ハイメール通信

■ 愛知県　大野正樹さん、妙子さんご夫妻より

志津川高校の避難所が閉鎖され、19日から震災以来、初めて授業が再開されました。災害対策基本法によれば第一次避難（体育館等の避難所）は6カ月、第二次避難（仮設住宅等）は2年までと国の法律で定められています。このため、被災者の皆さんは、仮設住宅への移転を黙々と進めておられます。

これまでの6カ月間は、寒い、暑い、汚いなど、本当に不自由な体育館生活を強いられていましたが、それでも耐え忍んでいました。避難所では隣近所の知り合いばかりが集まっていて、お互いに助け合い、寄り添いあいながら共に困難を乗り越えてきました。しかし、間もなく仮設住宅での生活が始まり、見知らぬ人たちの間に住まわなくてなりません。未だ自治会もないところが大半ですが、あってもすでに入居されている方と後から入居された方の間で、多くのトラブルが実際にあります。また、孤独死や自殺などが、今までの災害時にも多く起こりました。

国や市町村などの行政機関は、被災者の「自立」という言葉の元、仮設住宅を配分しています。これは一次避難において、行政機関が、避難者の生命・身体・財産を直接守る責任があるからです。しかし、自立すれば責任は被災者自身になります。現場へ行って寝食を共に生活すると、行政に対する不信感は相当のものがあることが見えてきました。

これから、仮設住宅へ入居されると、お一人ひとり、１軒１軒ニーズがますます分りにくくなります。被災者の皆さんが気兼ねなく、要望や困りごとを打ち明けられるよう、それに応えられる、安全な受け皿をわかりやすく示していく対策が必要だと思わされました。

＜祈り＞

1. 赤十字などが集めた義援金が、必要のある場所に、ふさわしく用いられるように。
   被災者の皆さん方が全て、平等に享受できるように。
2. 個人個人のニーズに、きめ細かく配慮された復興支援、そして街づくりが進められますように。
3. 各県の被災地で仮設住宅入居後も、継続してフォローし続けることができる働きが立ち上がるように。
4. 教会が一致して、また、プロテスタントだけでなく、カトリックとも協力し合い、しっかりとした災害支援対策を進めていけるように。
5. これまでのそれぞれの支援活動の経験を話し合い、学び合い、ますます中身のある支援に生かしていく道筋が明確に備えられるように。

■ イスラエルで予告されたサイバーテロを覚えて

イスラエルのエルサレムオンラインというサイトが一時、高度な技術を持つ悪意のあるハッカーに　よって占拠され、サイバーテロの予告がされていたことが分りました。

「我々アラビア人、エジプト人ハッカーたちは、8月27日（土）にインターネット戦争を始めることを宣言する。世界中すべてのムスリム・ハッカーはこの日に備えている。ターゲットはイスラエルの銀行、軍、マスコミ、企業、政府関係のサイトである。8月28日には、このサイバーテロの結果がメディアを通して報道されるだろう。」という内容のものです。

イスラエルはハイテク産業が盛んな国であり、ネタニヤフ首相も今年5月に、国家的にサイバーテロに備えるという方針を発表していますので、対策は講じていますが、祈りが必要な状況です。

＜祈り＞

1. イスラエルの主要機関が立ち行かなくことが予測される同時多発サイバーテロが防がれるように。
2. イスラエルが常に目を覚まし、主に祈ることができるように。
   テロの脅威から身を守るために備えていられるように。
3. 祈りのとりなし手がさらに多く起こされるように。