ホーム > 祈る > ハイメール通信 登録・停止 > バックナンバー > ハイメール通信No. 54 戦場にもハヌカ ~主がイスラエルの若者たちをあわれんでくださるように~
あなたの民は、あなたの戦いの日に、
聖なる飾り物をつけて、夜明け前から喜んで仕える。
あなたの若者は、あなたにとって朝露のようだ。(詩篇110:3)
今年もハヌカがやって来ました。イスラエルでは8日(火曜)に最初のろうそくがともされました。
イスラエル国防軍(以下IDFと略す)に休暇はありません。兵士たちは戦場においてハヌカを祝っています。悲しいことに、ガザでは多くのイスラエル兵に犠牲が出ています。
7日、ガザで武器摘発任務にあたっていたIDF部隊に仕掛けられた爆弾が爆発し、ナダブ・コディンスキーさんが死亡しました。負傷者は4人。
12日(日)にはガザとエジプト領ラファの間の検問所の下で爆発がおこり、イスラエル兵5人が死亡しました。負傷者は少なくとも5人。死亡した5人のうち3人は19才、1人は20才、1人は23才。そのうち2人はベドウィン出身の若者でした。
爆発は12日午後5時半に起こりました。この時2人のイスラエル兵が死亡し、1人が瓦礫の下敷きとなりました(後に死亡が確認されています)。下敷きとなった人を助け出している間もパレスチナ人の攻撃は続きました。
武装したパレスチナ人が検問所に入り2人のイスラエル兵を射殺。イスラエル側の反撃によりテロリストの一人は射殺されました。もう一人はハマスの戦士で、負傷したまま逃亡しました。
ハマスがパレスチナ人メディアに伝えたところによると、今回の攻撃には4カ月の準備があり、1.5トンもの爆発物が使用されたとのことです。
ハマスはこの他にも、ガザの入植地へカッサム・ロケットを放つなど、先週から暴力行為を再開しています。ハマスは、パレスチナ自治政府議長選挙で有力視されているアッバス氏が暴力の沈静化に努力していることに対して、同意していません。
IDF高官らは、ハマスのねらいはIDFを挑発することではないかと考えているもようです。IDFが大規模な侵攻作戦を行うことにより、暴力の応酬が再び激化することで、アッバス氏の努力を無にする考えです。(ハアレツ13日他)
IDFのヤアロン総参謀長(IDFの最高司令官)は、12日、「メディア(イスラエル国内)がIDF兵士に不利な記事を書いている」と、イスラエル国会に訴えました。
メディアは、IDF兵士がマシンガンの一種で「狂ったボール」とよばれる武器を不用意に使用していると批判していました。
10月にガザで死亡した13才のパレスチナ人少女が殺害された事件で、当事者である兵士は「武器庫が空っぽになるまで」この少女を撃ち続けたとして、現在審議中です。
ヤアロン参謀総長は、当時検問所近くで不審な動きをしていた人物が13才の少女であったことを兵士らが知っていたという報道は“うそ”であったと語っています。少女がおとりに使われていたという可能性もあります。
参謀総長は事件当時、何度も「現場は13才の少女がいるはずのない場所であり、学校帰りに迷い込む可能性も全くない場所である」と証言したことを改めて表明しました。
ヤアロン氏によると、この記事が、兵士らが少女の死を喜んだような印象で締めくくられているのが問題でした。喜ぶ兵士らの姿は1カ月前のローシュ・ハシャナ(新年)のお祝いの時のものでした。
もう一つの例として、イスラエルの有力誌のひとつ『イディオト・アハロノト』が、「兵士がテロリストの遺体を冒涜している」として書かれた記事について、添付されていた写真が4年前のものであったことを指摘しました。
ヤアロン氏は、このようなことはメディアの中では珍しいことではないが、IDF兵士のイメージを著しく低下させるような記事は問題であると語っています。
イスラエル経済相のネタニヤフ氏も、ヤアロン氏の発言を全面的に支持し、非武装のパレスチナ人の民間人が、検問所でおとりに使われていることに懸念を表明しています。(エルサレムポスト12日)
*イスラエルでは職業軍人だけが兵士なのではないことを覚えましょう。一般の人々、特に高校を終えて、訓練を受けたばかりの徴収された若い兵士たちも、ガザなどの最前線に立っています。
息子や夫を戦場に送り出している女性たちがいます。パレスチナ人で、貧しさからあえておとりになる若者もいます。彼らのためにもとりなしましょう。
12月10~12日、イスラエル全国からイエスさまを信じている若いイスラエル人たちが集まり、ユースカンファレンスを持ちました。
タイトルは「アド・ハソフ(最後まで主に仕える)」でした。また先週、イスラエル中から集まった60人以上の教職者及び会衆リーダーたちが、ネゲブ砂漠において、共に主を呼び求めるための集会をもったとのことです。
タイトルは「イエスさまの御足元に」でした。砂漠の中での主の深いご臨在のもと、互いの和解が進み、互いに祈り合うというすばらしい時になったようです。
筆者の知り合いの会衆(教会)では、数日前に刑務所から出所したばかりの青年が礼拝に出席し、イエスさまを受け入れて救われました。彼を礼拝に連れてきたのは彼の妹さんでした。ハレルヤ!
イスラエルで救われている兄弟姉妹のためにとりなしましょう。
特に軍隊に行かなければならない若者たちを覚えて祈りましょう。
今回救われた青年のために。
救われた一人一人が、大胆に、しかし知恵をもって証していくことができるように。
ネゲブに集まった教職者たちのために。
これからも一致してイスラエルのリバイバルのために用いられるように祈りましょう。
イスラエルに収監中のバルグーティが、来年1月の議長選挙に出馬を再度表明していましたが、ファタハの促しに応じて、正式に出馬の意向を撤回しました。
これにより、現在PLO最高指導者に立てられているアッバス氏が有力となりました。アッバス氏は12日、パレスチナ自治政府首相のクレア氏とともにクウェートを正式訪問しました。
パレスチナ自治政府高官としては、初めての訪問です。故アラファト議長が1990~1991年の湾岸戦争の時にイラクを支持したため、クエートとパレスチナ人の関係は崩れたままでした。
クウェートはPLOの経済支援を停止し、パレスチナ人の出稼ぎ者40万人を国外に追放していました。今回、現在パレスチナのトップに立つ二人がクウェートを訪問し正式に過去の過ちを謝罪しました。クウェートはこの訪問を歓迎しています。
12月5日、エジプトのムバラク大統領が、イスラエルのスパイであるとして捕まっていたアザム・アザム氏を8年ぶりに釈放しました。
アザム氏はガリラヤ地方にあるドルーズ村出身のビジネスマンでした。ドルーズ族はイスラエル在住の非ユダヤ人で、イスラエルの市民権をもち、イスラエル国防軍にも従軍する人々です。
アザム氏はシャロン首相に感謝の意を表明しています。シャロン首相もムバラク大統領に感謝を表明し、交換として、8月にテロを計画したとして逮捕されていたエジプト人学生6人が釈放されました。
この捕虜交換を通して、イスラエルとエジプトの関係がさらに深まったと見られています。(ハアレツ12月6日)
下記はイスラエルのシャロム外相の発言の一部です。
(12月1日エジプト外相との共同会見)
「中東に新しい平和への希望が訪れました。パレスチナ人が選挙で新しい指導者をまもなく選びます。このことが中東に平和への期待をもたらしています。イスラエルはエジプトと協力し、この機会を充分に生かしていきます。エジプトが最近パレスチナ人たちと関わっていることをイスラエルは歓迎します。エジプトはパレスチナ自治政府の安定化に重要な役割をはたすことができるのです。」(イスラエル外務省ホームページ)
*シャロン首相はリクード党内で行われた労働党との連立政権についての審議投票(9日)で高い支持率(62%)を得てたため、再び労働党との連立政権を目標に交渉を始めました。パレスチナとの対話路線に向けて動き始めているもようです。
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