ホーム祈るハイメール通信 登録・停止バックナンバー > ハイメール通信No.863 米欧で急進する反イスラエル運動

ハイメール通信

ハイメール通信No.863 米欧で急進する反イスラエル運動

------------------------------
ハイメール通信No.863 2024.5.9
------------------------------
米欧で急進する反イスラエル運動
------------------------------

5月6日は、イスラエルのホロコースト・メモリアル・デーでした。10月7日のハマスによる虐殺と人質拉致の悲しみが心を覆い、加えて欧米諸国では、第二次世界大戦前夜を思わせる反ユダヤ主義が起きる中での追悼となりました。

ホロコーストから80年、再び反ユダヤ主義が世界を覆いつつあります。反イスラエル集会が10月7日以降、欧米各地で連日行われてきましたが、4月半ば以降は一段と激化し、「ガザの反戦デモ」という形で欧米の大学を席巻しています。米コロンビア大学で始まったキャンパス占拠運動は、瞬く間に全米に拡大。デモ隊は各大学構内に「解放区」と称してテント村を設置し、イスラエル殲滅(せんめつ)を指すスローガン「川から海まで」や、対イスラエル武装闘争を意味する「インティファーダ」を連呼。また、大学に対しイスラエル関連の投資をやめるよう要求しているのが、このデモの特徴です。

学期末の重要な時期に学内の治安が乱れ、授業が妨害され続ける事態を受けて、一部の大学は警察に出動を要請。テント村は撤去され、2千人以上の逮捕者が出た他、停学や解雇などの処分を受ける学生や教員らも出ています。これに対しさらに抗議行動が続くという悪循環も一部で起きています。

この同時多発的に発生している大学のデモは組織化されており、外部組織が関与していることが分かっています。ニューヨーク市立大学シティカレッジとコロンビア大学の逮捕者282人のうち、約半数の134人が両大学とは無関係の人々でした。コロンビア大学のデモには、警察が「プロの活動家」と呼び、過去に社会現象となった数々のデモを扇動してきた人物が加わっていました。学生らの間で共有されていたデモの手引書も見つかっており、警察が背景を調べています。反イスラエル運動で知られる複数の団体も加勢し、資金面でも、左翼系運動を援助している財団や基金の関与が指摘されています。

この学生デモに加わっているのは、実際には一部の学生に過ぎません。しかし、「反戦」「パレスチナ解放」「平和」「正義」などの言葉に良心を揺さぶられ、正義感から反イスラエルに走る若者は後を絶ちません。欧州でも、「パレスチナ解放」と「社会正義」が結び付き、「ハマスの戦い=正義」「イスラエルの存在=悪」という単純化された図式が浸透し、老若男女を問わず人々を反イスラエルに駆り立てています。このように、イスラエル殲滅を掲げるイスラム過激主義と人権や平和という、非常に矛盾した、偽りの組み合わせが今の反イスラエル運動の背後にあります。

人々がこの虚実に気付きイスラエルを憎む心から解放されるように、聖書のみことばに目が開かれて救われる人々が起こされるように祈りましょう。また、このような逆風の中で、みことばに立ち、イスラエルと共に立つことを決心している世界中の兄弟姉妹の励ましのために祈りましょう。

「主に信頼する人々はシオンの山のようだ。揺るぐことなく とこしえにながらえる。エルサレムを山々が取り囲んでいるように 主は御民を 今よりとこしえまでも囲まれる」(詩篇125:1〜2)

======
*BFPの支援活動については、B.F.P. JapanのFacebookやインスタグラム、またはB.F.P. 本部のFacebookで、随時アップデートしております。ぜひご参照ください。

B.F.P. Japan https://www.facebook.com/bfpjapan
B.F.P. Japanインスタグラム https://www.instagram.com/bfpjapan/
B.F.P.イスラエル本部(英文のみ) https://www.facebook.com/bridgesforpeace

*イスラエルへの緊急支援は以下のリンクからご支援を受け付けています。
皆様のご支援はBFP現地スタッフが直接お届けさせていただきます。
https://www.bfpj.org/support/ezra/project/ambulance/

*イスラエル情勢は刻々と変化しています。時事関連のニュースは、石堂ゆみ師(クリスチャンのジャーナリスト)による「オリーブ山通信」もご覧ください。
https://mtolive.net/


B.F.P.Japan
ハイナイト部

ページトップへ戻る

特定非営利活動法人
B.F.P.Japan (ブリッジス・フォー・ピース)

Tel 03-5969-9656(平日10時~17時)
Fax 03-5969-9657

B.F.P. Global
イスラエル
アメリカ合衆国
カナダ
イギリス&ヨーロッパ
南アフリカ共和国
日本
韓国
ニュージーランド
オーストラリア

Copyright 1996- © Bridges For Peace Japan. All Rights Reserved.