ホーム祈るハイメール通信 登録・停止バックナンバー > ハイメール通信No. 91 エルサレム・プレイヤー・タワー(祈りの塔)

ハイメール通信

ハイメール通信No. 91 エルサレム・プレイヤー・タワー(祈りの塔)

ハレルヤ!エルサレム中心地、17階建てビル最上階全フロアーが、クリスチャンのためのプレイヤ・タワー(祈りの塔)として、オープンすることになりました。タワーからは、エルサレム新市街、旧市街、クネセト(国会)など町中を見下ろして、とりなすことができます。またここから世界中のリバイバルのためにとりなしがなされることになっています。主はクリスチャンをまさに「城壁の見張り番」として立ててくださいました!勝利を確信し、今週もエルサレムと日本の救いのためにとりなしましょう!

エルサレムよ。
わたしはあなたの城壁の上に見張り人を置いた。
昼の間も、夜の間も、
彼らは決して黙っていてはならない。
主に覚えられている者たちよ。
黙りこんではならない。
主がエルサレムを堅く立て、
この地でエルサレムを栄誉とされるまで、
黙っていてはならない。(イザヤ62:6-7)



■ エルサレム・プレイヤー・タワー(祈りの塔)

エルサレム新市街の中心に、クラル・ビルディングがあります。17階建てで、エルサレムで最も高いビルのひとつです。このビルの14階(3階分は地下にあるので14階が最上階)すべてを、クリスチャンが所有することになりました。エルサレム新市街、旧市街、クネセット(国会)など町中を見下ろしながら、とりなすことができます。またここから、世界中のリバイバルのためにとりなしがなされることになっています。

開所式は6月1日、シャブオット(ペンテコステ)の日に行われます。14階には、教会の事務所の他に120席のホールも併設されています。主が、文字通り「城壁の見張り番」として、クリスチャンを立ててくださいました!ハレルヤ!

<いきさつ>

2004年11月、まずクラル・ビルディング地下1階のホール(600席)が、クリスチャンの手に買い取られました。近代的で本格的なイベントとカンファレンスのためのホールです。ホールは詩篇27:5からパビリオン(日本語の聖書では「隠れ場」と訳されています)と名付けられました。パビリオンThe Pavilion

エルサレムのキング・オブ・キングス・アッセンブリー教会 (ウエイン・ヒルスデン牧師)が中心となって、このプロジェクトが実現しました。世界中のクリスチャンによる献金により、支払いはすべて完了しています。

ヒルスデン牧師は、キング・オブ・キングス・アッセンブリー教会の礼拝時間以外は、パビリオンを、他の教会や、クリスチャン団体にも開放する方策をとりました。イスラエルで展開する様々な教会やクリスチャン団体をはじめ、会堂を持たない地元のメシアニック・ジューも、ここで集会をもつことができます。

パビリオンは、マハネイ・ヤフダと呼ばれるユダヤ人の市場と、新市街目抜き通りのベン・ヤフダ通りの間に位置しています。どちらも自爆テロで多数の犠牲者を出した場所です。クラル・ビルの前のバス停においても自爆テロがあり犠牲者が多数出ました。ヒルスデン牧師は、パビリオンが、礼拝の場所だけではなく、祈りの場として用いられるであろうと確信を持っていました。

昨年11月、ヒルスデン師に再び主が、祈りの家について具体的に示し始められました。教会のリーダーシップチームにも断食と祈りをもって祈ってもらいました。結果、再び詩篇27:5「高い岩の上」というみことば(日本語では「高い」という言葉は使われていません)から確信が与えられ、14階全フロアを購入することになりました。今回、購入は信仰による一歩でしたが、奇跡的に安価で手に入れることができました。また、キング・オブ・キングス・アッセンブリー教会の事務所が入ることで、支払いの一部がカバーされることになります。

ヒルスデン牧師は、ユダヤ人の救いのために祈ることはすべてのクリスチャンに与えられた使命であると語っています。ユダヤ人が救われると、彼らは本来与えられていた「世の光となる」使命にもどることができます。結果、世界の救い(アラブ人も含む)へとつながっていきます。ユダヤ人の救いを共に祈ることで、「新しい一人の人」(エペソ2:15)が、エルサレムで今、実現していますと、ヒルスデン師は語っています。read all about it here.

礼拝風景、パビリオン、プレイヤータワーのビデオのページWatch the Pavilion Prayer Tower Update video

*キング・オブ・キングス(King of Kings CommunityのHP http://www.kkcj.org/

*キング・オブ・キングス・アッセンブリー(KOKA)

1983年、カナダから来たヒルスデン夫妻の居間から開拓された教会。1985年、教会員60人の時に、600席のYMCAのホール(エルサレム・オーケストラが引っ越ししたため使用可能となった)を長期契約、ホールでの礼拝が始まりました。

1988年には250人となりました。このころよりヒルスデン牧師に、外国人向けでなく、地元イスラエル人を導くメシアニックの教会にするとのビジョンが与えられました。アメリカからメシアニック・ジュー牧師のチャック・コーヘン師や、若いイスラエル人伝道者ハイム師他を迎え、ヘブルルーツを用いたメッセージを行って、ユダヤ人伝道にも力を入れるようになりました。

以来、教会は急成長していきました。現在、パビリオンでの礼拝はほぼ満席、異邦人とユダヤ人が共に礼拝しています。

<祈り>

  1. パビリオンに感謝。主の目と心と祝福が置かれ、とりなしの場として豊かに用いられるように。
  2. エルサレムの平和と救いのために

■ 第31代イスラエル新内閣 これからの課題

連立交渉が長引いていましたが、5月4日、第31代イスラエル新内閣が発足しました。前日の3日は第58回イスラエル独立記念日でした。

首相はオルメルト氏。内閣主要3ポストは、外務大臣兼首相代行にツィッピィー・リブニ氏(カディマ・女性)、国防相にアミール・ペレツ氏(労働党首)、大蔵相にアブラハム・ヒルチソン氏(カディマ)となっています。リクードからの参閣はありません。

テロ防衛対策に加えて、新しい内閣が現在直面している最大の課題は次の2つです。

(1)西岸地区撤退問題 (2)イランの脅威

(1)西岸地区撤退問題

オルメルト首相は、ガザに引き続いて西岸地区からの撤退を段階的にすすめる方針を決めています。2008年をめどにイスラエル人居住区を、パレスチナ側と分離します。この方策により、ロードマップ中東和平案(ブッシュ大統領提唱で国際社会がめざしているイスラエルとパレスチナの二国家独立案)を実現させることを目標にしています。

また、建設中の防護壁建設を急ぎ、最終的には国境線をひく考えです。課題はどの入植地を残し、どこを撤退させるかです。撤退する入植地、防護壁によってパレスチナ側に入ってしまう地域などからは、当然激しい反発が予想されます。

オルメルト氏は「シオニズムとは、現在大半がユダヤ人居住区となっている地域を守ることでもある。残念ながらパレスチナ人と複雑に混在する西岸地区を抱えた現状では、今あるユダヤ人居住区を守ることすら難しくなっている。この状況を打破するためにも、一部の撤退はやむをえない」と理解を求めました。

また、パレスチナのアッバス議長に向けて、「イスラエルはあくまでも交渉して分離することを望んでいる。交渉するためには、パレスチナ人たちは基本的な姿勢(イスラエルの存在を認めない)を変えなければならない。」と強調しました。

(2)イランの脅威

現在、国連の安全保障理事会は、核開発をすすめるイランに対する経済制裁を検討しています。イスラエルは、イランのアフマデネジャド大統領から「地図から消し去れ」と名指しで言われているだけに、この問題を注意深く見守っています。

シモン・ペレス元イスラエル首相は、「他者を滅ぼすと脅迫するものは、自分が滅ぼされるようになる。」とイスラエルのテレビで発言し、論議を呼びました。ペレス氏は、経済制裁に関して歩調の乱れを見せている国連に対して、「皆が一つになれば、軍事介入を防げる」と訴えました。

*1981年、イスラエルはイラクの核工場のピンポイント攻撃を成功させました。専門家によると、イランの場合は核関係施設がテヘランに点在しているため、同じような作戦は不可能であると語っています。

<祈り>

  1. オルメルト首相と新内閣が主の好意を得て、みこころをなしていくように。
  2. 西岸地区撤退問題で内乱に発展しないように。
  3. イランに破壊の策略があるのであれば、未然に明るみに出るように。

■ 限界に近づくパレスチナ人の経済状況

パレスチナ側(特にガザ地区)では深刻な経済破綻が続いています。特に病院の医療物資が危機的に不足しているため、短期間に数千人が死亡する懸念が出ています。医師や看護師など医療従事者もここ2ヶ月、給料の支払いを受けていません。ここ2週間、けがや病気の子供をイスラエルに送り、治療を懇願するパレスチナ人の親たちが急増しています。

ガザ国境では武装勢力の攻撃が続いていますが、イスラエルは4月中に少なくともトラック20台分の医療物資をガザに送りました。また、他の西岸地区にすむ350万人のパレスチナ人の医療危機のためにも支援を行っています。アメリカのライス国務長官は、新たにパレスチナに対して、1000万ドルの医療支援を行うことを発表しました。

しかし、イスラエルと国際社会はテロ組織と断定されているハマス主導の政府とコンタクトをとることができません。ハマスを通さずに直接人道支援を行うため、現地の民間NGO支援組織を窓口としています。

ガザの食糧事情も深刻です。子供たちは食料を得ようとごみ捨て場をあさっています。調査によると、ガザ住民の78%が貧困線以下と認定されています。5歳以下の10%が慢性栄養失調となっています。

このような状況下で、5月8日、ガザ地区でハマスとファタハが激しい交戦状態となりました。戦闘は2日後、ハマスのハニエ首相とファタハのアフマド・ハラフがそろって停戦表明することで落ち着きましたが、この戦闘で3人の戦士(ハマス1人、ファタハ2人)が死亡し、10人が負傷しました。またガザ沿岸では、イスラエル海軍が500kgもの爆発物を摘発しています。

<祈り>

  1. 最も必要な人々に必要な支援が届くように。
    主があわれんでくださるように。
  2. 現地で働くクリスチャン団体を覚えて。(ガザにも医療伝道をしているところがあります。)
  3. ガザ、西岸地区にいるパレスチナ人教会と兄弟姉妹たちを覚えて。
  4. 戦いを続ける人々の目が開かれるように。

ニュース情報源:GPO(イスラエル・プレスセンター)、イスラエル外務省HP、ハアレツ、エルサレムポスト、イスラエルインサイダー、CNN、BBC、イスラエル国防軍HP、アル・ジャジーラなど

ページトップへ戻る

特定非営利活動法人
B.F.P.Japan (ブリッジス・フォー・ピース)

Tel 03-5969-9656(平日10時~17時)
Fax 03-5969-9657

B.F.P. Global
イスラエル
アメリカ合衆国
カナダ
イギリス&ヨーロッパ
南アフリカ共和国
日本
韓国
ニュージーランド
オーストラリア

Copyright 1996- © Bridges For Peace Japan. All Rights Reserved.