ホーム > 祈る > ハイメール通信 登録・停止 > バックナンバー > ハイメール通信No. 216 昨夜の地震で揺れのひどかった宮城県栗原市を覚えて
昨夜、東日本大震災後最大の余震が起こり、多数の死傷者が出ました。最も揺れが激しかった地域のひとつが宮城県栗原市でした。栗原市は3年前にも『岩手宮城内陸地震』の時に震度7の地震を経験し、多くの家屋が倒壊した痛みを持っています。その後、懸命に復興を果たし、その時に新築された家々は今回の東日本大震災では倒壊を免れました。
栗原市は今回イスラエルの医療チームの受け入れ窓口となった市です。市長は若い頃イスラエルのキブツ(農業などに従事する共同体)での奉仕経験があり、これまでもイスラエルと友好関係を結んできました。南三陸の避難地ともなっている栗原市としては、何とか南三陸を助けたいという願いから、イスラエル政府の申し入れを受け、医療チームを受け入れるために奔走しました。3年前の岩手宮城内陸地震の被害を体験しているからこそ、南三陸の人々の身になって、栗原市全体が一丸となって取り組むことができたプロジェクトです。
度重なる地震の影響で、栗原市を始めとする一帯のライフラインが再び断絶してしまいました。何度も何度も地震の恐怖にさらされている人々の心の傷は計り知れません。彼らの心が折れてしまうことがないように、栗原市の献身を主が祝福してくださるようにお祈りください。
イスラエルがドクターと共に飛行機2台をチャーターして持ってきていた医療機器や検査機器が彼らの去った後も使えるように、野営病院ごと、南三陸町に寄贈されることになりました。
イスラエルチームは10日の日曜日をもって最終日を迎えます。
現在は、現地の日本人ドクターが機器の使用説明を受けにクリニックへ来ています。
イスラエルのドクターたちも必死で説明しており、何とか日本の役に立ちたいという気持ちが伝わってきます。また、メディアの取材が多くなっています。クリニックのオープン当初に取材に来、終盤を迎えた今の時期に再び来ている社もあります。これは、イスラエル医療チームが南三陸町に受け入れられ喜ばれている証拠だと確信します。
皆様のお祈りが天に届き、イスラエル医療チームの愛が確かにこの町に注がれていると感じます。残りがあと数日となりました。BFPボランティアチームは、医療チームと患者さんの間だけでなく、クリニック内で働く人と人、そして、国と国との架け橋の働きをさせていただきました。なんと光栄な役割を与えていただいているのでしょうか。神さまはそれぞれのボランティアの賜物を豊かに用いてくださっています。毎日、ボランティアチームは感謝と喜びに溢れてご奉仕しています。昨夜の大きな地震からも守られました。最終日まで、チームが一丸となって善い行いを続ける事ができるようお祈りください。
医療支援チーム 活動概要 http://www.mofa.go.jp/mofaj/saigai/iryou_israel.html(外務省HP)
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