ハイメール通信No.973 イラン戦争 1カ月を経て
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ハイメール通信No.973 2026.3.31
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イラン戦争 1カ月を経て
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2月28日に戦争が始まってから1カ月。この間、エネルギー問題を始め世界経済に深刻な影響が生じ、各国政府が対応を迫られ、私たちの生活にも影響が出始めています。戦争の拡大が懸念され一日も早い収束が望まれますが、この戦争の目的は当初から変わっていません。イスラム政権がもたらす脅威を取り除く。すなわち、核兵器及び長距離ミサイルの開発と、、代理テロ組織への軍事支援を止めるというものです。昨今のエネルギー危機と経済への影響は、まさしく、イスラム原理主義政権がホルムズ海峡という世界経済の大動脈を握っていることのリスクを示していると言えます。今後も複雑な展開と混乱が予想されますが、原点に立って現状を整理してみます。全体像の理解の一助となり、とりなすために用いていただけましたら幸いです。
【イスラム体制の現状】
イスラエルと米軍の攻撃は、イラン31州にある革命防衛隊(兵員約20万人)の施設や基地などの軍事拠点、指揮官らの他、その下部組織バシジ(準軍事組織、約100万人)も対象に続いています。最高指導者に任命されたモジタバ師はいまだ公に姿を見せていません。今イランを実質支配しているのは、イスラム革命体制を維持するために存在している革命防衛隊です。大きな打撃を被って弱体化しているものの、47年掛けて築いた支配システムや軍事力はまだ残っており、イスラム体制存続のため強硬姿勢を強めています。
【明らかとなった脅威】
その彼らが行っているのが、「宿敵」イスラエルだけでなく、湾岸諸国への執拗(しつよう)な攻撃です。石油施設の破壊や、ホルムズ海峡の通行を妨げて、世界経済を人質に国際社会を揺さぶっています。軍事的には劣勢でも、これだけのことができるのです。
また、長距離弾道ミサイルや核開発に関する、彼らの過去の発言の矛盾も明らかになりました。かつてイランは、ミサイルの射程を2千kmに自主規制していると主張していましたが、20日、飛距離約4千kmのミサイルを2発、インド洋沖に向けて発射。存在しないはずのミサイルの保有を明らかにしました。核兵器開発を頑なに否定してきた過去の発言の信頼性も自ら覆した形です。
さらに、イエメンのフーシ派がここに至って参戦。28日、イスラエルに向けて攻撃を開始した他、紅海を航行する船舶を脅かし始めました。
一方、国内では、防衛隊やバシジの失われた人員(死傷だけでなく離反や逃走を含む)を補充するため、12歳以上の子どもを志願兵として動員し始めました。ガザ地区のハマスがやったように、子どもは実質「人間の盾」です。また即戦力として、隣国イラクからシーア派民兵を大量動員しました。その目的は外部からの攻撃への対処ではく、国内向けです。イスラム政権はイラン国民が再び体制打倒のために立ち上がるのを恐れており、先の反体制デモを強硬手段で鎮圧して以来、戦時下でも検問や強制捜査、死刑執行などで人々を抑え続けています。子どもや民兵の動員は体制の弱体化の証左と言えるかもしれません。
【イスラエル】
ミサイルの飛来数は減ったものの、迎撃が難しいクラスター弾が使われているため被害が出続けています。それでも人々は、シェルターへの避難を繰り返しながら日常生活を続けています。3月27日に予定されていたエルサレムマラソンは現時点で、中止ではなく4月17日に延期となりました。どんな苦難にあっても普通の生活を続ける、それがイスラエルの人々の変わらぬ姿勢です。そのような中、今年も4月1日から過ぎ越しの祭りが始まります。
続けて、イラン、イスラエル及び周辺諸国の人々が戦火から守られるよう祈りましょう。この戦争が、被害と犠牲を最小限に抑えて一日も早く目的を達成して終わり、イランと周辺国に平和が訪れるように。日本及び世界各国にも良き知恵が与えられるように。この中で神の義とあわれみがなされるよう、私たちも祈り続けることができますように。
「主はその御目をもって全地を隅々まで見渡し、その心がご自分と全く一つになっている人々に御力を現してくださるのです」(II歴代16:9)
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