちを懐に抱いて来る。あなたの娘たちは肩に担がれて来る」(イザ49:22

他にも、必要を抱えた2万4千人の方々に毎月食料を提供しています。「キッズプログラム」を通じて困窮家庭の子どもたちをケアし、「救出作戦」や「希望の糧」を通じてウクライナにおける必要に応えています。私たちは、主が来られるその日までこれらの活動を続けていく決意です。主が来られた時、私たちは困窮者を養う忠実なしもべとしての姿を示すことができるでしょう。

支援活動へのご参加

このような困難な時代にあって、お一人おひとりの存在が欠かせません。皆さんが捧げてくださる忠実なご支援と祈りのサポートにより、BFPは主のしもべとして、傷ついた人々に手を差し伸べることができています。

新年度に際し、子どもたちへの支援についてお祈りいただけたら幸いです。歴史に刻まれるこの時代において、どのような方法でユダヤ人を愛していくことができるのか、ぜひ主に尋ね求めてみてください。

ウクライナのユダヤ人支援とキッズプログラムのご支援方法

「キッズプログラム」では、必要を抱える多くの子どもたちを支援しています(※キッズの出身国はご指定いただけません)。

ウクライナのユダヤ人救出及び帰還後の必要は刻一刻と変わります。各提携機関を通して、その時に一番必要とされるところへ支援をお届けできるよう、新たに「ウクライナ」の支援項目を設けました。ウクライナのユダヤ人支援の際は、支援項目「ウクライナ」へお願いいたします。
ご入金方法は「献金方法」をご覧ください。

※クレジットカードの場合は、通信欄に「ウクライナ」とご記入をお願いいたします。

<郵便振替用紙 記載例>

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