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ハイメール通信No.635 2017.9.28
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イスラエルの小さな町・ハラミシュの「防犯システム導入」のために
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昨年末、放火テロで大きな被害を受けた西岸地区のハラミシュで7月21日、家族3人が殺害されるという悲劇が起きました。
この日、サロモンさん一家は、生まれたばかりの男の子の誕生を祝い、安息日の夕食を楽しんでいました。孫の誕生を心から喜んでいた祖父のヨセフさん(70)と祖母のトバさん(68)は、このお祝いに町の人々を招待。食事が終わったころ自宅のドアがノックされ、最初の訪問者が来てくれたと喜びながら、娘のハヤさん(46)がドアを開けました。すると、大きなナイフを手に持ったテロリストが突如侵入し、ハヤさんを始め、ヨセフさん、息子のエラッドさん(35)を次々に襲い殺害、トバさんも重傷を負いました。テロリストは、近くの村に住むパレスチナ人(19)でした。
亡くなったエラッドさんは5人の子の父親で、家族を守るため最後まで必死にテロリストと戦ったと言います。「あなたの勇敢さのおかげで、私は子どもたちを守ることができました」と、妻のミハルさんは葬儀で述べました。
小学校教師をしていたハヤさんの死は、児童に大きな悲しみをもたらしました。祖父のヨセフさんは、人口1200人という小さな町で中心的な役割を果たし、シナゴーグでは祈りを担当するなど、無くてはならない存在だったと言います。
放火テロから、わずか8カ月……。まだ回復の途上にあるハラミシュは大きな悲しみと恐怖に包まれています。しかし、子どもたちのためにも安心で安全な町をつくりたいと、住民たちは必死に立ち上がろうとしています。
彼らが今切望しているのは、町全体を守る新しい防犯システムの導入です。現在あるシステムは性能が低く、誤作動を起こすため役目を果たしていません。繰り返されるテロを防ぐには導入は急務ですが、まだその費用が満たされていず、小さな町だけで担うことは難しい状況です。
ハラミシュの人々は今、BFPにその助けを求めています。テロの不安におびえながら毎日を過ごす住民たちに、平和な暮らしを取り戻していただくため、私たちは一日も早く彼らの求めに応え、神の愛を示したいと願っています。皆様の祈りと緊急支援を切にお願い申し上げます。
<祈り>
1.悲しみに暮れるサロモンさん一家とハラミシュの住民たちに、天からの慰めと平安が与えられ、一日も早く安全を得ることができるように。
2.9月21日、イスラエルは新年を迎えました。最新の防犯システムを導入し、本当の年明けを迎えることができるように。
3.この捧げ物を通して、住民たちが神の愛と救いを知ることができるように。
B.F.P.Japan
ハイナイト部