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プロジェクトレポート

神がシオンを恵まれる時

文:レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

急速に変化する世界情勢と、次々と成就する聖書の約束。
これまでにない時代に生かされている私たちには、神のご計画の一端を担う特権が与えられています。

生活困窮者にお届けするジャガイモ Photo by Daniel Kirchhevel/bridgesforpeace.com

あなたは立ち上がり シオンをあわれんでくださいます。…なぜなら 主はシオンを建て直し その栄光のうちに現れ 窮した者の祈りを顧み 彼らの祈りをないがしろにされないからです」(詩102:13、16-17

私たちが生かされているこの時代は、神がイスラエルと古代に結ばれた約束を次々と成就しておられる時代です。神は今、世界中からユダヤ人を祖国に連れ戻し、シオンを建て直しておられます。そうです、神は預言された約束を今この時代に成し遂げておられるのです。

現代はまた、新型コロナウイルスとそれに伴う経済苦の時代でもあります。イスラエルに住む貧困層や、以前は中流階級だったけれども今は生活困窮者となってしまった人々にとって、非常に困難な時代です。多くの人が貧困にあえいでいます。さらに、いつかは自分の経済も落ち込み、生活困窮者になるのではないかと心配している人々も多くいます。

冒頭の詩篇の作者は、次のように続けました。「主は その聖なるいと高き所から見下ろし 天から地の上に目を注がれました。捕らわれ人のうめきを聞き 死に定められた者たちを解き放つために」(詩102:19-20)。イスラエルでは現在、多くの人がうめき苦しんでいます。彼らには救いが見えません。神があわれみをもって自分たちをご覧になっていることも知りません。

BFPでは毎月、継続して22,000人以上の方々に
食料支援を行っています
Photo by Daniel Kirchhevel/bridgesforpeace.com

しかし、神は彼らのうめき声を聞き、彼らの祈りを聞いておられます。神はただ祈りを聞いているだけの神ではなく、行動に移される神です。イスラエルの貧しい人々に食料を供給するため、神はBFP(ブリッジス・フォー・ピース)を召し出し、神の愛の手を差し伸べるようにと言われました。現在、私たちは毎月2万2千人以上の方々に食料をお届けしています。困難に見舞われている今もなお、私たちはイスラエルの困窮者に食料を提供するため、ロックダウン(都市封鎖)中も休まず配達を続けています。

新たな依頼が絶え間なく届いています。先日も「750人のホロコースト生存者を支援してもらえませんか」という依頼がありました。何とか予算を増やせないかと現在検討中です。既に多くの苦しみを経てきた生存者の方々に対し、「助けることができません」とは言いたくないからです。

今年、B.F.P.Japanではカレンダーの売り上げの一部を、ホロコースト生存者のために捧げる予定だと聞いています。また、多くの方々が例年以上にカレンダーを購入してくださっているということも聞いています。恐らく、「ホロコーストの生存者を、少しでも助けたい」という、皆様の思いがそこに表れているのではないでしょうか。日本から届くこのお金で、私たちは彼らに花を届けたいと思っています。最初のロックダウン直後、私たちは彼らに食料と共にお花をお届けしました。その時の満面の笑みを忘れることができません。今度は「日本から届いたお花ですよ。日本でも皆さんのために祈っていますよ…」というメッセージを添えて届けたいと思っています。

ホロコースト生存者は高齢で、絶対に感染をさせてはいけない方々です。そのため、玄関に食料を置いて、呼び鈴を鳴らして離れた所からそれを受け取る様子を見守るようにしていますが、幾多の困難を乗り越えてきた彼らは、コロナなど全く恐れていない様子で、とにかくハグしてくれと、両手を広げて私たちを追い掛けてきます。固い抱擁をしたい気持ちと、彼らを守らなければならない気持ちの両方で、私たちの心は二つに引き裂かれてしまいます。ぜひ彼らの孤独のためにも、覚えてお祈りください。

子どもたちにプレゼントするスクール用品
Photo by Daniel Kirchhevel/bridgesforpeace.com

多くのシングルマザーとその子どもたちからも、緊急の支援要請が届きました。彼女たちには元夫からの援助がありません。私たちは新たに25世帯を支援することに決め、彼らの食卓に食べ物を提供しています。他にも同じような状況に置かれ、私たちの助けを待っている方々がいる状況です。

前回の10月号では、自宅で勉強することを余儀なくされている子どもたちのために、パソコンやタブレットが緊急に必要であることをお伝えしました。現時点で100台近くを寄贈することができましたが、必要性は急速に高まっています。最近の調査によると、学齢期の生徒の20%がパソコンを必要としていることが分かりました。パソコンを入手できなければ、教育を受ける道が断たれ、授業についていけなくなる可能性があります。

イスラエルの援助団体「ラテト」の代表ジル・ダルモン氏によると、「貧困家庭の子どもたちが、仕事のスキルを身に着け、最終的に職に就いて活躍できる可能性は、ほぼゼロに近いと言えます。私たちは今、イスラエルの15年後の貧困報告書を目の当たりにしているのです」。

私たちは偉大な神に仕えていることを感謝しています。神は冷たい方ではなく、無慈悲で思いやりのない方でもありません。天から地上に目を注ぎ、神の民のうめき声を聞いておられます。神は、私たちが神の手足となって、絶望的な状況にいる人々に希望を与えるようにと召されました。神の国に投資する世界中のクリスチャンの協力があってこそ、私たちはこの召しに応じることができます。私たちは、シオンを建て直すという神のご計画の一端を共に担い、手を取り合って貧しい人々を支えているのです。皆様の祈りと経済的なご支援に心から感謝しています。ご支援に大小はなく、私たちは共にこの地に変化をもたらしているのです。

私たちは日々、皆様のためにお祈りしています。今回のウイルスとそこから生じる経済的苦難から皆様が守られますように。祈りのリクエストがあれば、お送りください。皆様のためにお祈りしたいと思っています。

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